武将山虎太郎
武将山 虎太郎(ぶしょうざん こたろう、1995年12月6日 - )は、茨城県水戸市出身で藤島部屋所属の現役大相撲力士。本名は藤原 虎太郎(ふじわら こたろう)。身長171.0cm、体重180.0kg、血液型はAB型[1]。最高位は東前頭12枚目(2024年9月場所)。趣味は読書、好物はオムライス[2]。 来歴入門前小学校2年次に、武双山(18代藤島)の父の尾曽正士が主宰する「水戸尾曽相撲道場」で相撲を始めた[1]。小学校4年次に武双山の引退相撲で稽古をつけてもらっている[3]。そのようなことから当時より「大きくなったら武双山の弟子になりたい」と夢を持っていた。小学校6年次に全日本小学生相撲優勝大会で3位になるなど、小学生時代から全国大会に出場していた[1]。中学校卒業後は埼玉栄高校に進学し、2年次に全国高等学校相撲選抜大会で団体優勝、相撲部主将を務めた3年次に全国高等学校総合体育大会相撲競技大会で団体優勝と個人5位を経験している[3][1]。 入門後埼玉栄高校在学中の2013年12月19日に、18代藤島が師匠の藤島部屋に入門することが発表され[3]、虎太郎の四股名で2014年1月場所で初土俵を踏んだ。初土俵同期には逸ノ城、剣翔、貴健斗らがいる[1]。序ノ口、序二段は1場所で、三段目は2場所で通過し、同年11月場所で幕下に昇進した。2015年7月場所で7戦全敗を喫して翌9月場所で三段目に陥落したが1場所で幕下に復帰し、2016年1月場所では幕下の優勝決定戦に進んでいる。2018年5月場所から武将山に改名し、2019年7月場所では初めて幕下1ケタ台の番付を経験した。翌9月場所は蜂窩織炎を発症したため2番相撲から5番相撲まで入門以来初めての休場となった[4]。2020年は3月場所を除く4場所で勝ち越し(5月場所が中止になったため、5場所のみの開催だった)、2021年1月場所では東幕下2枚目まで番付を上げた。この場所は3連勝でスタートするも、その後3連敗で3勝3敗となり、最後の7番目の相撲で十両の竜虎に勝利して勝ち越しを決めた[5]。場所後に行われた番付編成会議で3月場所での新十両昇進が決定した[6]。18代藤島が師匠を務める現在の藤島部屋からは初の子飼いの関取。十両昇進の要因として、部屋の弟弟子の鈴木と切磋琢磨したことを挙げていた[7]。新十両昇進会見で師匠の藤島は「そんな甘い世界じゃない。(出世の)早い遅いは何とも思っていない」とコメント[8]。同場所は7勝8敗と負け越したが翌5月場所の番付は据え置かれ、十両に残留した。そこから4場所連続で勝ち越しを決めて2022年1月場所は勝ち越せば新入幕が見える西十両筆頭まで番付を上げるが、2勝13敗と十両上位の壁に阻まれた。2023年1月場所は西十両筆頭で9勝6敗と勝ち越し、翌3月場所には新入幕を果たした。師匠の藤島が旧武蔵川部屋を継承し藤島部屋を創設して以降、2011年11月場所の剣武輝希以来2人目の新入幕、初土俵が現藤島部屋の力士としては初の入幕となった。また茨城県出身としては2020年11月場所の天空海翔馬以来戦後14人目の新入幕である[9]。新入幕会見では「(新入幕を目指してやってきたので)素直にうれしいです。9年目?早いとか遅いとかは関係ない。力を付けて上がれたのが良かった。圧力負けしなくなった。自分の押し相撲が少しは通用するようになったのかなと思います」と新入幕までの歩みを振り返り、師匠の藤島も「前から(幕内に上がれる)力はあった。ここ一番の局面で勝てるかどうかだけだった。器用な力士ではない。相手に圧力をかけられるかどうか。そういう意味ではジワジワと力は付いている」と愛弟子を評価した[10]。しかし新入幕の場所は3日目に王鵬を押し出しで破り初白星を挙げた後3連敗、7日目からの3連勝で4勝5敗と盛り返したものの10日目から5連敗し5勝10敗、1場所で十両陥落となる。1場所で7月場所再入幕を果たすも今度は4日目から5連敗、12日目から4連敗など3勝12敗で再び1場所で十両陥落。その後十両で2場所連続勝ち越し2024年1月場所で3度目の幕内となり、7日目時点で4勝3敗と幕内昇進後初の白星先行となったものの、中日から千秋楽まで8連敗し4勝11敗で3度目の入幕も1場所で十両陥落となる。3、5月と2場所連続で勝ち越し4度目の入幕となった7月場所、14日目佐田の海に勝ち4度目の入幕にして初の勝ち越しを決める。自己最高位の東前頭12枚目で迎えた9月場所、5日目までで4勝1敗の好成績だったものの6日目から千秋楽まで10連敗で4勝11敗、十両陥落もあり得る成績に終わるも、他力士の成績との兼ね合いで11月場所は幕尻の西前頭17枚目に残留となる。11月場所は7日目から手足口病により休場し[11]、12日目から再出場したが[12]3勝8敗4休に終わる。 2025年1月場所、西十両7枚目となるが、右太腿肉離れで初日から休場[13]。 取り口新十両昇進会見の際に師匠の藤島は引き癖を指摘し、体格を活かした押し相撲に徹するべきだと注文を付けた[8]。2021年3月場所初日の錦木戦では、立合いの攻めを躱されて突き押しが通じずに相手に体を寄せられるなど実力差を見せ付けられ、取組後は「全然ダメでした。当たりもないし、攻められて後手後手だった」と反省していた[14]。新入幕時点では「組んだら三段目」と呼ばれるほど愚直な押し相撲一辺倒である[15]。 エピソード相撲関連
主な成績2024年11月場所終了現在
場所別成績
合い口2024年11月場所終了現在 (以下は最高位が横綱・大関の現役力士) 幕内対戦成績
※カッコ内は勝数、負数の中に占める不戦勝、不戦敗の数。太字は2024年11月場所終了現在、現役力士。
改名歴
脚注
関連項目外部リンク
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