久石 譲 (ひさいし じょう、英語 : Joe Hisaishi 、本名:藤澤 守 〈ふじさわ まもる〉、1950年 〈昭和 25年〉12月6日 - )は、日本 の作曲家 、編曲家 、指揮者 、ピアニスト 。長女 は歌手 の麻衣 。
概要
長野県 中野市 出身[ 5] 。長野県須坂高等学校 [ 5] 、国立音楽大学 作曲科卒業[ 6] [ 7] 。久石譲の名は、大学在学中に友人と話し合った結果、当時活躍していたクインシー・ジョーンズ の名前(ク=久、インシー=石、ジョーンズ=譲)をもじり漢字に当てたものに由来する[ 7] 。
映画音楽 を中心に手掛ける[ 8] 。特に宮崎駿 監督作品においては、『風の谷のナウシカ 』以降、『君たちはどう生きるか 』まで39年間すべての長編アニメーション映画の音楽を手掛け[ 9] [ 10] [ 11] 、その長年に亙るパートナーシップ は、ヒッチコック とバーナード・ハーマン 、セルジオ・レオーネ とモリコーネ 、そしてスピルバーグ とジョン・ウィリアムズ の関係などに例えられる[ 12] [ 13] 。また、北野武 監督作品においても、『あの夏、いちばん静かな海。 』から『Dolls 』までの7作品の音楽を手掛けている[ 14] 。
ソロ活動も行っており、多数のソロアルバム をリリースしている[ 15] 。これらのアルバムでは、指揮 ・演奏 ・プロデュース も手掛け、ジャンルにとらわれない独自のスタイルを確立している[ 17] 。また、一部の楽曲では、自らボーカル を担当している[ 注釈 3] 。
来歴
生い立ち - 活動初期
4歳の時から鈴木鎮一 ヴァイオリン教室でヴァイオリン を習い始める[ 21] 。幼少の頃より高校教師の父(補導の担当場所が映画館だった)に連れられて、年間約300本の映画 を4年続けて見ており、そのことが自身の仕事に強く影響を与えているとのちに語っている[ 23] 。
中学ではブラスバンド 部に所属しトランペット を担当。この際、演奏 よりも部活用の譜面 を書いて周囲に聴いてもらえる方が嬉しいと思ったことから作曲家 を志すようになる[ 26] [ 27] 。高校在学中、幌村隆に師事し和声 や対位法 などの音楽理論 を学ぶ。また、月2回東京に通い島岡譲 のレッスンを受けた[ 29] [ 30] 。
国立音楽大学 作曲科 で引き続き島岡に師事[ 注釈 4] [ 31] 。在学中よりコンサート の楽曲提供・プロデュースを行う。20歳の時にミニマル・ミュージック に出会い影響を受け、現代音楽 の作曲家として活動を開始する[ 33] 。また、テリー・ライリー 、スティーヴ・ライヒ 、フィリップ・グラス ら代表的なミニマル・ミュージックの作曲家や、武満徹 、三善晃 ら日本の作曲家の楽曲分析を始める[ 35] 。
卒業後もアンサンブル グループを結成してコンサート活動を行う。その傍ら、1974年 にテレビアニメ『はじめ人間ギャートルズ 』の音楽を担当(当時は本名である藤沢守名義)。これが実質的な商業デビュー作となる。
1975年 には日本フィルハーモニー交響楽団 のコンサートのために、数々の映画音楽 をオーケストラ 用に編曲 した[ 38] 。1978年 からは『ニュー・サウンズ・イン・ブラス 』の吹奏楽編曲 を長らく手掛けた。20代は主にこうした仕事で生活の糧を得ながら自身の作品制作を行っていた。
1981年 、10年間のミニマル・ミュージックの成果として、全曲作曲 とプロデュースを手掛けたアルバム『MKWAJU』(ムクワジュ・アンサンブル に提供)が、日本コロムビア のBETTER DAYSレーベルよりリリース。同年に音楽を担当した舞台『近代能楽集 』と共に、日本のミニマル・ミュージックの先駆的作品となる[ 42] 。
その後、ポップス に活動の場を移し、1982年 に自身の事務所となる「ワンダーシティ」を設立(代表取締役は妻の藤澤文女)[ 44] 。同年にファーストアルバム『INFORMATION』(ワンダーシティ・オーケストラ名義[ 注釈 5] )をリリースし、ソロアーティストとしての活動を開始する[ 45] 。
『風の谷のナウシカ』- 1990年代
1984年 、宮崎駿 監督による長編アニメーション映画『風の谷のナウシカ 』の音楽を担当。この作品の音楽は当初、細野晴臣 が手掛ける予定だったが、映画のイメージと合わないということと、久石が公開前年の1983年 に手掛けた漫画版のイメージアルバムを気に入ったという理由から、宮崎とプロデューサーの高畑勲 が細野の採用を取りやめ、久石が本編の音楽にも起用された[ 46] [ 47] 。それまで有名ではなかった久石が、このことによって一躍脚光を浴びることになる[ 48] 。この際の経緯は高畑の著書『映画を作りながら考えたこと 1955〜1991』に記されている。
1985年 、自身のレコーディングスタジオ 「ワンダーステーション」を設立。
1986年 、『天空の城ラピュタ 』の音楽を担当。アイルランド やスコットランド の民謡 をベースにした楽曲を手掛ける[ 50] 。エンディングテーマ「君をのせて 」は、作品と有機的に結びついた主題歌が必要と考えた高畑が宮崎に作詞を依頼し、宮崎が書いたメモを高畑と久石がメロディに当てはまるように整理し歌詞を完成させた[ 52] 。
1988年 、『となりのトトロ 』の音楽を担当。本作では前2作でプロデューサーを務めていた高畑に代わり、宮崎が久石と全面的に音楽打ち合わせを行った。バス停でサツキとメイがトトロに出会うシーンに宮崎は音楽は無しでと主張したが、心配になった鈴木敏夫 が高畑に相談したところ、あの場面に音楽は必要でミニマル・ミュージックが良いと助言をもらい、鈴木は久石に楽曲を依頼した[ 55] 。楽曲は本編で採用され、宮崎は「音つけて、音楽つけて、あのシーンは本当によくなりました」と語っている[ 56] 。
1991年 、北野武 監督作『あの夏、いちばん静かな海。 』の音楽を担当。久石は本作のオファーを受ける以前から北野の作品を見ており好きだったが、映像のスタイルから自分への依頼は人違いだと思ったことと、コンサートツアーの予定があったことから一度は断ったが、北野が1ヶ月待つという決断を下したことに感銘を受け仕事を引き受けた[ 58] 。その後、久石は本作から『Dolls 』までの7作品の北野映画の音楽を担当した。
1992年 より3年連続で日本アカデミー賞 最優秀音楽賞を受賞[ 59] 。
1997年 、『もののけ姫 』の音楽を担当。1998年 には1997年度芸術選奨新人賞 (大衆芸能部門)を受賞した。同年の長野パラリンピック 冬季競技大会では総合演出を手掛け、テーマソング「旅立ちの時」も作編曲した[ 60] 。
1999年 、北野武監督作『菊次郎の夏 』の音楽を担当。本作の劇中曲「summer 」は、本来はサブテーマとして書かれた曲だったが、北野が気に入ったため本編でメインテーマとして使用された。「summer」はその後、トヨタ・カローラ のCM曲に採用されるなど広く世に知られるようになった[ 61] [ 62] 。
2000年代 - 2010年代
2001年 、宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し 』や北野武 監督作『BROTHER 』、フランス映画『プセの冒険 真紅の魔法靴 』などの音楽を担当するほか、自身の初監督となる映画『Quartet カルテット 』を発表した。
2004年 、『ハウルの動く城 』の音楽を担当するほか、第57回カンヌ国際映画祭 において、オープニング・セレモニー作品『キートンの大列車追跡』の音楽と指揮を担当した[ 63] 。2005年 、『ハウルの動く城』で第31回ロサンゼルス映画批評家協会賞 音楽賞を受賞[ 65] 。
2007年 、前年度(2006年 度)の著作物 使用料の分配額が最も多かった作品として「ハウルの動く城 BGM」が、JASRAC賞 の金賞を受賞[ 66] 。1999年 の「もののけ姫 BGM」(銅賞)、2003年 の「千と千尋の神隠し BGM」(金賞)に続く3度目の受賞であり、BGM で2度目の金賞受賞は史上初[ 67] 。
2008年 、『崖の上のポニョ 』の音楽を担当。また、前年に担当した韓国ドラマ『太王四神記 』の音楽で、アメリカ の第10回国際映画音楽批評家協会賞(IFMCA )テレビ部門ベスト・オリジナル・スコア賞を受賞し、スペイン のUBEDA FILM FESTIVAL音楽賞Goldspirit Awardsテレビ部門にノミネートされた[ 68] 。中国映画『おばさんのポストモダン生活』の音楽で第27回香港電影金像奨 (香港アカデミー賞)最佳原創電影音樂(最優秀音楽賞)を受賞[ 69] [ 70] 。
2009年 、音楽を担当した『おくりびと 』が、第81回アカデミー賞 において日本映画としては初のアカデミー外国語映画賞 を受賞[ 71] [ 72] [ 73] 。また、第85回箱根駅伝 からの新テーマ曲「Runner of the Spirit」を手掛けた。これは自身初の吹奏楽曲である[ 注釈 6] 。同年、紫綬褒章 を受章[ 74] [ 75] 。前年に発表した楽曲「The End of The World」を契機として、活動の場を再びクラシック 、ミニマル・ミュージック に戻す[ 76] 。
2010年 、母校である国立音楽大学の招聘教授に就任[ 77] 。10月には自身がパーソナリティ を務めるラジオ番組 『久石譲のLIFE is MUSIC 』がニッポン放送 で放送開始[ 78] 。
2013年 、宮崎駿監督作『風立ちぬ 』および、高畑勲監督作『かぐや姫の物語 』の音楽を担当。同年、アメリカの映画芸術科学アカデミー の会員に招待された[ 79] [ 80] 。
2016年 に完成した長野市芸術館 の芸術監督 に就任[ 81] [ 82] 。2019年 3月に任期満了により退任[ 83] 。
2020年代 -
2020年 、2月21日 にベストアルバム『Dream Songs:The Essential Joe Hisaishi』がDECCA GOLD より世界同日リリースされた[ 84] 。同年、新日本フィルハーモニー交響楽団 のComposer in Residence and Music Partnerに就任[ 85] [ 86] 。2021年 4月、日本センチュリー交響楽団 の首席客演指揮者に就任[ 87] [ 88] 。
2023年 3月、旭日小綬章 が授与される[ 89] [ 90] 。
同3月にはドイツ・グラモフォン と独占契約し[ 91] 、ウィーン楽友協会 で開催されたウィーン交響楽団 の映画コンサート・シリーズ「CINEMA:SOUND」に出演[ 92] 。久石の指揮で宮崎駿の映画音楽をロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 が演奏するアルバム『A Symphonic Celebration - Music from the Studio Ghibli films of Hayao Miyazaki』を6月に発売した。7月に米ビルボード のクラシック・チャート「クラシカル・アルバム」と「クラシカル・クロスオーバー・アルバム」で1位を獲得し、日本とフランスのクラシック・チャートでも1位、イギリスで2位を記録した[ 93] [ 94] 。さらに10月14日付けの全米総合アルバムチャート「ビルボード200 」でも74位にランクインし、日本人のクラシック・アーティストで100位以内に入るのは、冨田勲 (1977年)以来46年振りとなる[ 95] 。10月になってランクインした背景には、9月29日に全世界でアナログ・レコード も発売されており、ドイツの総合アルバムチャートでも6位を記録した[ 96] 。
同年7月公開の、宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか 』の音楽を担当[ 97] 。第81回ゴールデングローブ賞 の作曲賞 にノミネートされた[ 98] 。
同年10月、首席客演指揮者を務める日本センチュリー交響楽団で、2025年4月から音楽監督への就任が発表された[ 99] [ 100] [ 注釈 7] 。
2024 年4月から3年の任期で、英ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 のコンポーザー・イン・アソシエーション(Composer-in-Association)に就任。楽団から委嘱される作曲や、ロンドンを始めとする世界中のコンサート、並びにスタジオ録音などを手掛ける[ 103] [ 104] 。
同年6月、ドイツ・グラモフォンから第2弾アルバム『Joe Hisaishi in Vienna』を、ウィーン交響楽団 による収録で28日に世界同時発売[ 105] 。
人物
音楽活動
ミニマル・ミュージック の旗手として[ 106] 、現代音楽 から出発。ポップス の世界を経て、2009年 からは本籍をクラシック に移し、「時代や国境を越えて聴かれ演奏される音楽を創作したい」と語っている[ 107] [ 108] [ 109] 。一方、映画音楽 については「そちらをやめると言ってるわけではないよ。"久石に音楽を書いてほしい"と望まれるのは、作家として最高の喜びですから」と語っている[ 110] 。
『もののけ姫 』の音楽を担当する際、宮崎駿 の熱意に圧倒された久石は、作品の重い世界観を表現するために複雑なオーケストラ 曲を本格的に書くことで応えたという[ 112] 。結果、映画音楽としては異例の2年を費やす労作となった[ 113] [ 114] 。サウンド&ヴィジュアルライターの前島秀国は、この作品が久石にとって大転換点になったと指摘している。
古参のMacintosh ユーザーで、80年代から愛用している[ 115] 。90年代の中頃から音楽制作に使い始め、当時はVision を使用していた[ 116] [ 117] 。のちにはFinale 、Logic Pro などを使用するようになる[ 118] [ 119] 。
絶対音感 は持っていないものの、幼少期にヴァイオリン を習っていたことから、「ラ」の音に対してはほぼあるため、頭の中で「ラ」を鳴らしてそこから音楽を組み立てるという[ 120] 。
『水の旅人 侍KIDS 』のメインテーマはロンドン交響楽団 の演奏により録音されたが、三管・85人編成の大規模なオーケストラ曲を書くためにマーラー の交響曲第5番 のスコア を参考にした。その際、指揮者 でもあったマーラーの楽曲は譜面上では心配に見える部分も実際に音にするととても良く、机上の作曲とは全く違うものがあることを痛感し、指揮 に関心を持つようになった[ 122]
1992年より3年連続日本アカデミー賞最優秀音楽賞をはじめとした数々の音楽賞を受賞。
映画観
自身の映画音楽の教科書としてスタンリー・キューブリック の全作品を挙げ、「我々がキューブリックから学ぶべきいちばん重要な本質は"映像と音楽が対等であること"」「迷えばいつもキューブリックに戻る、という感じですね」と述べている[ 123] 。また、映画 自体も別格としており、最も尊敬する映画監督 であるという[ 124] 。その他に好きな映画として『ブレードランナー 』と『セブン 』を挙げている[ 124] 。
映画音楽の分野で好きな作曲家としてニーノ・ロータ 、ヴァンゲリス [ 123] などを挙げている。
家族・親族
歌手の麻衣 は長女。『風の谷のナウシカ 』では当時4歳の麻衣が劇中曲を歌っている[ 128] 。
NHK交響楽団 首席オーボエ 奏者の茂木大輔 は、妻の従弟に当たる[ 129] [ 130] 。
金銭感覚
ジブリ映画を通じて長く付き合いがある映画プロデューサーの鈴木敏夫 によれば、久石自身が会社を経営していることもあって、日常の金銭感覚は物凄く煩いものの、一度創作活動に入ると採算を度外視した楽曲を制作してしまい、久石のマネージャーと度々衝突を起こす傾向があり、経営者と創作者で異なる金銭感覚を持ちながら、最終的には後者を選んでしまう無邪気さがあるという[ 131] 。
影響
久石本人が影響を受けたと発言している音楽と活動の変遷について。
ミニマル・ミュージック
中学生の時、ビートルズ の音楽に新鮮なショックを受け、ほとんどの曲をギター で弾けるようになったが、高校生の時からクセナキス 、シュトックハウゼン 、武満徹 、黛敏郎 らの作品に取り憑かれ、現代音楽 の作曲家 を目指すようになる。当時はジャズ にも傾倒しマル・ウォルドロン を最も好んで聴いていた。自身の語法に進んで取り入れることはなかったが、ピアノ奏法 に多大な影響を受けているという。
音大進学後、シェーンベルク 、ヴェーベルン 、ベルク ら新ウィーン楽派 やルイジ・ノーノ 、ジョン・ケージ などの演奏を行う一方で、自身も入野義朗 のレッスンを受け十二音技法 を用いたり、あるいはトーン・クラスター を使用した現代音楽を作曲していたが[ 137] 、大学3年の時、知人から薦められたテリー・ライリー の「A Rainbow in Curved Air 」を聴き衝撃を受ける。その後2ヶ月悩んだすえ、ミニマル・ミュージック の作曲家になることを決意する[ 140] [ 141] 。
卒業後は自作のミニマル・ミュージックをコンサート で演奏していたが、行き詰まりを感じるようになった20代の終わり頃、ブライアン・イーノ の『Ambient 1: Music for Airports 』を皮切りに、イーノやフィル・マンザネラ らロキシー・ミュージック の一派をはじめ、マイク・オールドフィールド 、タンジェリン・ドリーム 、クラフトワーク ら、ロック やテクノ の分野からミニマル的なアプローチを行うミュージシャン 達に感化され[ 143] 、1981年 、『MKWAJU』の発表を最後にポップス へ転向する[ 146] 。
ポップス
1984年 、『風の谷のナウシカ 』の制作中にフェアライトCMI を使い始め、打ち込み 中心のスタジオワークを主とするようになる。当時は「レコーディング・アーティストとしては、非常に前衛的なことをやってます」と述べており、影響の一例としてアート・オブ・ノイズ を挙げていた[ 148] 。
1997年 公開の『もののけ姫 』がきっかけとなり、フルオーケストラ の仕事が増えたことから、クラシック のスコア を研究するようになる[ 150] 。また、「本当に自分の血となり肉となるには自らその作品を指揮するのが一番」との考えから指揮者 としての活動を開始し[ 76] 、のちには指揮法を秋山和慶 に師事した[ 153] 。また、「ベートーベン の中に宝石がたくさんあると思うようになった」と語り[ 154] 、これまで数多くの楽曲を指揮するなかで、特に印象に残った作曲家にベートーベンと共にブラームス を挙げている[ 118] 。
2006年 、数年前から自身の作家性への問いかけが大きくなっていた頃、アンドリュー・ポピー の『The Beating of Wings』を聴き、ミニマル・ミュージックへの熱意が再燃。マイケル・ナイマン やフィリップ・グラス のように、映画音楽 と並行して現代作曲家としての作品を残すことを目標とするようになる。
クラシック
2010年 のインタビューでは、今もっとも意識している作曲家としてジョン・アダムズ を挙げ、その理由を「クラシックとオーケストラを知りぬいている」と答えている。2014年 のインタビューでは、刺激を受けるクリエイターにニコ・ミューリー やガブリエル・プロコフィエフ などを挙げ、新しい世代の台頭への関心を語った[ 157] 。
2014年から開催しているコンサートシリーズ「MUSIC FUTURE」では、アルヴォ・ペルト 、ヘンリク・グレツキ 、マックス・リヒター 、デヴィッド・ラング など、ミニマル・ミュージックやポスト・ミニマル、ポスト・クラシカルの分野で活躍する海外の作曲家の作品を国内に紹介している。同コンサートでは「Young Composer’s Competition」と題したコンペティション を開催しており、若手作曲家の作品を公募し上演を行っている[ 158] [ 159] [ 160] [ 161] 。
コンサート
演奏活動
コンサート も積極的に行っており、ピアノ ・アンサンブル ・オーケストラ など様々なスタイルで披露している[ 162] 。コンサートでは主にピアノを担当するが、2000年 の「地下鉄サリン事件 被害者支援コンサート」では、金洪才 に代わり数曲の指揮 を担当し、指揮者 としてデビュー。2001年 のコンサートツアー「SUPER ORCHESTRA NIGHT 2001」では、同様に楽曲「Student Quartet」の指揮を担当している[ 163] 。
2003年 のコンサートツアー「〜a Wish to the Moon〜 Etude&Encore PIANO STORIES 2003」では、ピアノとチェロ 9本という編成でコンサートを行った。このツアーの東京公演を収録したDVDがリリースされている(久石譲の初のライブDVDリリース)。同年の「新日本フィル・ペンションファンドコンサート」や「Symphonic Special 2003」では、指揮を担当する楽曲数も増え、指揮者としての姿が目立ってきた。
2004年 、新日本フィルハーモニー交響楽団 と新たに結成した、新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラの音楽監督 に就任。「ジャンルにとらわれず魅力ある作品を多くの人々に聴いてもらおう」という願いから、自身の楽曲だけではなく、「007 のテーマ」、「ミッション・インポッシブル のテーマ」といった有名な映画音楽 を自らアレンジ したものから、ラヴェル の「ボレロ 」のようなクラシック 曲など、ジャンルにとらわれないスタイルでコンサートを行う[ 165] 。同年のコンサートツアー「World Dream Orchestra 2004」では、音楽監督として全曲を指揮。なお、ステージにはピアノも設置され、弾き振り もあった。本人いわく「ピアノはあまり得意ではない」。このコンサート以来、指揮は基本的に久石が行っている(弾き振りが可能な場合は指揮台前に置かれたピアノで久石が、不可能な部分はステージ脇に設置されたピアノを別個の奏者が演奏する)。
2005年 のコンサートツアー「Symphonic Special 2005」では、ステージに大スクリーンを設置し、バスター・キートン の無声映画 「The General」(邦題「キートンの大列車追跡」)の映像に合わせてオーケストラを指揮。元々は2004年の第57回カンヌ国際映画祭 のイベントで久石が行ったものであるが、日本でも成功を収めた[ 166] 。
2008年 8月には、宮崎駿 監督作品の音楽のみを集めたコンサート「久石譲in武道館〜宮崎アニメと共に歩んだ25年間〜」を開催。6管編成のオーケストラ、一般公募を含む合唱団、ソリスト(平原綾香 、藤岡藤巻 と大橋のぞみ 、麻衣 、林正子)他、計1,100人を越えるメンバーと共演。コンサートは4日、5日で計3公演行われた(当初は4日、5日の計2公演を予定。しかしチケットが初日完売したため5日夜に追加公演が用意された)[ 167] [ 168] 。
海外公演
2011年 6月から7月にかけて「久石譲 3.11 チャリティーコンサート〜ザ ベスト オブ シネマミュージック〜」が、日本 ・フランス ・中国 の3カ国で開催された。久石は同年4月末に気仙沼市 や陸前高田市 、大船渡市 を訪れた。その際、被災地の学校にてピアノなどの楽器 が津波 により流された状況を目の当たりにし、音楽家 であるという強い想いがこのコンサートを企画させたという[ 169] 。
2015年 、イタリア の第17回ウディネ・ファーイースト映画祭 で、特別功労賞の受賞を記念したコンサートを開催した[ 170] 。
2017年 から「Joe Hisaishi Symphonic Concert:Music from the Studio Ghibli Films of Hayao Miyazaki」のワールドツアーを開催。6月にフランス のパレ・デ・コングレ・ド・パリ で初演を行い、コンセール・ラムルー のオーケストラと合唱団、麻衣らと共演し、宮崎駿作品の楽曲を披露した。この公演の模様は日本では「久石譲 in パリ」と題され、NHK で放送された[ 171] [ 172] 。ツアーはこれまで、ニューヨーク 、ロサンゼルス などアメリカ の各都市やヨーロッパ の各国、オーストラリア など世界各地で公演している[ 173] [ 174] [ 175] [ 176] [ 177] 。
2018年 、ニューヨークのカーネギー・ホール で、現代の音楽をセレクトするコンサートシリーズ「MUSIC FUTURE」の第5回目を開催した[ 178] 。
2022年 8月13日から18日にニューヨークのラジオシティ・ミュージックホール でアメリカ交響楽団 を指揮し「Joe Hisaishi Symphonic Concert:Music from the Studio Ghibli Films of Hayao Miyazaki」5公演を開催
[ 179] 。全公演完売 している[要出典 ] 。
2023年 3月30日、ウィーン楽友協会 で開催された映画コンサート・シリーズ「CINEMA:SOUND」に出演し、ウィーン交響楽団 と共演[ 92] 。
同年8月24日、ロサンゼルス のハリウッド・ボウル でロサンジェルス・フィルハーモニック とコンサート を実施[要出典 ] 。17500席が完売と本人もインスタグラム で伝えている。
関連ユニット
ムクワジュ・アンサンブル
ワンダーシティ・オーケストラ
『MKWAJU』発表の後、ポップスフィールドに転向した久石が一時期使用していたソロユニット名[ 181] 。久石のファーストアルバム『INFORMATION』はこのアーティスト名でリリースされた。この他、『風の谷のナウシカ 』のイメージアルバムなどに演奏者として記載されている。なお、一部で久石譲&ワンダーシティ・オーケストラという誤った記述が見られるが、そのような表記は存在しない。
久石譲アンサンブル
2000年 に久石がリリースしたアルバム『Shoot The Violist』に使用されたアーティスト名。「僕が20代の前半にいつかこういう作曲家になりたいって思ったことを実現できたアルバムなんです」と語っている[ 182] 。アルバムを発表する数年前から編成を変えながら活動を行っており、1999年 に行われた全国ツアーはアルバムのレコーディングと同じメンバーによる。メンバーは久石譲(ピアノ)、バラネスク・カルテット (弦楽四重奏)、齋藤順(コントラバス)、金城寛文(ウッドウィンド)、高野正幹(ウッドウィンド)、神谷百子 (マリンバ)、大石真理恵(マリンバ・パーカッション)[ 183] 。
新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ
2004年 に久石が新日本フィルハーモニー交響楽団 と結成したオーケストラ。久石は音楽監督 を務める[ 184] [ 185] 。詳細はコンサート の項を参照。
フューチャー・オーケストラ・クラシックス
久石が芸術監督を務めていた長野市芸術館 で、2016年 から活動を行っていたナガノ・チェンバー・オーケストラを母体に、2019年 に創設されたオーケストラ。古典や現代作品など様々な楽曲の演奏を行い、ベートーヴェン の交響曲全集の録音も発表している[ 186] [ 187] 。また、宮崎駿 監督の映画『君たちはどう生きるか 』でも演奏を担当している[ 188] 。
ディスコグラフィー
シングル
ソロシングル
コラボレーションシングル
アルバム
オリジナルアルバム
ベストアルバム
コンピレーションアルバム
ライブアルバム
久石譲 & W.D.O.アルバム
MUSIC FUTUREアルバム
その他アルバム
非公認アルバム
映像作品
タイアップ
作品
分類は初出の編成に基づく。のちに別の編成への編曲が行われた作品も存在する。
交響曲
室内交響曲
室内交響曲 〜エレクトリック・ヴァイオリンと室内オーケストラのための〜(2015年)
室内交響曲第2番《The Black Fireworks》〜バンドネオンと室内オーケストラのための〜(2017年)
協奏曲
コントラバス協奏曲(2015年、日本テレビ 委嘱、読響シンフォニックライブ 初演)
The Border 〜Concerto for 3 Horns and Orchestra〜 / 3本のホルンとオーケストラのための協奏曲「The Border」(2020年)
Variation 57 〜2台のピアノのための協奏曲(2022年)
管弦楽曲
Links(2007年、JAPAN国際コンテンツフェスティバル 委嘱)
Orbis[ 注釈 10] (2007年、サントリー1万人の第九 委嘱)
Sinfonia for Chamber Orchestra / 室内オーケストラのためのシンフォニア(2009年)
Prime of Youth(2010年、大阪青年会議所委嘱)
5th Dimension[ 注釈 11] (2011年)※藤澤守名義[ 193]
TRI-AD for Large Orchestra(2016年、長野市芸術館 委嘱)
Deep Ocean(2016年)※NHKスペシャル『シリーズ ディープ・オーシャン』の組曲化
ad Universum(2019年)※プラネタリウム『To the GRAND UNIVERSE』の組曲化
Driving to Future(2019年、アイシン・エィ・ダブリュ 委嘱)
Variation 57 for Two Pianos and Chamber Orchestra(2019年)
室内楽曲
フルート、バイオリン、ピアノによる「メディア」(1971年)
LARAI(1973年)
Release and Reorder -不確定の奏者による-(1975年)
Pulsation -many voice & 3 percussions-(1976年)
Forever and ever -Pranaのためのinvention-(1976年)
brahamana(1977年)
寂 (ギターと尺八による)(1977年)
アランフェス(1978年)
インディア(1978年)
祭儀書(1978年)
Blue Etude(1978年)
Adzida Dance(1978年)
フラッシュ=バック(1979年)
パルス・イン・マイ・マインド(1980年)
MKWAJU Suite / ムクワジュ組曲(1980年)
DEAD Suite / 組曲「DEAD」[ 注釈 12] (1999年)
Winter Garden(2006年)
The End of The World[ 注釈 13] (2008年)
弦楽オーケストラのための「ディヴェルティメント」(2009年)
弦楽オーケストラのための「螺旋」(2010年)※藤澤守名義
トロンボーンカルテットのための「4つのバガテル」(2010年、トロンボーン・クァルテット・ジパング委嘱)
Shaking Anxiety and Dreamy Globe / 揺れ動く不安と夢の球体(2012年、Hakujuギター・フェスタ2012委嘱)
String Quartet No.1 / 弦楽四重奏曲第1番(2014年)
2 Pieces for Strange Ensemble(2016年)
Encounter for String Orchestra(2017年)
Variation 14 for Large Ensemble(2020年)
2 Dances(2021年)
Viola Saga(2022年)
Adagio for 2 Harps and Strings(2023年)
吹奏楽曲
Single Track Music 1(2015年、バンド維新 2015委嘱)
合唱曲
I Want to Talk to You(2020年、山形県 委嘱)
I was there(2022年、キングズ・シンガーズ 委嘱)
ピアノ
Sonate pour piano n°1(2022年)
シンセサイザー
放送・施設音楽
三鷹の森ジブリ美術館 展示室音楽
Musica del Museo[ 注釈 14] (2001年)
Birthday 15+(2006年)
La neve e rimossa(2008年)
Wave(2009年)
Stormy Sea of Spring(2010年)
祈りのうた(2015年)
小さな曲(2017年)
The Bird Seeing The Bridge(2018年)
祈りのうたII
Ask me Why
Portam
Birthday Song
その他
Vermeer & Escher(2012年、フェルメール 光の王国展 音楽)
イザベラ・バードの日本紀行(2013年、J-WAVE リーディングドラマ テーマ音楽)
音楽担当
映画
映画(テーマ曲)
テレビ
テレビ(テーマ曲)
アニメ
CM
ほか多数。
施設・イベント
舞台
ぬいぐるみミュージカル・ポロッチーノのすてきな一座(1980年)
近代能楽集 (1981年)
楽劇 あづち(1987年)
祝祭音楽劇 トゥーランドット (2008年)
舞台 おくりびと (2010年)
希夷之大理(2010年、中国)
舞台「となりのトトロ 」(2022年、イギリス)※エグゼグティブ・プロデューサーも担当
ゲーム
イメージアルバム
アレンジアルバム
風の谷のナウシカ シンフォニー編「風の伝説」(1984年)
交響組曲 アリオン(1986年)
天空の城ラピュタ シンフォニー編「大樹」(1987年)
交響組曲 もののけ姫(1998年)
オーケストラストーリーズ となりのトトロ(2002年)
プロデュースアルバム
サウンドプロデュースを含む
オリジナルビデオ
Hawaii Mate
RAKUEN/MALDIVES(1985年)
イラストストーリービデオ「王家の紋章 」(1988年)
Nature of Arakawa〜下町の自然〜(1993年)
その他
混合アンサンブル曲集(編曲)
バンドジャーナル 付録楽譜(吹奏楽編曲)
ベルサリエリ・マーチ(1976年)※藤澤守名義
青春時代(1977年)※藤澤守名義
ハロー・ミスター・サンシャイン(1977年)※藤澤守名義
ラスト・コンサート(1977年)※藤澤守名義
真赤な青春(1977年)※藤澤守名義
ハートブレイク・ホテル(1977年)※藤澤守名義
ミスター・ロンリー(1978年)※藤澤守名義
恋のナイト・フィーバー(1978年)
Thank You for the Music(1978年)
失われた愛の世界(1979年)
モンキー・マジック(1979年)
魅せられて(1979年)
ジンギスカン (1979年)
クリスマスソング・メドレー(1979年)
地獄の黙示録 〜「ワルキューレの騎行 」より(1980年)
ニュー・サウンズ・イン・ブラス (吹奏楽編曲)
哀愁のアダージョ(1978年)※藤澤守名義
アダージョ (1979年)
宇宙のファンタジー (1979年)
四季 より「春」(1980年)
フィール・ソー・グッド(1980年)
マスター・ブラスター(1981年)
ナイス・ショット(1981年)
愛のコリーダ (1982年)
愛のコンチェルト(1982年)
海溝〜ア・ディープ(1983年)
ワッキー・ダスト(1983年)
今夜はビート・イット (1985年)
混声合唱とピアノ・打楽器のための合唱組曲「宇宙戦艦ヤマト 」(1979年、編曲)
かぐや姫の物語〜女声三部合唱のための〜(2015年)
楽曲提供
アーティスト
作曲・編曲
麻衣
ウルルの唄(映画「ウルルの森の物語」主題歌) (2009年)
心のかけら(ゲーム「二ノ国」主題歌) (2010年)
SMAP
福原美穂
Your Story(映画「悪人」主題歌) (2010年)
EXILE ATSUSHI
懺悔(特別展「京都-洛中洛外図と障壁画の美」テーマソング) (2013年)
天音(映画「たたら侍」主題歌) (2017年)
松本穂香
山の向こうへ(ドラマ「この世界の片隅に」劇中歌) (2018年)
作曲
中嶋朋子
草の想い〜千津子のテーマ〜(映画「ふたり」カバーソング) (1991年)
わたし、いないの(映画「ふたり」イメージソング) (1991年)
草尾毅
楽しいことばかりあるはずない(1993年)
YOU(1993年)
純名里沙
ぴーかぴか (連続テレビ小説「ぴあの」挿入歌) (1994年)
石井竜也
君をつれて (映画「天空の城ラピュタ」DVDキャンペーンソング) (2002年)
平原綾香
今、風の中で (映画「マリと子犬の物語」主題歌) (2007年)
東方神起
千年恋歌 (ドラマ「太王四神記」主題歌) (2008年)
ジュンソ
ゆるして(ドラマ「太王四神記」挿入歌) (2008年)
DAISHI DANCE
五嶋みどり
編曲
井上陽水
中森明菜
CHAGE and ASKA
メゾンノイローゼ(1985年)
マドンナ(1985年)
キューピッドはタップ・ダンス(1986年)
ショート・ショート(1986年)
Newsにならない恋(1986年)
風間杜夫
東京さみしがり屋(1985年)
雨のヒマワリ(1985年)
石川秀美
Endless Sun(1985年)
赤道直下(1985年)
小田裕一郎
レッド・ムーン・ソルジャー1950(1985年)
海がくれたアクシデント(1985年)
I KNOW(1985年)
梓みちよ
山口美央子
ANJU(1985年)
恋するバタフライ(1985年)
甲斐バンド
25時の追跡(1986年)
ECHOES OF LOVE(1986年)
JOUJOUKA(1986年)
ロマン・ホリデー(1986年)
オクトーバー・ムーン(1986年)
ALL DOWN THE LINE 25時の追跡(1986年)
髙橋真梨子
嵐ヶ丘(1986年)
上海ボーイ(1986年)
黄昏人(映画「化身」主題歌) (1986年)
レイトリー(1986年)
中島みゆき
最悪(1986年)
白鳥の歌が聴こえる(1986年)
泥は降りしきる(1988年)
クレンジング クリーム(1988年)
来生たかお
今井美樹
甲斐よしひろ
Weekend Lullaby(1987年)
スマイル(1996年)
薬師丸ひろ子
菊池桃子
石川優子
メガロポリスの真相(1987年)
生真面目で好き(1987年)
夕凪(1987年)
秋風のマリア(1987年)
鈴木雄大
SOMETHING NEVER CHANGE(1987年)
INNOCENT(1987年)
優しいだけのC-BOY(1987年)
ONLY ONE(1987年)
藤井フミヤ
秋本奈緒美
佐田玲子
中島啓江
akiko
KOUJI
友よ(1995年)
とまどいの中で(1995年)
冬(1995年)
加藤登紀子
美空ひばり
倍賞千恵子
世界の約束 (映画「ハウルの動く城」主題歌) (2004年)
ゆず
映画・テレビ・アニメ
関連楽曲の性格が強いものを記載。特記なき場合は全て編曲で、本編音楽を担当した作品の楽曲は除いた。
校歌・社歌・県歌・市歌など
著書
スコア
ピアノ
PIANO STORIES(1989年、全音楽譜出版社 )
ENCORE オリジナル・エディション(2002年、全音楽譜出版社)
ETUDE〜a Wish to the Moon〜 オリジナル・エディション(2003年、全音楽譜出版社)
ピアノ(公式譜)
Asian X.T.C. オリジナル・エディション(2006年、全音楽譜出版社)
FREEDOM PIANO STORIES4 オリジナル・エディション(2007年、全音楽譜出版社)
PIANO STORIES BEST'88-'08 オリジナル・エディション(2008年、全音楽譜出版社)
PIANO STORIES2〜The Wind of Life〜 オリジナル・エディション(2008年、全音楽譜出版社)
Ghibli Best Stories オリジナル・エディション(2014年、全音楽譜出版社)
オーケストラ
オーケストラストーリーズ となりのトトロ(2002年、全音楽譜出版社)
Minima_Rhythm オーケストラスコア(2011年、ショットミュージック)
Melodyphony オーケストラスコア(2011年、ショットミュージック)
Stand Alone「坂の上の雲」より 声とオーケストラのための(2012年、ショットミュージック)
ハウルの動く城 オーケストラのための(2014年、ショットミュージック)
THE EAST LAND SYMPHONY(2019年、全音楽譜出版社)
The Border 〜Concerto for 3 Horns and Orchestra〜 / 3本のホルンとオーケストラのための協奏曲「The Border」(2021年、全音楽譜出版社)
コントラバス協奏曲(2021年、全音楽譜出版社)
World Dreams Suite / 組曲「World Dreams」(2022年、全音楽譜出版社)
オーケストラ(公式譜)
Spirited Away Suite(2020年、全音楽譜出版社)
Symphonic Suite "Kiki's Delivery Service"(2021年、全音楽譜出版社)
室内楽
「風の谷のナウシカ」より組曲5つのメロディー(1998年、全音楽譜出版社)
弦楽四重奏曲集「カルテット」(2001年、全音楽譜出版社)
Vermeer & Escher(2012年、ショットミュージック)
Shaking Anxiety and Dreamy Globe 2台のギターのための(2015年、ショットミュージック)
Shaking Anxiety and Dreamy Globe 2台のマリンバのための(2015年、ショットミュージック)
弦楽四重奏曲第1番(2015年、ショットミュージック)
Single Track Music 1 4本のサクソフォンと打楽器のための(2015年、ショットミュージック)
吹奏楽
ランナー・オブ・ザ・スピリット(2012年、ショットミュージック)
Single Track Music 1(2015年、東京ハッスルコピー)
合唱
かぐや姫の物語 女声三部合唱のための(2015年、全音楽譜出版社)※高畑勲 との共作
出演
受賞
国内
海外
脚注
注釈
^ 「澤」は旧字体のため、媒体によっては「沢」と表記されていることもある。
^ ソロ活動は1982年 から。
^ 久石が歌う曲を集めたアルバムに『PRIVATE 』(2004年1月21日)がある[ 19] 。
^ 「この仕事は、理性と感性の葛藤の連続なんです。そのために必要なしっかりとした理論を、私は恩師である島岡譲教授から教わりました」(1989年9月)と語っている[ 6] 。
^ 久石が初期に使用していたソロユニット名。
^ ただし前述の通り自作以外の吹奏楽編曲は数多く手掛けている
^ 2024年10月20日に会見が行われた[ 101] [ 102] 。
^ 第3楽章途中まで着手されたが、第1楽章のみ完成しコンサートにて試演。これがのちに「THE EAST LAND SYMPHONY」の第1楽章となった。
^ 2006年に初演された「アジア組曲」を発展させた楽曲。
^ 合唱付き。2015年に完全版として楽曲を追加し、3楽章形式に変更。
^ ベートーヴェン の交響曲第5番「運命」 のモチーフをもとに作曲。
^ 2005年に楽章を2つ足し完成。
^ 管弦楽と合唱のために大幅な加筆と書き直しが行われた。
^ ジブリ美術館の展示室音楽は「Musica del Museo」を除き、いずれも宮崎駿の誕生日に献呈された。
^ 『天空の城ラピュタ 』の音楽を全米公開のためにリアレンジおよび、一部新曲を追加したもの。Blu-ray 盤に収録。
^ ビゼー の「真珠採り 」を久石がアレンジした曲が使用された。
^ オープニングおよびエンディングに『驚異の小宇宙 人体』のBGMが使用された。
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参考文献
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角田陽一郎・編「天才たちとシゴトをする 鈴木敏夫×久石譲×藤巻直哉」『オトナの!格言 いとうせいこう×ユースケ・サンタマリア Presents』河出書房新社 、2014年。
岩切徹『人のかたち ノンフィクション短編20』平凡社 、2015年4月。ISBN 978-4582836813 。
レコード芸術・編、飯田有抄『青春18ディスク 私がオトナになるまでのレコード史』音楽之友社 、2021年。
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
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シングル
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Night City
冬の旅人
THE INNERS 〜遙かなる時間 ( とき ) の彼方へ〜
君だけを見ていた
ぴあの (JOE'S PROJECT 名義)
EVE (パラサイト・イヴのテーマ)
コラボレーション
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Dream Songs: The Essential Joe Hisaishi
Songs of Hope: The Essential Joe Hisaishi Vol.2
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Minima_Rhythm III
Minima_Rhythm IV
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Symphonic Suite “Kiki’s Delivery Service”
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