作業療法士
作業療法士(さぎょうりょうほうし、英: occupational therapist、略称: OT)は、医療従事者の一員である。理学療法士(PT)、言語聴覚士(ST)、視能訓練士(CO)と共に、リハビリテーション職と称されるもののうちの一つ。厚生労働大臣の免許を受けて、「作業療法士」の名称独占資格を用いて、医師の指示の下に、「作業療法」を行うことを業とする者をいう。 概要作業療法の定義(世界作業療法士連盟(WFOT)2004)
出典:[1] 業務作業療法士は、理学療法士及び作業療法士法第15条により診療の補助として作業療法を行なう。 2010年4月30日の医政発0430第1号[2]より、理学療法士及び作業療法士法第2条第1項の「作業療法」については、同項の「手芸、工作」という文言から、「医療現場において手工芸を行わせること」といった認識が広がっている。 以下に掲げる業務については、理学療法士及び作業療法士法第2条第1項の「作業療法」に含まれるものであることから、作業療法士を積極的に活用することが望まれる。
このほか、作業療法士には訓練の一環として、また気分転換や社会性の改善のためにゲーム・レクリエーション活動の知識が欠かせない[3]。代表的なゲーム・レクリエーションとしては、トランプ、オセロ、囲碁、将棋、輪投げ、パズル、ダンス、ゲートボール、風船バレーボールが挙げられる[4]。 日本の作業療法士の歴史概要一般には、作業療法は18世紀から19世紀の「道徳療法」が起源だといわれている。これを行った者の代表がフランス革命時代の精神科医のフィリップ・ピネルである。 第二次世界大戦後、暫くしてWHOの指導に基づき、行政主導という形で取り組みが始められた[要出典]。そして、当時の米国の主要な作業療法の情勢を模範にして、その形式を導入した[要出典]。そのため、当初は、身体障害分野のリハビリテーションのみを想定していた[要出典]が急遽、精神科リハビリテーションの中での作業療法についても、資格化の取り組みが行われた。ただし実際には、日本の精神科作業療法の歴史と実情には合わない形での導入がなされた[要出典]という。 年譜
データ2015年現在、有資格者は74,801名、養成校数は184校である[6]。 養成作業療法士になるためには、専門の養成校を卒業し、作業療法士国家試験に合格しなければならない。養成校については、理学療法士作業療法士養成施設を参照のこと。 日本における作業療法士と理学療法士の違い理学療法士と作業療法士は専門職であり内容が明らかに異なるが、お互いの足りない部分を満たす関係となっている。 日本の国家資格による理学療法士・作業療法士の違いは以下であるが、法律は各国で違う為、国によって業務範囲が異なる。
ここで言う応用動作とは食事動作・トイレ動作・入浴動作・更衣動作・炊事・洗濯・掃除等、多岐にわたり、基本的動作とは応用動作の基本となる動作「寝返り・起き上がり・座位保持・移乗・立ち上がり・移動」を指す。 日本の作業療法士免許を持つ著名人脚注出典
参考文献
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