清水 梨紗(しみず りさ、1996年6月15日 - )は、日本の女子サッカー選手。兵庫県神戸市出身。マンチェスター・シティWFC所属。サッカー日本女子代表。ポジションはディフェンダー。
経歴
ユース
兵庫県神戸市に生まれた。幼少期はあまり話さない子供だったという。母親からは「天才やね」ととにかく褒めて育てられた[2]。
2つ年上の姉がサッカーをやっていた影響で、小学校1年の時に神戸コスモFCでサッカーを始める。小学2年の時に神奈川県横浜市に転居し、FCすすき野レディースに入団。5年生になる頃にはチームのエースストライカーとして活躍するようになった[3][4]。横浜市立黒須田小学校卒業。
2009年、12歳のときに日テレ・ベレーザの下部組織である日テレ・メニーナに入団。当初はフォワードだったが、ほどなくサイドハーフを任され、最終的にはサイドバックを専門とするようになる[5]。
2012年、横浜市立あざみ野中学校を卒業し、神奈川県立元石川高校に進学。
シニア
2013年、日テレ・ベレーザに昇格。なでしこ1部リーグの試合に出場するようになる。
2014年6月15日、なでしこリーグレギュラーシーズン第9節のFC吉備国際大学Charme戦(岡山県津山陸上競技場)でリーグ戦初となる得点を挙げる。12月の皇后杯3回戦でも先制点を挙げ、守備だけでなく攻撃でも存在感を示した。
2015年、国士舘大学に進学。シーズン通して全ての試合で先発し、ベレーザの5年ぶりのリーグ優勝の立役者の一人となった。
2020年、クラブのキャプテンに就任した[6]。
2022年8月28日にイングランドのウェストハム・ユナイテッドに完全移籍することが発表された[7][8]。契約期間は2年[9]。
2024年6月30日、ウェストハムとの契約が満了となり、退団することが発表された[10][11]。同年7月12日にマンチェスター・シティと契約したことがリリースされた[12]。契約期間は2027年6月30日までの3年間で背番号は2に決まった[13]。
代表
2010年、U-14日本女子選抜に選ばれ、韓国遠征に参加。
2011年、AFC U-16女子選手権(中国、南京市)に出場。
2012年9月、アゼルバイジャンで開催されたU-17女子ワールドカップに出場。グループリーグ第3戦のメキシコ戦では先制点を挙げ、日本の9-0という大勝の口火を切るなど活躍し、日本の全4試合にフル出場したが、チームは決勝トーナメント1回戦で、ガーナにアジア予選を通じて初の失点を喫しベスト8で敗退した。
2013年10月、AFC U-19女子選手権(中国、南京市)に出場。翌年のU-20W杯予選を兼ねた大会だったが、日本は4位に終わり、上位3チームに与えられる出場権を逃した。
2015年8月、中国の南京市で開催されたAFC U-19女子選手権で3試合にフル出場し、優勝に貢献。これにより日本は2大会ぶりにU-20W杯の出場権を手にした。
2023年6月13日、2023 FIFA女子ワールドカップのなでしこジャパンに選出された[14]。同年8月5日、2023 FIFA女子ワールドカップ・決勝トーナメントの1回戦ノルウェー戦において決勝点となるワールドカップ初ゴールを奪い、2大会ぶりの準々決勝進出に貢献[15]。
2024年6月14日、2024年パリオリンピックに出場するなでしこジャパンメンバーに選出された[16]。しかし、同年7月25日に行われたグループステージ初戦のスペイン戦で右膝を負傷交代し、所属のマンチェスター・シティの医療チームによる検査のため、代表チームを離脱することとなった[17]。同年9月12日、マンチェスター・シティから右膝前十字靱帯を断裂しており、手術を受けたことが発表された[18]。
選手としての特徴
女子サッカー選手としては華奢な体格ながら、粘り強くアグレッシブな守備を持ち味としている[19]。90分間通してオーバーラップを繰り返すことが出来るスタミナが武器。スピードに乗ったドリブルからそのまま精度の高いクロスを上げることが出来る。特にスタミナは、女子代表全カテゴリを通してもトップクラスと言われており[20]、小学校時代には神奈川県内のマラソン大会で優勝した経験も持つ[21]。本人は「点を取れるSBになりたい」と語っている[22]。事実、右サイドから攻め上がってシュートを打つ場面はよく見られる。
個人成績
クラブ
代表
主な出場大会
試合数
- 2024年7月25日現在
出場試合
ゴール
タイトル
クラブ
- 日テレ・ベレーザ / 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
- 日本女子サッカーリーグ: 5回 (2015, 2016, 2017, 2018, 2019)
- 皇后杯: 5回 (2014, 2017, 2018, 2019, 2020)
- なでしこリーグカップ: 3回 (2016, 2018, 2019)
代表
個人
脚注
注釈
- ^ チーム立ち上げ時はU-16。
- ^ 清水はU-19/U-20カテゴリを2度経験。
出典
外部リンク