富山市総合体育館(とやましそうごうたいいくかん、英: Toyama City Gymnasium)は、富山県富山市湊入船町に所在する体育館である。
概要
2000年とやま国体に向けて旧富山市体育館を建て替える形で着工され、1997年1月に着工[1]、同年2月24日に起工式を行い[2]、1999年8月21日に完成(同日午後には完成記念としてバスケットボールの松下電器産業対アイシン精機の模範試合が披露された)[1]。その年に開催された1999年ワールドカップバレーボール以降、2015年現在まで連続して同大会のBサイト会場(全日本は出場しない)となっている。また、Bリーグ・富山グラウジーズのホームアリーナである。
その他に、Vリーグのプレミアリーグの試合など、様々な競技会が開催されている。
2018年7月21日には、「PRESTIGE INTERNATIONAL presents TGC TOYAMA 2018 by TOKYO GIRLS COLLECTION」が開催(北陸初開催)された[3]。
2025年4月より改修工事に着手し、同年8月から全館で休館、2026年10月にリニューアルオープンする予定。併せてYKK APによる命名権により愛称を『YKK AP ARENA』とする予定[4]。
特色
富岩運河環水公園に隣接している。
施設概要
敷地面積は17,200m2、建築面積28,600m2、地下1階地上3階建て、建設費用約100億円[1]。
1階
- 第1アリーナ(延床面積 2,534m2)
- 競技フロア 57.6m×44m(バスケットボール 2面、バレーボール 3面、バドミントン 12面等、その他兼用)、観覧席 4,650席(固定 3,318席、可動 1,332席)
- 天井吊り下ボックス型130インチ4面LEDビジョン[5](ダクトロニクス社製)
- 4面ビジョン - 各130インチ、横2.85m、高さ1.59m
- リング(リボン)ビジョン - 円周15.53m、高さ0.63m
- アリーナ中央天井に設置された日本国内ではまだ数少ない、天井吊り下ボックス型130インチ4面LEDビジョンと、上部の1周約15mのリング(リボン)ビジョンで、さまざまな映像や得点、時間表示などができる。2018年2月下旬に設置され、同年3月3日の富山グラウジーズホーム戦より利用開始した。総工費は1億3,608万円である[5][6][7]。
- フィットネスルーム(延床面積 979m2)
- TOYAMA TOWN TREKKING SITE(トヤマ タウン トレッキング サイト)〔旧 スポーツ情報サロン〕
- 研修室
- エントランスプラザ
- 駐車場(274台)
2階
- 第2アリーナ(延床面積 1,155m2)
- 競技フロア 38.5m×30m(バスケットボール 2面、バレーボール 2面、バドミントン 6面等、その他兼用)、観覧席 200席
- 体操練習場(延床面積 800m2)
- 弓道練習場(延床面積 470m2)
- ボクシング室(延床面積 127m2)
- 卓球練習場
- ランニングコース
- 2コース(第1コース 300m、第2コース 140m)
その他
- 更衣室・シャワー室
- 医務室
- 駐車場:100台[1]
交通アクセス
富山市体育館
富山市体育館は、富山県富山市牛島本町に所在していた体育館である。鉄筋コンクリート3階建て、延床面積が約7,500m2、6,000人収容[8]。
富山国体開催決定に伴い、1958年4月に着工され10月15日完工。国体では体操競技の会場として使用された。国体終了後の24日に完工披露式が行われ、式典後には公開演技を披露。29日には初のイベントとしてプロレス国際大試合を開催した[8]。
当体育館では様々なスポーツイベントが開かれ、プロレスではジャイアント馬場(当時・馬場正平)対アントニオ猪木(同・猪木寛至)の初シングル(1961年5月25日)、プロボクシングでも世界タイトル戦が開催されている。
また、昭和37年度から平成3年度までの富山市成人式の会場としても使用された。
1981年にはトレーニングセンターも新設された[8]。
その後2000年とやま国体開催が決まったものの、当体育館は老朽化したため新体育館建設に踏み切り、富山市総合体育館として完成。これに伴い、当体育館は「牛島体育館」に名称変更し、2000年10月18日開催の2000年とやま国体の公開競技のスポーツ芸術「躍動美の祭典」を最後に42年の歴史に幕を閉じ[9]、解体された[8]。
その後、跡地にはオフィスビル『Dタワー富山』が建設され[10]、2024年3月12日に竣工[11]、同年7月24日にオープンした[12]。
旧富山市体育館で開催された試合
- ベン・ビラフロア( フィリピン) vs アポロ嘉男(親和)
- 花形進(橫浜協栄)vs エルビト・サラバリア( フィリピン)
脚注
関連項目
参考文献
外部リンク