吉塚駅
吉塚駅(よしづかえき)は、福岡県福岡市博多区吉塚本町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。 概要JR九州における福岡県庁の最寄り駅で、当駅の所属線[3] である鹿児島本線と、当駅を終点とする篠栗線の2路線が乗り入れている。 なお篠栗線は運転系統上は「福北ゆたか線」(黒崎駅 - 直方駅 - 博多駅間)の一部となっているが、篠栗線の列車はすべて博多駅を終点としている。 駅番号は鹿児島本線がJA01、篠栗線にはJC01が設定されており、当駅はJRの特定都区市内制度における「福岡市内」の駅に含まれる。 国鉄時代は勝田線の起点だったほか、かつては西鉄福岡市内線(吉塚線)が駅前に乗り入れていた。 吉塚 - 博多間は鹿児島本線の上下線に加えて篠栗線(福北ゆたか線)の単線が並行しており、本数の多い通勤・通学時間帯には鹿児島本線の列車と福北ゆたか線の列車が同方向に並走することがある。 吉塚駅 - 博多駅間に篠栗線用の線路が敷かれたのは1991年(平成3年)3月16日のダイヤ改正時、それまでは博多駅の設備が限られており当駅で折り返す篠栗線の列車が多く設定されていた。 現在は普通列車・快速列車すべてと朝・夜間の一部の特急列車が停車している。鹿児島本線の初代の快速は当初通過しており、1978年10月2日に停車駅に加えられたが、1980年10月1日に特別快速と統廃合されて設定された現行の快速(2代)は再び通過とされた。その後1982年(昭和57年)3月1日から一部が停車し、同年11月15日にすべての列車が停車するようになった。篠栗線系統の快速は当初より全列車が停車していた。また当時運行されていた香椎線に直通する博多駅 - 西戸崎駅間の普通列車は当駅には停車せず、1985年(昭和60年)3月14日からは一部の特急も停車するようになったため、一時「一部の特急とすべての快速が停車し、一部の普通が通過する駅」となったことがある。2008年3月15日からまで2011年3月11日まで、県庁への利便性が考慮されて特急「有明」の一部が当駅始発・終着で運行されていた[注 1]。2024年6月現在では特急「かささぎ104号」が当駅終着で運行される(博多駅からは普通列車)[注 2]。 ホーム上の駅名標には福岡県の県章、県庁の最寄り駅と表記されている。 歴史年表
駅名の由来「吉塚」は、1586年(天正14年)に立花宗茂に攻められ高鳥居城で討ち死にした筑後の豪族・星野氏の星野鎮胤と星野鎮元の兄弟を祀る吉塚地蔵尊に因んだ地名である。 駅構造単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを有する高架駅である[1]。 基本的に、1番線は香椎・小倉方面、2番線は当駅始発・終着列車や優等列車待避、3番線は博多・鳥栖方面、4番線は篠栗・飯塚方面、5番線を博多行きの列車が使用し、このうち2・4・5番線は両方向の発着が可能である。 テナントとして「えきマチ1丁目吉塚(旧:フレスタよしづか)」が入居している。 駅の北には「吉塚電留線」とよばれる、有効長の長い、3本の留置線がある。もとは、吉塚機関区があった時代、駅東方に存在したが、高架化に伴い、旧箱崎駅の位置(高架後の駅舎の南側)に移設した。主に、博多駅到着の特急列車(主に長崎本線・久大本線方面からの列車)の留置に用いられる。 のりば
利用状況2023年度の1日平均乗車人員は14,867人であり、JR九州の駅としては、熊本駅に次いで第6位である[14]。増加傾向が続いており、2009年度には乗車人員が1万人を越えた。福岡市のJR駅では、博多駅についで多い。 近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。
駅周辺1981年、それまで天神にあった福岡県庁が当駅の約600m西側の東公園地区に移転したことで、国鉄・JR九州としては福岡県庁の最寄り駅となった。また県庁舎の少し西側には九州大学病院および九州大学医・歯・薬学部が立地している[1]。駅周辺はマンションが多く建ち並んでいる。 西口
東口隣の駅かつて存在した路線
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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