羽曳野市(はびきのし)は、大阪府南河内地域に位置する市。ぶどうとイチジクの栽培が盛ん。また古墳などの古代史跡の多い地としても知られる。1959年(昭和34年)市制施行。本項では市制前の名称である南大阪町(みなみおおさかちょう)についても述べる。
地理
羽曳野丘陵と呼ばれる洪積台地が市の中央を縦断する。東部は古市郡の旧郡域となり、石川と支流の飛鳥川や大乗川などが北流する。西部は丹南郡の旧郡域となり、東除川が北流する。
人口
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、4.25%減の112,683人であり、増減率は府下43市町村中32位、72行政区域中58位。
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羽曳野市と全国の年齢別人口分布(2005年)
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羽曳野市の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 羽曳野市 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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羽曳野市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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77,134人
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1975年(昭和50年)
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94,160人
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1980年(昭和55年)
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103,181人
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1985年(昭和60年)
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111,394人
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1990年(平成2年)
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115,049人
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1995年(平成7年)
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117,735人
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2000年(平成12年)
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119,246人
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2005年(平成17年)
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118,695人
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2010年(平成22年)
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117,681人
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2015年(平成27年)
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112,683人
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2020年(令和2年)
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108,736人
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総務省統計局 国勢調査より
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隣接している自治体・行政区
大阪府
奈良県
歴史
古墳時代には多くの古墳が造営された(古市古墳群)。古代の官道といわれる竹内街道が市を東西に貫いている。
11世紀ごろ、市東部の壺井が河内源氏の祖源頼信の本拠地となる(武家の棟梁八幡太郎義家で有名)。
中世に郡界が混乱し、もともと安宿部郡(あすかべのこおり)だった駒ケ谷と飛鳥が古市郡に含まれるようになった。古代から見られる集落の飛鳥や、氏神社の飛鳥戸神社、飛鳥川などに「あすか」の名が残っている。
沿革
行政
- 市長 : 山入端創(やまのは はじめ、2020年7月25日 - 2024年7月24日、1期目)
歴代市長
代 |
氏名 |
就任年 |
退任年
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初代 |
塩野庄三郎 |
1959年 |
1964年
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2代 |
金井一成 |
1964年 |
1969年
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3代 |
松本久男 |
1969年 |
1973年
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4代 |
津田一朗 |
1973年 |
1989年
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5代 |
福谷剛蔵 |
1989年 |
2004年
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6代 |
北川嗣雄 |
2004年 |
2020年
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7代 |
山入端創 |
2020年(現在) |
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政治
市議会
定数は18人。2018年9月1日時点での会派構成は以下の通り。
羽曳野市のページ
府議会
羽曳野市選挙区(定数1)
衆議院
経済
- 市東端部の駒ケ谷地区(5大字)においてブドウ栽培が盛んで、ワインの醸造も行われている。
産業
- 第一次産業就業者数 約800人
- 第二次産業就業者数 約17000人
- 第三次産業就業者数 約35000人
市内にある企業
当市に本社を置く東京証券取引所の上場企業はないが、かつてはカワグチという企業があった。
金融機関
- りそな銀行 1店舗(羽曳野支店 指定金融機関であり、市役所や市の施設内にATMが設置されている)
- 池田泉州銀行 1店舗(羽曳野支店)
- 関西みらい銀行 2店舗(羽曳野支店、羽曳が丘支店)
- 南都銀行 1店舗(羽曳野支店 南都銀行が大阪進出開始初期に出店した店舗であるが現在、新規取引は法人のみとなっている。かつては個人客の新規取引も受け入れていた)
- 大阪シティ信用金庫 2店舗(古市支店、恵我之荘支店 いずれも旧八光信用金庫)
日本郵政グループ
(2021年4月現在)
- 日本郵便株式会社
- 羽曳野恵我之荘郵便局(南恵我之荘)
- 羽曳野白鳥(はくちょう)郵便局(翠鳥園=すいちょうえん)
- 羽曳野島泉(しまいずみ)郵便局(島泉)
- 羽曳野高鷲郵便局(高鷲)
- 羽曳野桃山台郵便局(桃山台)
- 羽曳が丘郵便局(羽曳が丘)
- 羽曳野野々上(ののうえ)郵便局(野々上)
- 羽曳野城山郵便局(古市)
- 羽曳野古市郵便局(古市)
- 丹比(たんぴ)簡易郵便局(郡戸=こおず)→2021年3月26日より一時閉鎖。
- ゆうちょ銀行
- 大阪支店 羽曳野市役所内出張所(誉田=こんだ)(ATMのみ)
- その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置されており、羽曳野白鳥郵便局ではホリデーサービスを実施。
※羽曳野市内の郵便番号は「583-08xx」で、集配業務は藤井寺郵便局(藤井寺市藤ヶ丘)が担当している。
姉妹都市・提携都市
国内
海外
教育
小学校
中学校
学園
高等学校
大学
特別支援学校
交通
鉄道路線
- 近畿日本鉄道
中心となる駅は古市駅だが、後述のようにバス路線が藤井寺駅より市内の住宅街に向かって運行されているため、同駅の利用も多い。
バス
- 近鉄バス : 東部の古市駅を中心に、羽曳が丘・四天王寺大学・桃山台・藤井寺駅(藤井寺市)方面へ。西部の恵我ノ荘駅からは、河内松原駅(松原市)および堺市美原区の平尾を結ぶ路線がある。また、高鷲駅からも路線が開設されたが2017年4月1日に廃止された。
- 公共施設循環福祉バス[4] : 市内各所を結ぶ。6台の自家用バスによる運行で無料で利用可能。本数が極端に少ないので注意が必要。
- たいしのってこバス(太子町コミュニティバス) : 太子町境に近い上ノ太子駅に乗り入れ、同町の各地を結ぶ。金剛バスの事業廃止に伴い2023年12月21日より上ノ太子駅発着路線を運行開始[5]。
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 主要地方道、一般府道
- 道の駅
- 広域農道
船舶
現在はないが、石川に堰ができるまでは水上交通も行われていたとされる。
市営の公共施設
- 羽曳野市役所本庁
- 羽曳野市支所
- 羽曳野市立総合スポーツセンター「はびきのコロセアム」
- 羽曳野市生活文化情報センター「LICはびきの」
- 羽曳野市立図書館(陵南の森・中央・丹比・羽曳が丘・東部)
- 陵南の森総合センター
- 市民体育館
- 羽曳野市立中央スポーツ公園
- 市民プール(中央スポーツ公園内に2022年開設、夏季のみ営業)
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
市内には世界文化遺産の古市古墳群がある。
著名な出身者
歴史上の人物
経済
学術
文化
芸能
スポーツ
マスコミ
ゆかりのある人物
その他
- 市名「羽曳野」はヤマトタケルが没後この地に舞い降り「羽を曳くが如く」飛び立ったという白鳥伝説に由来する。
- 市内で火災が発生すると、公民館などに設置されたスピーカーからサイレンが聞こえてくる。これは消防団員の招集のためである。
- 「うすいえんどう」の名称は、明治時代にアメリカから碓井地区に導入されたことに由来する[7]。
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
羽曳野市に関連するカテゴリがあります。