千葉 幸生(ちば さきお、1979年2月11日 - )は、日本の将棋棋士。関根茂九段門下、棋士番号は237。東京都町田市出身。妻は女流棋士の千葉涼子。
棋歴
2000年度前期の第27回三段リーグで優勝(2位は上野裕和)を果たし、10月1日付けで四段昇段(プロ入り)。
結婚直後の第62期(2003年度)C級2組順位戦で9勝1敗・2位の成績を収め、C級1組へ初昇級。同時に五段へ昇段。翌年度の第63期、C級1組で降級点を喫するが、第64期に勝ち越して、すぐ降級点を消す。
第36回(2005年)新人王戦で準優勝。決勝で渡辺明竜王(当時)に2-0で敗れた。
第48期(2007年度)王位戦でリーグ入り。丸山忠久、鈴木大介に勝利するが、リーグ残留ならず。
2010年9月16日、第23期(2010年度)竜王戦6組昇級者決定戦準決勝で瀬川晶司に勝ち、勝数規定を満たして六段に昇段[1]。決勝戦では澤田真吾に敗れてこの時点での昇級はならなかったが、上のクラスの欠員補充のため追加で組まれた5位決定戦に回ることになり、同年10月29日に行われた対局で櫛田陽一に勝ち、5組へ初昇級。
第26期(2013年度)竜王戦5組の昇級者決定戦で佐々木勇気に勝ち、4組へ昇級。
第30期(2017年度)竜王戦の4組ランキング戦で決勝まで勝ち進み、3組への昇級を決めたが、決勝で佐々木勇気に敗れた。
2018年2月6日、第76期順位戦C級1組10回戦で片上大輔に勝ち、勝数規定を満たして七段へ昇段した[2]。
第31期(2018年度)竜王戦3組ランキング戦の準決勝で飯塚祐紀を破り、2組への昇級を決め、決勝で斎藤慎太郎を破って3組優勝と決勝トーナメント進出を決めた。
第62期(2021年度)王位戦予選決勝で佐藤康光を破り、王位戦リーグ入り。糸谷哲郎を破るも残留はならなかった。
棋風
振り飛車党で、序盤の研究家としても知られ、若手の横山泰明・佐藤和俊・藤倉勇樹・中村亮介との共著で、「新・振り飛車党宣言!」という著書を著している(千葉は2・3巻の著者)。
2007年度以降、矢倉戦法など居飛車を採用する将棋が増えており、2007年度は先手番の矢倉で6戦全勝している。
人物
- 2003年5月、女流棋士の碓井涼子と結婚。
- 2005年度のNHK杯戦で、本戦出場を果たす。このとき、妻の涼子は司会(解説聞き手役)として出演していた。1回戦で島朗八段(当時)に勝利し、2回戦で森内俊之名人(当時)に敗れる。夫婦揃って感想戦に参加する光景がテレビに映る、ということが“実現”した。
- 趣味は囲碁。
昇段履歴
- 1993年04月00日 : 6級 = 奨励会入会
- 1998年08月00日 : 三段(第24回奨励会三段リーグ<1998年度後期>からリーグ参加)
- 2000年10月01日 : 四段(第27回奨励会三段リーグ成績1位) = プロ入り
- 2004年04月01日 : 五段(順位戦C級1組昇級)[3]
- 2010年09月16日 : 六段(勝数規定/五段昇段後公式戦120勝)[1]
- 2018年02月06日 : 七段(勝数規定/六段昇段後公式戦150勝)[2]
主な成績
在籍クラス
年度別成績
公式棋戦成績
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2000
|
12 |
8 |
4 |
0.6777 |
[6]
|
2000 (小計)
|
12 |
8 |
4 |
|
|
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2001
|
37 |
20 |
17 |
0.5405 |
[7]
|
2002
|
33 |
19 |
14 |
0.5758 |
[8]
|
2003
|
34 |
20 |
14 |
0.5882 |
[9]
|
2004
|
30 |
15 |
15 |
0.5000 |
[10]
|
2005
|
37 |
22 |
15 |
0.5943 |
[11]
|
2006
|
32 |
16 |
16 |
0.5000 |
[12]
|
2007
|
39 |
24 |
15 |
0.6154 |
[13]
|
2008
|
33 |
17 |
16 |
0.5152 |
[14]
|
2009
|
33 |
17 |
16 |
0.5152 |
[15]
|
2010
|
33 |
18 |
15 |
0.5455 |
[16]
|
2001-2010 (小計)
|
341 |
198 |
143 |
|
|
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2011
|
31 |
19 |
12 |
0.6129 |
[17]
|
2012
|
29 |
18 |
11 |
0.6207 |
[18]
|
2013
|
33 |
18 |
15 |
0.5455 |
[19]
|
2014
|
34 |
22 |
12 |
0.6471 |
[20]
|
2015
|
42 |
26 |
16 |
0.6190 |
[21]
|
2016
|
36 |
23 |
13 |
0.6389 |
[22]
|
2017
|
32 |
18 |
14 |
0.5625 |
[23]
|
2018
|
36 |
20 |
16 |
0.5556 |
[24]
|
2019
|
32 |
19 |
13 |
0.5938 |
[25]
|
2020
|
33 |
17 |
16 |
0.2152 |
[26]
|
2011-2020 (小計)
|
338 |
200 |
138 |
|
|
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2021
|
30 |
15 |
15 |
0.5000 |
[27]
|
2022
|
43 |
21 |
22 |
0.4884 |
[28]
|
2023
|
26 |
9 |
17 |
0.3462 |
[29]
|
2021-2023 (小計)
|
99 |
45 |
44 |
|
|
通算
|
790 |
441 |
349 |
0.5582 |
[30]
|
2023年度まで
|
著書
脚注
外部リンク
日本将棋連盟所属棋士 ( 現役棋士 および 2024年度引退棋士) |
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タイトル 保持者 【九段 6名】 【七段 1名】 |
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九段 【26名】 | |
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八段 【34名】 | |
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七段 【44名】 | |
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六段 【28名】 | |
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五段 【20名】 | |
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四段 【15名】 | |
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2024年度 引退棋士 |
- 九段 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 八段 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 八段 中座真 (2024年6月19日 引退)
- 七段 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
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現役棋士 全174名(2025年1月16日時点、日本将棋連盟所属) / △は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照 |
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竜王 | |
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1組 【 ▼降級 4名 】 | |
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2組
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3組
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4組
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5組
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【在籍 31名(棋士30名・奨励会員1名) / 定員 32名 (欠員1) 】
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6組 【 △昇級 5名 】 |
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次期から出場 |
- 2025年4月昇段者(2-3名)
- 2025年10月昇段者(2-3名)
- (いずれも第39期からの出場)
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★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 |
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名人 | |
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A級 | |
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B級1組 | |
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B級2組 | |
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C級1組 | |
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C級2組 | |
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フリー クラス
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| 宣言 | |
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棋戦限定 出場 | |
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2024年度 引退者 |
- 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
- 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 中座真 (2024年6月19日 引退)
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次期から の出場者
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フリークラスからの昇級者 | |
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2024年10月1日昇段者 | |
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先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点) B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点2回で降級、C級2組は降級点3回で降級) 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 |