第30期竜王戦(だい30きりゅうおうせん)は、2017年度(2016年12月12日 - 2017年12月5日)の竜王戦である。
概要
挑戦者決定三番勝負は、1組2位の羽生善治二冠が1組優勝の松尾歩八段を2勝1敗で下し、7年ぶりの竜王挑戦を決める[1]。竜王戦七番勝負は、羽生善治棋聖[注 1]が渡辺明竜王に4勝1敗で制した。羽生は15期ぶり7期目の竜王位を獲得し、2人目の永世竜王資格の獲得を果たした[4]。これにより2017年よりタイトル戦となった叡王戦を除く7つのタイトル戦で永世資格を獲得し史上初の永世七冠を達成した。
15年ぶりの復位は、2019年度終了時点で、タイトルの復位としては史上最長記録[注 2]である。
羽生はこれまで、1980年代・1990年代・2000年代でも竜王を獲得しており、同じタイトルを4つの十年紀で獲得した史上2例目のケース[注 3]となった。
七番勝負
対局者 |
第1局 |
第2局 |
第3局 |
第4局 |
第5局 |
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2017年 10月20日・21日 |
2017年 10月28日・29日 |
2017年 11月4日・5日 |
2017年 11月23日・24日 |
2017年 12月4日・5日
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渡辺明竜王 |
● |
● |
○ |
● |
● |
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羽生善治棋聖 |
○ |
○ |
● |
○ |
○ |
竜王位奪取
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決勝トーナメント
1組
ランキング戦
3位出場者決定戦
4位出場者決定戦
5位出場者決定戦
▼:降級
2組
ランキング戦
昇級者決定戦
▼:降級
3組
ランキング戦
昇級者決定戦
▼:降級
4組
ランキング戦
昇級者決定戦
残留決定戦
▼:降級
5組
ランキング戦
昇級者決定戦
残留決定戦
▼:降級
6組
ランキング戦
昇級者決定戦
脚注
注釈
- ^ 竜王戦の間に王位・王座と奪取されタイトル戦までに棋聖一冠に後退[2][3]
- ^ それまでの記録は二上達也が第37期棋聖戦で達成した14年半。なお当時、棋聖戦は年2回実施されていたため、期としての復位はこのときの29期ぶりが最長記録。
- ^ 大山康晴が王将位を1950年代〜1980年代に獲得している。
出典
外部リンク