小倉北区
小倉北区(こくらきたく)は、北九州市を構成する7区の行政区の一つである。北九州市の中心地区であり、小倉駅や北九州市役所などが所在する。 概要北九州市の中心区であり、小倉駅から西小倉駅周までの一帯は北九州市の都心を形成しており、繁華街としての「小倉」はこの付近を指す。小倉南区とともに、かつての小倉市に相当する。北九州市の行政区としては、八幡西区、小倉南区に次いで3番目に人口が多い。江戸時代には小倉藩の城下町として栄えた。戦前には小倉城一帯に日本陸軍の第12師団や兵器工場の小倉陸軍造兵廠などの軍事基地が置かれた軍都であった。そのため、1945年8月9日にアメリカ軍による原爆投下の標的にされたが、最終的に長崎市に変更された(「小倉市」の歴史も参照)。区内には小倉駅や小倉城、北九州市役所などが位置しており、北九州市の政治・経済・交通の中心を担う区である。中心部には一級河川の紫川が流れている。 小倉駅は山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線が乗り入れる九州でも随一のターミナル駅であり、新幹線・在来線は全ての営業列車が停車する。また、小倉駅小倉城口(南口)から平和通りの上空には北九州モノレールが通っており、区内から小倉南区(徳力・企救丘方面)への交通網を担っている。同区内にある三萩野交差点は、国道3号と国道10号の分岐点であり、同区は市内のみならず九州でも有数の交通の要衝となっている。近くには北九州モノレールの香春口三萩野駅があり、その付近で都市高速の北九州高速4号線がその付近で立体交差する。 市街地は小倉駅南口を中心として、南北方向(平和通り・浅香通り・ちゅうぎん通り・みかげ通り)と、東西方向(勝山通り・小文字通り)に広がっている。商業施設・商店街の多くは平和通りより西側に立地しており、主なものとして魚町銀天街、京町銀天街、北九州の台所と呼ばれる旦過市場、市内唯一の百貨店である井筒屋や、セントシティ北九州、リバーウォーク北九州などがある。魚町銀天街はアーケード商店街発祥の地である[1][2]。平和通りより東側には西鉄北九州線砂津車庫跡地にチャチャタウン小倉がある。また、小倉駅ビルの「アミュプラザ小倉」はJR九州が九州の主要都市で展開するファッションビルのアミュプラザシリーズの第1号である。堺町・紺屋町などに歓楽街も形成されており、紫川河口の船頭町は風俗店などの施設が集積している風俗街となっている。また響灘に面する臨海部は工場が立地しており、北九州工業地域の一角を成している。 また、区の中心部には小倉城があり、北九州市の主な観光地の一つとなっている。碁盤目状の区割り、職人・職業の名称がついた町名(魚町、鍛冶町、馬借)など、城下町の名残があるが、小倉城周辺以外は商業地としての開発が進んだため、城下町としての景観はあまり残っていない。近年はリバーウォークや小倉駅ビルを始めとする大型商業施設、タワーマンションなどの建築が進み、リバーウォークの向かいにはタワーマンションの小倉D.C.タワーが建設された(145.7mの高さで、建設当時は福岡県内で最も高い建物だった)。 歴史1602年に細川忠興が小倉城を築城した後、城下町小倉が形成されていった。1632年には大名の配置換えにより譜代大名である小笠原忠真が小倉藩 - 豊前国15万石の藩主となる。その後小倉城は、1866年には長州戦争の際に小倉藩自らの手により火をつけられ焼失する。明治時代には廃藩置県により小倉県が誕生し小倉はその県庁所在地となる。福岡県に併合された後も豊前地方の経済の中心地として栄え、工業の分野でも小倉製鉄所などのような重工業が盛んであった。現在では、北九州市の中心区としてふさわしい商業地区・施設や街路・河川・橋梁などの整備が進んでいる。 以下、現在の小倉北区について記す。北九州市、小倉市の項目も参照。
人口の変遷
交通北九州市の中心として位置付けられているため、区内には各交通機関の起点となる施設が存在する。 鉄道
廃止された路線
バス以下は路線乗り入れのみ。区内に営業所はない。 かつては西鉄バス筑豊の田川快速線及び受託路線の直方特急線が運行されていたが、前者は2017年10月1日を以って、後者は2022年4月1日を以ってそれぞれ廃止されている。 船舶生活航路遠距離・観光航路教育大学・短期大学
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校その他の学校
医療機関産業小倉北区に本社を置く主な企業工業商業その他小倉北区に大きな事業拠点を置く主な企業
マスメディア
祭事・イベント
施設小倉駅地区
都心部
周辺
通信・放送JPグループ大きな事業所は、区内には以下が存在する。
電話以下に示す市外・市内局番は総務省の公開情報による。近年、通信自由化で従来のパターンが通用しなくなっている。
以下、エリア分類不明。
なお参考までに、西日本電信電話における一般的な割り当てルールは以下の通り。
携帯電話については、NTTドコモ、au by KDDI、SoftBankとも区内ほとんどの地域で利用可能となっているが、山間部で繋がらない地域がある。世代交代が進められていることもあり、3G(第三世代)以降のサービスのみについてエリア拡大のため基地局整備等が進められている。 新聞社小倉北区には、歴史的経緯から大手新聞社の地域本社が存在するが、現在も紙面製作を行っているのは毎日グループのみとなっている。 放送小倉北区内には、以下の各局が演奏所を構えている。
放送波受信については、テレビとFMラジオ放送は皿倉山の八幡テレビ・FM放送所から出される電波を、AMラジオ放送は、若松区響送信所から出される電波を、直接受信する。これは、離島の藍島・馬島においても基本的に同じである。 受信条件は、市内7区の中では最も良好とみられており、区内にはFM KITAQを除き、地元向け送信所が全く存在しない。なお、リーガロイヤルホテル小倉屋上にある下関西中継局は、あくまでも下関市市街地の響灘側を放送対象とする域外中継局であり、地元向けではない。 出身有名人政財界・軍事
文化・芸術芸能
スポーツその他事件・事故脚注注釈出典
外部リンク |