鷲羽山ハイランド(わしゅうざんハイランド)は、岡山県倉敷市下津井吹上にある遊園地。以前のキャッチコピーは「瀬戸大橋の見える遊園地」。現在は「ブラジリアンパーク・鷲羽山ハイランド」。
概要
もともとはドライブインであった[1]。1970年に鷲羽山スカイライン(現岡山県道393号鷲羽山公園線)が開業したことにより遊園地として1971年8月13日開業。その後ボウリング場が設置され、1973年にジェットコースターや観覧車、展望タワーなどが設置された[1]。1986年に敷地を広げ、つくば万博より移設したスタンディングコースターなど4つのジェットコースターをはじめ各種絶叫マシンも備えた遊園地としてリニューアル。1987年より、ブラジルサンバショーが始まる[1]。ブラジルメンバーは徐々に名物として定着していき、2006年よりブラジリアンパークとしてリニューアルするに到る。これは創業者である永山久がブラジルで見たサンバショーに感銘を受け、そのまま約30名で構成される現地のプロサンバチームを日本に連れて帰ったことに由来する[1]。サンバショーが始まった当初は、平均年齢20歳の18人の女性ダンサーと6名の男性バンドチームという24名の大所帯であった[1]。
正式名称は「ブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド」だが、通常は「鷲羽山ハイランド」と称されることが殆どである。「ブラジリアン」という名の通りブラジルサンバショーが朝昼夜問わずに行われている。2024年現在、8名のダンサーが常駐している[1]。
入園券は、フリー券扱いになっており、年中無休で土・日・祝日はナイター割引もある。園内は見晴らしがよく、瀬戸内海および瀬戸大橋が眺望できる。数々の絶叫マシンと観覧車、バンジージャンプ、お化け屋敷、プール、アイススケートがあり、ホテルも隣接している泊まりがけ可能なレジャー施設となっている。
また、この遊園地にある「バックナンジャー」という後ろ向きに走るジェットコースターで、2001年に2人の人物が1050回、時間にして35時間30分もの間ジェットコースターに乗り続けるという記録を達成し、ギネスブックに掲載された[1][2]。
園内にあるスカイサイクル(自転車型のライドに乗り、搭乗者が自力で漕いでレール上を進むアトラクション)は、地上16m(4階建てビルの高さに相当)の上空で自転車漕ぎを体験できることもあり、「世界一のスリルと展望」が楽しめると評されている。「世界一怖いアトラクション」と評されることもある[3]。
岡山県民の間では、よく遊びに行くテーマパークの一つとして挙げられる。京阪神や中国四国地方からの遠足・修学旅行も多く、チボリ公園閉園後の岡山のランドマークとしての役割を担っている。
2014年4月より、吉本興業のお笑い芸人であるデニスがアミーゴ大使に就任[4]。
アトラクション
- ジェットコースター
- バックナンジャー/スタンディングコースター - バックナンジャーは後ろ向き、スタンディングコースターは立った状態で乗車し、時間帯を分け同じコースで走行する。1985年に開催された国際科学技術博覧会に存在したコースター「スタージェット」を移設し導入、その後1998年に「バックナンジャー」車両を追加導入[5]。スタンディングコースターと「バックナンジャー」は同じ乗り場で、時間帯によって分けて運転している。
- ウルトラツイスター
- チューピーコースター
- ターボドロップ - 1998年導入、全高約60m、定員12名[5]。
- バンジージャンプ
- スカイサイクル
- スリラーハウス キャバンクエスト
- 大観覧車レインボーワープ
- ジャンゴー
- ふれあい動物
施設
- レストラン・カフェ 4カ所
- ショップ 2カ所
- ゲームコーナー 2カ所
- ボウリング場「ハイランドボウル」
アクセス
岡山県倉敷市下津井吹上303−1
公共交通機関
JR西日本 本四備讃線児島駅から下電バス(下津井循環線「とこはい号」)に乗車、鷲羽山ハイランド遊園地前停留所下車。所要10分。
登場する作品
脚注
出典
関連項目
外部リンク
座標: 北緯34度26分46秒 東経133度47分52.5秒 / 北緯34.44611度 東経133.797917度 / 34.44611; 133.797917