PSYCHO-PASS サイコパス
『PSYCHO-PASS サイコパス』(サイコパス)は、日本のオリジナルアニメ、またこれを原作としたメディアミックス作品。 テレビシリーズはフジテレビ「ノイタミナ」にて放送され、2012年10月から2013年3月にテレビアニメ第1期が放送されたのを皮切りに、2014年7月から9月に第1期の新編集版、同年10月から12月に第2期『PSYCHO-PASS サイコパス 2』が放送され、2019年10月から12月に第3期『PSYCHO-PASS サイコパス 3』が放送された[3]。 このほか、2015年1月には映画『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』が公開され、2019年には劇場版三部作として『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』が連続公開された[4]。2020年には特別編集版『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』が劇場公開およびAmazon Prime Videoにて独占配信された[5]。2022年10月からはシリーズ最新作『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の制作を含む10周年プロジェクトが始動した[6]。 概要製作経緯テレビドラマ『踊る大捜査線』の監督として知られる本広克行は無類のアニメ好きでもあり、長らく自らの手でアニメを作る夢を実現させたいという想いから、多忙の中で密かにアニメ作品の企画を構想していた[7]。 2009年、Production I.Gのプロデューサーと接触する機会を得た本広が長年の夢を語ったことがきっかけとなり、アニメ制作監督の塩谷直義と共に本作品の実企画がスタートした。当初は「現代版『パトレイバー』を作ろう」という構想であったが、やがて様々なセッションの過程を経てストーリーラインを固める段階にきた2011年初頭のころ、ハードでダークな作風の『魔法少女まどか☆マギカ』で知名度を得た虚淵玄をメインストーリーライターとして迎え、最終的な作品形式(下記)ができあがった。また、実際のアニメ脚本は小説家・深見真と高羽彩がシリーズ構成を元に草稿を書き、それをもとに虚淵が脚本を書き下ろす共作形式で概ね全話作られている[8]。 第2期は1クール全11話。シリーズ構成に新たに作家の冲方丁が加わり、熊谷純が脚本を担当。虚淵はシリーズ監修を務める[9]。 第3期は劇場三部作第3作の初日舞台挨拶にて製作が発表された[10]。 作品内容基本的なコンセプトは“近未来SF”、“警察もの”、“群像劇”の3つに集約される[8]。
ストーリーストーリー設定舞台は、人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された西暦2112年の日本。人々はこの値を通称「サイコパス(PSYCHO-PASS)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。 その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた[14]。 そのような管理社会においても発生する犯罪を抑圧するため、厚生省の内部部局の一つである警察組織「公安局」に属する刑事は、シビュラシステムと有機的に接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、治安維持活動を行っていた[15][16]。 本作品は、このような時代背景の中で働く厚生省公安局刑事課一係所属メンバーたちの活動と葛藤を描く[17]。 第2期は第1期終了時点から1年半後から始まり、シビュラシステムと公安局に攻撃をしかけてくるシステムに認知されない犯罪者を追うことになる[18]。 第1期あらすじ新任監視官として厚生省公安局刑事課一係に配属された常守朱。朱の部下となるのは、潜在犯であるが能力を買われ、ドミネーターを持ち捜査に関わることが許されている執行官の狡噛慎也、征陸智己、縢秀星、六合塚弥生の4人。朱は初日から失態とも取られかねない異例の対処をしてしまい、もう1人の監視官である宜野座伸元から厳しい言葉を受けながら、狡噛に励まされて成長を重ねていく。 シビュラの目を逃れて次々と起こる凄惨な事件を解決していく中、狡噛の過去が明かされる。3年前、当時は監視官だった狡噛は、当時の部下であった執行官の佐々山光留を、「標本事件」と呼ばれる事件捜査の際に殺害されていた。それ以来、捜査にのめり込んだために犯罪係数が上昇して執行官に降格してしまった現在でも、狡噛は唯一の手がかりである「マキシマ」なる人物を追い続けていた。 やがて、佐々山の殉職事件と酷似した女子高校生の猟奇殺人事件が起こる。これまで朱と捜査に当たった事件でも、狡噛は影で犯罪を支援する者の存在を感じ取っており、その人物が「マキシマ」ではないかと考えていた。そしてついに、数々の犯罪者を影で操っていた槙島聖護が朱の前に姿を現す。槙島は凶悪犯でありながらシビュラにその犯罪動向に見合った犯罪係数が計測されることのない、免罪体質と呼ばれる特異な体質を持っていた。朱は目の前で槙島に親友を殺害されながら、ドミネーターでは確保も射殺もできず、逃亡されてしまう。さらに、シビュラの完全性を疑わせないため、局長の禾生壌宗によって槙島の存在を隠蔽されてしまう。 槙島はシビュラの正体を暴くことを目論み、仲間のチェ・グソンとともに製作したシビュラに感知されない妨害ヘルメットを各地に配布して犯罪を頻発させることで、街中でサイコハザードを引き起こし、その隙にシビュラの本体があると推察した厚生省ノナタワーを襲撃する。狡噛と朱はその真意に気づき、死闘の末に槙島の確保に成功する。一方、グソンを追跡していた縢はシビュラの正体を知るが、その直後にグソンともども禾生に殺処分されてしまう。 槙島の身柄を厚生省公安局から厚生大臣直下の特別チームに移し、刑事課一係から捜査権を奪った禾生は、槙島にシビュラがスーパーコンピュータではなく、凶悪犯を含む免罪体質者である200人以上の脳をユニット化して統合運用させた有機演算システムであることを明かす。また、禾生の正体もシビュラを構成するユニット脳たちが共用で使用する義体であり、この時に使用していたユニット脳は槙島の元仲間の藤間幸三郎だった。藤間は槙島にユニット脳へ加わることを勧誘するが、それを拒絶した槙島は藤間を殺害して逃亡する。 なおも槙島を取り込もうとするシビュラは、その障害となりうる狡噛を捜索から外して殺害しようとするが、シビュラの思惑に勘付いた狡噛は、槙島を抹殺するために妨害ヘルメットと征陸から渡されたリボルバーを手に、公安局を去る。まもなくシビュラから正体を明かされた朱は、シビュラを嫌悪しつつも槙島の確保を条件に狡噛の助命を取り付け、2人を追跡する。 槙島は、新たに日本の食料自給の99%を担うハイパーオーツを壊滅させるバイオテロを企む。征陸が犠牲となりながらもテロは阻止されるが、朱の追跡もむなしく狡噛は槙島を射殺し、行方をくらませる。槙島の保護に失敗した朱は、将来的に市民がシビュラの正体を知ったうえでその存在を享受して懐柔される環境を構築するための理想的なサンプルとして、命と身分を保証される。それに対し、いつかシビュラを必要としない新しい道を見つけてみせることを宣言する朱のことを、シビュラはあざ笑うのだった。 物語は、一連の事件の後に執行官となった宜野座と、新任監視官の霜月美佳を加えた新たな厚生省公安局刑事課一係、そしてどこかで生きている狡噛の姿を映して幕を閉じる。 第2期あらすじ第1期エンディングから1年半後。東京都内で連続爆破事件が起こり、新任執行官の東金朔夜と雛河翔を加えた新体制の一係も捜査にあたるが、人質に見せかけた囮を追跡していた二係監視官・酒々井水絵が不可解な状況で姿を消してしまい、現場には血で書かれた「WC?」のメッセージが残されていた[18]。確保した犯人・喜汰沢旭の犯罪係数は通常では考えられない経過を辿っており、さらに尋問のための拘置期間中に執行対象外の数値にまで下がるという異例な事態になる。本人は「『カムイ』がクリアにしてくれた」と口走り、移送中に逃亡を謀るが、結局は殺処分されてしまう。喜汰沢の「俺は今、何色なんだろう?」という死に際の言葉から、朱は「WC?」の意味が「What Color?」ではないかと思い至る[19]。その後も『カムイ』を救世主と仰ぐ複数の人物による事件が起こり、さらにその捜査の過程で複数の執行官が殺害されてドミネーターを奪われてしまうという事態が発生するが、犯人たちは一様に犯罪係数が執行対象外のため、現在の日本の法律では裁くことができずにいた。 『カムイ』の正体は、極めて高い医療の知識と技術を兼ね備えた青年・鹿矛囲桐斗であった。彼は小学生のころに修学旅行で搭乗していた飛行機の墜落事故に遭って重傷を負うが、自分以外の同期生184名の遺体のパーツを継ぎ合わされて生存した、多体移植手術の被験者だった。しかしその結果、シビュラシステムからは生きている人間ではなく「継ぎ合わされた死体」あるいは「複数の人間の集合体」と認識されることになり、サイコパス判定の対象から外され、その結果として社会全体から阻害されてしまうという経歴を持っていた。鹿矛囲は自らをこのような目に陥れた人物とシビュラシステムを裁くために数々の犯罪を計画、実行していたのだった。 鹿矛囲の正体を掴んだ朱と一係は彼の逮捕に向けて動くが、捜査の最中に朱の祖母が何者かに殺害されてしまう。鹿矛囲の仕業に見せかけて行われたその殺人事件の実行犯は東金朔夜であった。彼は「シビュラシステムの一部となった母親を美しく保つ」という歪んだ愛情から、過去に幾人もの監視官の犯罪係数を上げるように仕組み、その度にドミネーターで殺処分してきたという経歴の持ち主だった。さらに、彼の母親である東金美沙子が率いる東金財団こそが、鹿矛囲の多体移植手術を人体実験のために行った張本人であった。鹿矛囲を自ら殺処分するために禾生局長の姿で現れた美沙子であったが、彼女以外のシビュラシステムの総意により潜在犯として認定され、鹿矛囲の持つドミネーターで射殺された。 朱と鹿矛囲の訪問を受けたシビュラシステムは、朱の提案により「個人としてのサイコパスの他に、集団としてのサイコパス判定を導入する」ことを決定する。それによって鹿矛囲はサイコパス判定を受け、潜在犯として認定され、法の裁きの対象となった。あくまでも鹿矛囲を殺さず逮捕しようとする朱だったが、母親の死を受けて錯乱した朔夜がそこに現れ、鹿矛囲とドミネーターを撃ち合い相打ちとなる。その間際に鹿矛囲は、朱の正義がこれからの社会を導いていくと信じ、彼女に未来を託してこの世を去った。 事件解決後、シビュラシステムは朱に対して、「集団サイコパス判定が開始されれば、個人としてはサイコパス判定がクリアであっても、集団としては問題があると判定された人間に対する魔女狩りが横行するだろう」と警告する。だが朱は「社会が人間を選ぶのではなく、人間がこれからの社会を選ぶ」と、人間の可能性に賭ける思いを語るのだった。 第3期あらすじ第2期エンディングから5年後の2120年。日本国政府は従来の鎖国政策を緩和し、段階的に移民を受け入れ始めるようになっていた。かつて厚生省公安局刑事課一係を率いた常守朱は何らかの事件で勾留され現場を退き、宜野座伸元や須郷徹平に加え、帰国した狡噛慎也は、花城フレデリカが組織した外務省海外調整局行動課に異動。厚生省公安局刑事課長に昇任した霜月美佳、一係に残留した雛河翔と唐之杜志恩や新たに配属された執行官、廿六木天馬、入江一途、如月真緒をはじめとした新体制の下、治安維持にあたっていた。「車両事故」によって死亡と色相悪化により監視官二名が現場から退き、監視官不在の刑事課一係に、特A級メンタリスト慎導灼と、元軍人でロシア系の帰化移民の炯・ミハイル・イグナトフが着任。この二人は、それぞれの家族が死亡した事件の謎を追うべくして監視官となった「訳あり」だった。 その年の10月、新東京国際空港近海に巨大輸送機が墜落する事故が発生し、灼と炯を加えた一係も捜査のため出動する。その中で彼らは「偶然の積み重ねにより、事故に見せかけられた犯罪」と、それを設計する何者かの存在に気づき、さらに外務省海外調整局行動課も独自の捜査を行っていることを知る。被害者の旭・リック・フェロウズが気づき、告発しようとしたサブプライムローン詐欺を、捜査によって突き止めることに成功はしたものの、旭を殺害した存在を突き止めることは叶わなかった。 その直後、旭が殺された事件と近似した脳科学者・土谷博士の自殺現場を捜査。自殺と断定する他なかったが、選挙テロの防止という名目で土谷の関係者である都知事候補・小宮カリナと対立候補である薬師寺・ヘラクレス・康介の捜査を開始。薬師寺の秘書が殺害されるという選挙テロが発生し、その裏に茗荷谷廃棄区画の裏チャンピオン・榎宮春木の関与を疑う。捜査の中、執行官の家族の暴言に対して炯が暴力を振るい謹慎されるというアクシデントが起こるも、榎宮率いる選挙テロを阻止。小宮が思考誘導AIのマカリナを使った選挙を行っていたことが発覚したが、知人の榎宮の関与を知った薬師寺の色相が悪化。結果的に小宮が新東京都知事となる。その後、廿六木は前任監視官の事故の際に聴取した「梓澤廣一」の名刺を灼と炯に託し、一連の不審死の影にこの男が居ると二人に告げる。 事故により色相悪化した一係の前任監視官に接触した炯は車両事故の裏に公安局内にもメンバーがいる狐と呼ばれる犯罪組織が関与していることを伝えられる。そんな中、信仰特区新設説明会で自爆テロが発生。賛成派が1名を除き死亡するが、反対派が全員生存だったため反対派のテレーザ陵駕、ジョセフ・アウマ、トーリ・S・アッシェンバッハの三名と現場付近にいた賛成派、久利須=矜治・オブライエンの中に犯人がいるとみて捜査が開始する。反対派の3人と会った後、残る久利須がメンタルケアで入院している病院を訪れるも直前で病室が爆破されてしまい、聴取に失敗する。さらには自爆テロ犯同様に爆弾が埋め込まれた人間が5人おり、残り3発の爆弾が残っていることを特定する。前夜に久利須と面会し失踪した陵駕の捜査をする過程で国賓を利用した密貿易の証拠を入手。アウマがそれに関与しているのではないかという疑惑が挙がり、さらに自爆犯がどちらもトーリの教団、ヘブンズリープの信者だったことから炯と如月は国賓に成りすますことでヘブンズリープへの潜入捜査を開始する。 しかし、その最中にアウマが自爆テロにより死亡。その知らせを聞いた如月は動揺してしまいトーリに潜入捜査を感づかれてしまう。それを知らない二人は祈祷中のヘブンズリープ教祖の仁世に接触しようとするも、祈祷中の仁世はホログラムによる偽装だった。その現場をトーリに見られてしまい拘束され、公安局とは別に潜入している外務省の情報を入手するために拷問を受ける。そこでのトーリとコングレスマンの一人で彼の母親の裁園寺莢子との会話でビフロストやインスペクターなどの情報を得る炯だったが、外務省の情報を話さない(知らない)炯に対して、炯の妻で潜入直前に視力回復手術を受けたばかりの舞子・マイヤ・ストロンスカヤを誘拐して口を割らせようとする。 その一方で灼はメンタルトレースによって爆死したと思われた久利須が生存していたことを知り、彼とトーリが計画した犯罪であると見破る。陵駕本人とも再会し、彼女たちが計画していた終末救済プランを利用して今回の犯罪が行なわれていることが判明する。残り1発の爆弾を探すことになった一係は脱出した如月の証言もあり、ヘブンズリープへの強制捜査を実施。さらに炯は潜入していた宜野座、須郷の手により脱出。舞子を単独で捜索する。しかし、舞子は既にトーリによって連れ去られており、炯はトーリに解放を要求するが、舞子の反撃によりトーリが死亡。その結果彼女の色相が悪化してしまう。炯は舞子を守れなかった灼を激しく責め、二人の間に亀裂が入る結果となった。その数日後、炯はコングレスマン・法斑静火からインスペクターになる代わりに舞子を施設から出所させると持ち掛けられる。一度は拒否するも最終的には承諾し、13thインスペクターに任命される。その後、一係への取材を終えた六合塚は、突如事故に遭い意識不明に。さらにその現場に梓澤が現れるのだった。 劇場版(映画第1作)あらすじ作中時間としては第2期の後となる2116年、長期の内戦状態下にあった東南アジア連合(SEAUn、シーアン)は、紛争地帯の中心部である首都・シャンバラフロートに日本のシビュラシステムを導入する。これによって、シャンバラフロートは平和になったと思われた。 そんなある日、武装した不審な集団が日本に侵入する。その集団は日本の警備体制を知り尽くし、シビュラシステムの監視を潜り抜けてテロを計画していた。シビュラシステムが導入されて以降、前代未聞の密入国事件に、常守朱は厚生省公安局刑事課一係を率いて出動し、対峙する。やがて、そのテロリストの一員にモンタージュを行うと、密入国の指示者と思しき人物が浮上するが、それは元厚生省公安局刑事課一係執行官にして朱の元同僚・狡噛慎也だった。朱は狡噛の真意を探るべく、単身シャンバラフロートへ捜査に向かう。 SEAUnに入国した朱は、反政府ゲリラに身を置く狡噛と再会。狡噛はニコラス憲兵隊大佐が依頼した傭兵部隊に拘束される。朱はシビュラシステムが不正改造されて憲兵隊に運用されていることをつきとめる。ニコラスは狡噛と朱を始末しようとするが、そこへ日本の厚生省公安局刑事課のメンバーが到着し、憲兵隊を殲滅。全てはシビュラによって仕組まれた事件であると明らかになる。朱はシビュラの義体にすり替わったハン議長に、辞任して選挙で元首を選ぶことを迫ったあと帰国する。狡噛は宜野座に見逃され、旅に出る。 劇場版三部作「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」あらすじ第1作「Case.1 罪と罰」監視官「霜月美佳」と、執行官となった「宜野座伸元」を主軸とした物語。時間軸は劇場版第一作目(2116年7月)より後の2117年2月。霜月、宜野座、六合塚は暴走車両を確保するために出動。結果的に公安局ビルに車両は激突する。車両に乗っていた心理カウンセラー・夜坂泉はメモリーキューブと呼ばれる記憶媒体を渡そうとするも、直前で破損させてしまい錯乱状態のまま気絶。霜月たちは夜坂を確保する。取り調べ直前に経済省からの要請で身柄を彼女の職場である潜在犯隔離施設・サンクチュアリへ送還することになり、そのことに疑問を抱いた朱は東京と施設のある青森の二手に別れて捜査することを提案。夜坂を確保した三人は青森へと向かう。夜坂の再脱走の危険があるとして六合塚を彼女の監視に選び、霜月らは捜査を開始する。しかし、施設長である辻飼の妨害や六合塚の拘束などがあり捜査は難航。そんな中、宜野座は施設内の霊園で久々利武弥という少年を保護する。彼の持っていたメモリーキューブには夜坂の告発映像が記録されており、さらに東京では事件の裏にサンクチュアリ設立の立役者の一人である国会議員の烏間が関与していることを突き止める。霜月はサンクチュアリが放射能物質の回収や自我を失う投薬をしていたことを収監者たちの前で明かし、辻飼を執行。朱たちの到着により帰還した霜月は朱から鳥間のことを聞かされ、彼に面会する。鳥間はシビュラの端末であり、霜月は事実を伏せる代わりに夜坂と久々利の身の安全を保障させ、夜坂に面会をするのだった。 第2作「Case.2 First Guardian」国防軍所属時代の「須郷徹平」(後の厚生省公安局刑事課二係執行官)と、執行官「征陸智己」を主軸とした物語。時間軸はテレビアニメ第1期より前の2112年夏ごろ。東京の国防省のビルを武装ドローンが襲撃する事件が発生。東京から捜査のために沖縄入りした厚生省公安局刑事課二係監視官・青柳璃彩および同課一係執行官・征陸智己が名護基地を訪れ、その事件にある作戦で死亡したと思われていた須郷の先輩・大友が関与しているということを告げる。須郷は真相を知るため、共に捜査を開始する[20]。 第3作「Case.3 恩讐の彼方に__」テレビアニメ1期後に、日本を脱出した元執行官「狡噛慎也」を主軸とした物語。時間軸はCase.1より後の同年11月となっている。SEAUnでの事件(劇場版第1作)の後に各地を放浪していた狡噛は、とある小国で出会ったテンジンという少女から復讐の仕方を学びたいと懇願される。そんな彼女に復讐は空しいと言いつつ、彼女に訓練をすることに。その裏では紛争の和平調停が進められていた。 劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』あらすじ舞台は第三期の最終回直後。テレビシリーズからの直接の続きとなるストーリー。六合塚を襲撃して公安局ビルへの入館パスを手に入れた梓澤は、単身公安局ビルへ。先に逮捕・拘留されていた小畑と共に公安局ビルを完全占拠し、小宮知事の辞任を要求するのだった。灼や炯、刑事課一係は梓澤を逮捕し公安局ビルを取り戻すために行動を開始する。その中で法斑静火の目的であるビフロスト破壊計画、シビュラになるという梓澤廣一の真の目的、灼の父・慎導篤志の生前の行動などが同時進行で語られていく。最終的にビフロストは消滅し、梓澤廣一の目的も挫かれ、シビュラシステムと社会も新しい段階へと進み始める。公安局も新体制となり、逮捕されたはずの法斑静火が新局長として着任(裏ではシビュラが絡む)。法斑静火とシビュラとの取引により、収監されていた常守朱も厚生省公安局刑事課長補佐として法定執行官という立場での現場復帰を果たした。 劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』あらすじ第二期終了後(厳密にはSS Case.3)から第三期開始前のミッシングリンクを補完するストーリーとなっている。 2118年、神奈川県沖で一隻の輸送船が謎のテロリストに襲撃される事件が発生。日本に帰国して外務省行動課に転属していた狡噛は、花城フレデリカの指示を受けて輸送船に潜入し、乗船しているミリシア・ストロンスカヤ博士を救出しに向かうが、既にストロンスカヤ博士は殺害されていた。 次の日、公安局刑事課統括監視官となった朱は政府の会合に出席し「日本の法律を全廃してシビュラシステムに治安維持と統治を委ねる」という案に対して反対の意を唱えていた。そこに先日の事件の一報がもたらされ、朱は厚生省大臣官房統計本部長の慎導篤志とともに輸送船の調査に向かう。しかし、現場は外務省の捜査権が優先され、公安局刑事課は蚊帳の外に置かれる。朱はストロンスカヤ博士と親交の深かった雑賀譲二と連絡を取り合い、博士が死亡前に雑賀にストロンスカヤ文書を託すべく、出島にある私書箱へ送っていたことを知る。雑賀を伴い、文書の受け取りのため出島に向かった朱たち刑事課は、テロリストの正体がかつて外務省の秘密部隊として結成され、解体後に行方不明になった部隊「ピースブレイカー」であることを知る。出島に到着した朱たちであったがそこに文書は存在せず、さらにピースブレイカーの襲撃により雑賀が命を落とす。 ピースブレイカーの基地を襲撃した刑事課一行は、彼らの一味として潜入捜査を行っていた煇・ワシリー・イグナトフを保護し、ピースブレイカーの秘密を知る。彼らは一様に犯罪係数が低く、ドミネーターが通用しないというアドバンテージを持っていたが、それは脳内に埋め込まれた特殊チップ「ディバイダー」によって罪悪感を自分の精神から分離し、リーダーである砺波告善へ委ねて犯罪係数を下げるという機能によるものだった。刑事課と外務省行動課はピースブレイカーの代表である砺波を法で裁くため、彼らの本拠地である北方列島へ向かう。 登場人物役職と対応するコールサイン
主要人物第1期
第2期
第3期
主な執行・確保対象者第1期対象者
第2期対象者
第3期対象者
公安局所属
ビフロストコングレスマン
インスペクター
パスファインダー(ピースブレイカー)
その他の登場人物
劇場版登場人物東南アジア連合(SEAUn)
反体制勢力
傭兵部隊
特別行政区<サンクチュアリ>
国防省
外務省
チベット・ヒマラヤ同盟王国の人々
傭兵団<停戦監視団>
武装ゲリラ
ピースブレイカー
第1期前日談(漫画:PSYCHO-PASS サイコパス 監視官 狡噛慎也)の登場人物
ゲームオリジナルキャラクター
設定世界観
物語の開始は西暦2112年。2020年ごろから始まった新自由主義経済の歪みによる貧富の差の拡大が原因で倫理・道徳観念の世界的崩壊が起こり、犯罪・紛争の激化に起因する政情不安のために政府や国家の崩壊が起こったという設定である。この間、メタンハイドレート開発によるエネルギー自給と、遺伝子強化された小麦・ハイパーオーツの普及による食糧の自給の道を見出した日本は[68][11]、諸外国の紛争の余波を食い止めるため、シビュラシステムによる判断とされる鎖国を開始し、他国からの違法入国を水際で防ぐために国境や周辺海域に武装ドローンを配備し、世界で唯一と言える平和な国家となった[11]。国をあげて食料自給に力を注ぎ、国民経済の立て直しを図り、企業の国営化と大量の失業者支援のための「職業適性考査」を行う。この「職業適性考査」がやがて発展し、シビュラシステムの開発へとつながり、さらなる進化と試行期間を経て、2070年ごろには経済社会システムの隅々までを包括的に管理するために本格的に経済社会へ導入された。このころには食料自給も確立。経済社会の安定化に成功し、世界で唯一の法治国家としての体裁を成すに至った[68]。 このため、作中世界の日本国民はシビュラシステムに強く依存し、ITやドローンなどによってオートメーション化され、且つ、サイコパス測定のためのスキャナーに監視された日常生活および経済社会活動をしている。サイコパスや犯罪係数測定による治安維持は、2090年過ぎごろから実用化されている[68]。 経済社会の不安定化による人口激減期を経て、人口は2012年の10分の1程度となって、人間の居住活動域は都市部に集中し、食料供給のほとんどはオートメーション化された無人の穀倉地域で国内生産されているため、職業としての「農業」は喪失しており[42]、北陸地方一帯は無人の穀倉地帯となっている[42]。「食」も合成加工された食品を機器により自動調理し配膳されたものが主流で、人の手による料理や天然食材を使用することは珍しく、趣味や主義の範疇である[14][76]。 学校教育のシステムは変更され、シビュラ導入当初は並存していた大学も、システム安定期の2080年ごろに廃止され、職業訓練課程となっている[41][77]。歴史教育は行われず、遠回しに思想統制がされている[78]。職業訓練校における成績と適性でシビュラシステムから職業選択範囲が割り振られているものの[35][27]、珍しいとはいえ無職も存在している[39]。芸術・芸能活動で生計を立てることもシビュラシステムによる免許制になっているが、無免許でアンダーグラウンドな芸能活動をしている者もいる[53]。交際や結婚もシビュラによる適正診断が重視され、同性婚も可能となっており、最適幸福実現の結果としての家族の形態も多様化している[63]。 シビュラシステムによって身の安全が保障されているため、人々が見知らぬ他者を警戒することや、物理的な施錠といった意識や習慣が廃れており、特にシステム運用後に生まれ育った若年層は「シビュラ世代」と呼ばれ、防犯意識が薄く、自ら主張することを良しとせず、システムに監視されることに対して疑問を抱いていないことが特徴とされる[17]。 作品では「潜在犯」を含め犯罪者は精神障害者の一種と認識されている。犯罪係数が規定値=100以上の者は潜在犯、犯罪係数が正常な人間は「健常」と呼ばれる。犯罪者は他に病気を感染(サイコハザード)させうる病源として、隔離・排除の対象となる。犯罪が病気と見なされているがゆえに、犯罪者の取り締まりや処理を担う公安局は厚生省の内部部局となっている。 厚生省の他に、内閣官房、総務省、外務省、科学技術省、農林省、経済省、国土交通省、国防省といった行政機関が設置されている。 サイバネティクスも進歩しており、技術的には脳や神経系以外の全身をサイボーグ化できるほどになっているが、医療目的以外の高割合なサイボーグ化には抵抗感を示す意見が多い[41]。しかしながら、平均寿命は低下している[24]。 管理社会ではあるが、保安システムのインフラが未整備にもかかわらず、人間が入り込んで活動している登録上の廃棄区画や開発の果てに放棄され、廃墟化している地区も存在しているが[79]、更生施設に収容しきれない潜在犯や貧困層や浮浪者の棲家として、あえて放置されている[68]。さらにスピンオフ小説『About a Girl』によると、郊外地域には、廃棄された大型施設跡にレジスタンスが潜んでいたり、自然回帰主義者の小規模集落があるとされている。 用語
評価・反響「精神状態から犯行が事前に察知される」「重罪を犯す可能性がある者は法執行機関により犯行前に裁かれる」「適性のある者は裁かれず組織にスカウトされて刑事となる」という設定について、日下三蔵が都筑道夫の『未来警察殺人課』(1979年)との類似性を復刻版の解説で指摘している[87]。 2015年6月12日、中国国務院の行政部門である文化部(現在の文化観光部)によって公表された国内で規制する38のアニメ・漫画作品で「PSYCHO-PASS サイコパス」が規制対象となった[88]。 スタッフ
使用曲
各話リスト第1期(各話リスト)
第2期(各話リスト)
第3期(各話リスト)
放送局
インターネットではAmazon Prime Videoにて第1話は2019年10月24日0時に先行配信され、第2話以降はフジテレビ放送開始1時間後より配信される[96]。 劇場版劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』(げきじょうばん サイコパス)のタイトルで、2015年1月9日より公開された。R15+指定[1][97]。 1月10日・11日(土日2日間)の全国映画集客ランキングでは、全国103スクリーンでの公開にて9万3,164人を集め、4位にランクイン。公開から4日間で集客数17万1,545人、興収2億4,758万2,300円の成績をあげた[98]。 興行収入は公開70日間で8億5,000万円を突破した[99]。 2015年10月24日にWOWOWシネマにてテレビ初放送[100]。2019年1月22日には、劇場版三部作の公開を前に、フジテレビで地上波放送が行われた(一部カット有り)。2023年5月13日にPROVIDENCEの公開を記念して、再放送が行われた(一部カット有り)。 スタッフ(劇場版)
主題歌(劇場版)
劇場版三部作「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System」2018年3月に行われたフジテレビアニメラインナップ発表会2018「PlusUltra」で、プロジェクトおよび告知映像、ティザービジュアルが解禁。2019年1月から3月にかけて連続公開された[4]。2018年10月の第31回東京国際映画祭では三部作のうち第1作と第2作がプレミア上映されている[101]。全作PG12指定[2]。
主題歌(Sinners of the System)いずれもBOOM BOOM SATELLITESの中野雅之が手掛けたリミックスが使用されている[102]。
劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』2020年春に公開されることが第3期最終回放送直後に発表された。2020年3月27日に劇場公開、Amazon Prime Videoでも12時より本編映像の編集版が3話に分割され配信された。こちらはG指定[2]。 スタッフ(FIRST INSPECTOR)
主題歌(FIRST INSPECTOR)
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』(げきじょうばん サイコパス プロビデンス)のタイトルで、2023年5月12日より公開[103]。R15+指定[2]。『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__』と『PSYCHO-PASS サイコパス 3』の間の時系列の物語が描かれる[104]。 スタッフ(PROVIDENCE)
主題歌(PROVIDENCE)
Blu-ray / DVD
受賞歴テレビアニメ
劇場版(受賞歴)
Webラジオ『PSYCHO-PASSラジオ 公安局刑事課24時』のタイトルで、音泉にて配信された[107]。2012年10月5日にプレ放送が配信され、10月12日から2013年4月5日まで隔週金曜日更新で配信された[108]。2014年に番組が復活し、7月10日にプレ放送が配信され、7月31日から9月25日まで毎月第1木曜日更新で配信された。パーソナリティは関智一(狡噛慎也 役)と野島健児(宜野座伸元 役)で、コーナーパーソナリティは花澤香菜(常守朱 役)[107]。
『PSYCHO-PASS サイコパスラジオ 公安局刑事課24時 選択なき幸福』のタイトルで2015年4月15日から6月24日まで音泉にて配信、隔週水曜日に更新された[109]。Xbox One用ゲーム『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』の発売に先駆けた企画となっている。パーソナリティは関智一、三木眞一郎(剱拓真 役)。
『PSYCHO-PASS サイコパスラジオ 公安局刑事課24時 選択なき幸福【移植版】』のタイトルで2016年1月13日から4月6日まで音泉にて配信、隔週水曜日に更新された[110]。ゲーム『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』のPlayStation 4とPlayStation Vitaの移植版の発売を受けた企画となっている。関智一、野島健児、石田彰、三木眞一郎のうち2名が各回のパーソナリティを担当。
『復活!PSYCHO-PASSラジオ 公安局刑事課24時』のタイトルで2022年9月9日から2023年9月8日まで音泉とSpotifyにて配信、毎月第2金曜日に更新された。パーソナリティは関智一と野島健児。
インターネットテレビ『ニコ生キャスト特番“公安局刑事課一係 捜査会議”』のタイトルで、2014年11月7日にニコニコ生放送にて配信された。 『PSYCHO-PASS サイコパス 2』のメインキャスト5人が登場し、キャラクターの情報や第1話から第5話および今後の見どころなどを紹介。 なお、この番組は『PSYCHO-PASS サイコパス 2』のアフレコ現場からリアルタイムで配信された。
関連商品漫画
小説
原画集
ガイドブック
CD
アプリケーション
ゲーム家庭用ゲーム
体感型ゲーム会場はそれぞれである。開催日は休演日を含む。
朗読劇
立体物・スマートトイドミネーターが以下の2ブランドで発売。
パチスロ
舞台劇
オリジナル(舞台劇)2019年4月18日から「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」が上演。本編のスタッフである深見真による描き下ろしのストーリーとなっており、本広克行が演出として携わる。 コラボレーションにあるパーティーゲーム『人狼』とは別の作品。
アニメ原作(舞台劇)2019年10月25日からテレビアニメ1期をベースにした『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』が上演。
歌舞伎朗読劇2025年1月11日・12日に『PSYCHO-PASS サイコパス 京都南座歌舞伎ノ舘×こえかぶ 朗読で楽しむ歌舞伎』が、京都・南座にて上演[128]。本作は厚生省公安局の職務の一環としてシビュラシステムが下した決定で、常守朱たちが歌舞伎の上演に挑むという内容のパラレルワールドの物語となっている、歌舞伎作品の朗読劇である。脚本・演出は中屋敷法仁が担当。 歌舞伎の演目は、上方歌舞伎の代表的な名作より、男女の恋模様を描く『廓文章「吉田屋」』と、別離をテーマにした『平家女護島「俊寛」』。
書籍に関する販売展開作中ではほぼ毎回、登場人物によって実在書籍や著作についての言及や引用がされており、その点に着目した書店や出版社の販売フェアやコラボレーション企画が行われ、第15話の槙島がグソンに紙の本を奨めるセリフの一部を変えた文章がキャッチコピーに使われている。
サイコパスるキャンペーン『サイコパスる大捜査線』というタイアップキャンペーンが行われた。 ルミネ2店舗(ルミネエスト新宿とルミネマン渋谷)でオリジナルクリアファイルのプレゼント・資料の展示(新宿館)・各フロアに設置されたQRコードを読み取ると豪華グッズが当たったり(新宿館)、東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードでシビュラゾーンが用意されたり、メッセージ年賀状が送られた他、凛として時雨とのコラボ護送車が都内を走り、タワーレコード渋谷店で「GONNOCENTWORLD-宜野座伸元の世界-」が展示されて野島健児トークショーも行われ、秋葉原の提携商業施設(アトレ秋葉原、ソフマップ本館、秋葉原パセラ電気街店、コトブキヤ秋葉原館、マーチエキュート神田万世橋、ちゃばら)でスタンプラリーが実施された[132]。 アトラクション『DIVE to PSYCHO-PASS サイコパスる夏』、『DIVE to PSYCHO-PASS サイコパスる冬』といった、お台場エリアの主要施設を使用し、展示・物販・アトラクションと多岐にわたって、「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界を体感=DIVE出来るイベントを開催した[133]。アクアシティお台場にて『PSYCHO-FILM』と題して各キャラクターの深層心理に迫る新規セリフを収録した特別な映像の上映、東京ジョイポリスにてアトラクション『PSYCHO-PASS サイコパス THE SHOOTING』の実施、アクアシティお台場周辺にてリアル謎解きゲーム各3種の開催、イベント期間限定の特設グッズショップ『PSYCHO-SHOP』、オリジナルフードメニューを提供する『PSYCHO-CAFE』が行われた[134] [135]。 開催内容は、各時期(夏と冬)によって若干異なり、例えばアトラクション「PSYCHO-PASS サイコパス THE SHOOTING」は夏と冬ではリニューアルが行われて、冬では「PSYCHO-PASS サイコパス THE SHOOTING 2」になっていたり、リアル謎解きゲームも異なっている[134][135]。また、夏だけで行われた企画としてはPSYCHO-PASSを含めたノイタミナアニメの先行上映もあり、また、お台場ではないがパシフィコ横浜を会場にライブやキャストトークショーに加え朗読劇などを行ったイベント『PSYCHO-FES サイコフェス』もDIVE展開のひとつとして含まれていた[134]。 なお、『サイコパスる夏』『サイコパスる冬』で上映された特別映像は、Xbox One用ゲーム『PSYCHO-PASS サイコパス 選択なき幸福』の特典「DIVE to PSYCHO-PASS プレミアムディスク」(Blu-ray)として収録されることになり[136]、限定版特典として『サイコパスる夏』、予約特典として『サイコパスる冬』が付属した[137]。 コラボレーション
脚注注釈
出典
以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。
参考文献
外部リンク
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