徳田 拳士(とくだ けんし、1997年12月9日 - )は将棋棋士。小林健二九段門下。棋士番号は332。山口県周南市出身。山口県立徳山高等学校卒業[1]。同志社大学卒業[1]。
将棋棋士・将棋女流棋士としては初の山口県出身者である[2]。
棋歴
5歳頃、父と祖父が将棋を指しているのを見た事で、将棋に興味を持った[3]。その後、2006年度の全国小学生倉敷王将戦(低学年の部)にて全国大会初制覇[4]。2009年度に第34回小学生将棋名人戦にて優勝し[5]、中学1年で奨励会へ入ると、2018年4月に三段リーグ入りを果たした。
三段リーグでは参戦から7期目までは勝ち越しと負け越しが3回ずつ、指し分けが1回という状態だったが、8期目となった第70回(2021年下期)にて15勝3敗の成績を収め、2位でのプロ入りを決めた[6]。
なお、プロ入り前(三段当時)は新人王戦にて活躍しており、第51期(2020年度)では第45期棋王戦のタイトル挑戦や第61期王位リーグ入りをした本田奎を、第52期(2021年度)には第79期順位戦でB級2組への昇級を決めた増田康宏を、それぞれ破っている(最終的な三段時代の公式戦成績は6勝4敗)。
プロ入り後
デビューした2022年度は加古川青流戦で決勝に進出すると、齊藤優希三段を相手に2連勝し一般棋戦初優勝を果たした[7]。また、伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦予選の準決勝で久保利明を、決勝で都成竜馬を破り、王位戦初参加でリーグ入りを決めた。
リーグ戦ではタイトルホルダーである永瀬拓矢王座を破る活躍を見せたが、リーグ成績2勝3敗で残留はできなかった。
人物・エピソード
- 将棋の魅力について、「すべての責任が自分にあるというのがすごい好き。ミスも勝因も、全部自分が勝ち負けに直結するのが面白さの一つ」と語っている[3]。
- プロ入り時のインタビューでは、12年間の奨励会生活について「あまり楽しかった思い出はない」、「将棋が好きだということを、調子が悪いたびに思えることができたので頑張れた」、「最後の1年、ようやく本気で頑張れたかなと思う」などと振り返っている[3][8]。
- 「拳士」という名前は北斗の拳に由来しているとのこと[8]。
- 趣味は釣りとスポーツ全般[9]。
昇段履歴
昇段規定は、将棋の段級 を参照。
主な成績
棋戦優勝
在籍クラス
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始 年度
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(出典)順位戦
|
(出典)竜王戦
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期
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名人
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A級
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B級
|
C級
|
0
|
期
|
竜王
|
1組
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2組
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3組
|
4組
|
5組
|
6組
|
決勝 T
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1組
|
2組
|
1組
|
2組
|
2022
|
81
|
|
|
|
|
|
C256
|
8-2
|
36
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
0-2
|
2023
|
82
|
|
|
|
|
|
C204
|
6-4
|
37
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
|
2024
|
83
|
|
|
|
|
|
C215
|
|
38
|
(開始前)
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順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。
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年度別成績
公式棋戦成績
年度 |
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2022
|
51 |
38 |
13 |
0.7450 |
[15]
|
2023
|
34 |
17 |
17 |
0.5000 |
[16]
|
(小計)
|
85 |
55 |
30 |
0.6470 |
|
通算
|
85 |
55 |
30 |
0.6470 |
[17]
|
2023年度まで
|
脚注
- ^ a b “【山口県】周南市出身の徳田四段 県内初の将棋のプロ棋士誕生”. Yahoo! JAPAN. 2022年4月9日閲覧。
- ^ “山口県出身初プロ棋士誕生 将棋・奨励会三段リーグ 徳田三段と岡部三段が昇段”. スポーツ報知 (2022年3月12日). 2022年3月22日閲覧。
- ^ a b c “周南出身の徳田さん 県内初のプロ棋士に | 朝日新聞デジタル”. 2022年6月7日閲覧。
- ^ “全国小学生倉敷王将戦歴代優勝者一覧”. 日本将棋連盟. 2022年8月3日閲覧。
- ^ “小学生将棋名人戦歴代優勝者一覧”. 日本将棋連盟. 2022年3月12日閲覧。
- ^ “第70回奨励会三段リーグ戦”. 日本将棋連盟. 2022年6月7日閲覧。
- ^ “勝率9割超のスーパールーキー 徳田拳士四段、加古川青流戦で初優勝”. 朝日新聞デジタル. 2022年10月25日閲覧。
- ^ a b “徳田拳士四段 藤井王将と同じ板谷一門で、同志社大出身初の棋士が免状授与式出席「王道の将棋を指したい」 | スポニチアネックス”. 2022年6月7日閲覧。
- ^ “軽く自己紹介をします😄”. 2022年6月7日閲覧。
- ^ 第63回奨励会三段リーグ戦
- ^ “新四段誕生のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2022年3月12日). 2022年3月12日閲覧。
- ^ 第70回奨励会三段リーグ戦
- ^ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
- ^ [1][名無しリンク]
- ^ [2][名無しリンク]
- ^ [3][名無しリンク]
関連項目
外部リンク
日本将棋連盟所属棋士 ( 現役棋士 および 2024年度引退棋士) |
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タイトル 保持者 【九段 6名】 【七段 1名】 |
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九段 【26名】 | |
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八段 【33名】 | |
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七段 【45名】 | |
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六段 【27名】 | |
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五段 【21名】 | |
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四段 【15名】 | |
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2024年度 引退棋士 |
- 九段 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 八段 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 八段 中座真 (2024年6月19日 引退)
- 七段 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
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現役棋士 全174名(2024年11月6日時点、日本将棋連盟所属) / △は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照 |
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竜王 | |
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1組 (定員16名) | |
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2組 (定員16名) | |
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3組 (定員16名) | |
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4組 (定員32名) | |
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5組 (定員32名) | |
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6組 (参加70名) |
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★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 |
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名人 | |
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A級 | |
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B級1組 | |
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B級2組 | |
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C級1組 | |
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C級2組 | |
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フリー クラス
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| 宣言 | |
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棋戦限定 出場 | |
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2024年度 引退者 |
- 伊奈祐介 (2024年5月10日 引退)
- 青野照市 (2024年6月13日 引退)
- 室岡克彦 (2024年6月18日 引退)
- 中座真 (2024年6月19日 引退)
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次期から の出場者
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フリークラスからの昇級者 | |
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2024年10月1日昇段者 | |
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先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点) B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点2回で降級、C級2組は降級点3回で降級) 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 |
一般棋戦優勝 1回 |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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関連項目 | |
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四段の棋士・三段リーグ上位者・女流棋士・アマチュアが参加。 |
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