中村駅
中村駅(なかむらえき)は、高知県四万十市駅前町にある土佐くろしお鉄道の駅である[1]。駅番号はTK40。 概要四万十市(旧中村市)の代表駅。中村線と宿毛線が乗り入れており、両路線とも当駅が終点である。列車番号は中村線→当駅→宿毛線が下りとして扱われる。全列車停車駅であり、特急列車を中心に両路線間で直通運転する。普通列車は大半が当駅で運転系統が分かれており、両路線間を直通する普通列車は朝夕のみである。 駅舎が2014年(平成26年)10月15日にブルネル賞駅舎建築部門の優秀賞を受賞した[1]。 2020年3月14日改正ダイヤ以降は、「しまんと10号」(宿毛駅19時16分発、当駅19時34分発)が高知駅での乗り換え無しに、高松駅まで行ける唯一の列車となっていた。 2022年3月12日改正ダイヤで当列車が「あしずり18号」(宿毛駅19時26分発、当駅19時44分発)に置き換えられたことにより高松駅までの直通列車が一旦消滅した[2]が、2024年3月16日改正ダイヤで「あしずり18号」が「しまんと8号」に統合され2年振りに宿毛駅から高松駅までの直通列車が復活した[3]。 また、当駅発普通列車の最終列車は、宿毛駅行きは23時09分発と遅くまであるが、窪川駅行きは20時33分発と早めである[4]。 歴史
駅構造2面3線ホームの地上駅である。1番線は駅舎と直結した片面ホーム、2・3番線は駅舎と跨線橋で結ばれた島式ホームで、いずれも中村線・宿毛線相互の直通運転が可能であるが、特急列車はほとんどの列車が1番線から発着する。みどりの窓口が設置されている。 入場料金は無料で、窓口の係員に声をかけて入場証を受け取る仕組みになっている。 土佐くろしお鉄道の本社は当駅が所在地となっている。運行管理を行う「中村駅制御所」[20]が設置され、CTC・PRC[21]を運用している。 のりば
駅舎のリノベーション駅舎本屋は開業当時そのままに増築を重ねつつ使用されてきたものを大幅にリノベーション(大規模な改装)し、2010年3月に完成した。設計・デザインは、川西康之や栗田祥弘などによるnextstations(ネクストステーションズ)が担当している[22]。 リノベーションは、待合室・売店・コンコース・みどりの窓口・1番線ホーム・トイレなどのエリアを中心に行われた。この改装では、地元産のヒノキ材などを用い、学生などが学習などに使える机や椅子なども設置された[1]。また、乗車券類や入場券を持たずとも改札内外を自由に出入りできるようになった。なお、売店については2024年(令和6年)7月にコーヒースタンド「中村駅珈琲」に改装されている(後述)[19]。 この事業または設計および関わった企業等に対して多くの賞が授与されている。
中村駅珈琲駅売店についてはコロナ禍や鉄道の利用客減少の影響があり、2023年(令和5年)に実施された利用者アンケートでカフェの要望が多かった[19]。そこで高知市のtay coffee stand(タイコーヒースタンド)の監修により、2024年(令和6年)7月1日に売店をリニューアルしてコーヒースタンド「中村駅珈琲」がオープンした[19]。 駅弁
利用状況
駅周辺
バス路線高知西南交通の路線バスが駅構内のバス乗り場に発着しており、土佐清水・足摺岬行、宿毛駅行、四万十市内各方面行、土佐入野駅(黒潮町)方面行きがそれぞれ運行されている。 高速バスについては他社との共同運行の夜行路線が運行されている。 高速バス
一般路線バス
隣の駅脚注
関連項目外部リンク
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