大入島(おおにゅうじま)は、大分県佐伯市の佐伯湾に浮かぶ離島である。初代神武天皇が立ち寄った「神の井伝説」が伝わる。
佐伯市本土から北北東約700mに位置し、周囲約17km、面積5.66km2のひょうたん形の島である。最高地点は標高193.5mの遠見山。島の一部は、日豊海岸国定公園に指定されている。
江戸時代から以下の8つの集落(浦)があり、佐伯市への合併後も大字として残っている[1]。地元の人達の地名の呼び方は「浦」を省略しているが、「久保浦」だけは何故か「浦」を省略せずに呼んでいる。「竹ヶ谷」や「白浜」の大字は片神浦である。
大入島の人口がピークを迎えた1964年(昭和39年)1月の地区別人口
合計 3,541人
かつては以下の学校及び幼稚園があったが、すべて休校・閉校(休園・閉園)している。
戦前までは山道しかなかった。戦後、海岸沿いに道路(県道)が建設された。島の北半島は「一般県道691号大入島北循環線」、南半島は「一般県道692号大入島南循環線」の県道が整備されている。県道は島の中央にトンネルがあり、島中心部で8の字に繋がる。1周は約17kmあり、車で通行することができるが、一部で幅員の狭い区間もある。
毎年1月に開催される。東征の途中で大入島日向泊に立ち寄った神武天皇を、航海の安全を祈り焚火で見送ったという伝説にちなみ、10mほどの高さの「トンド」と呼ばれるやぐらに火を点し、無病息災が祈願される[18]。かつては、伝説の伝わる日向泊浦で行っていたが、高齢化・後継者不足等により、現在は島の中心部である堀切(旧大入島中学校グラウンド)で開催しており、島外からも来場者が訪れ、定期船も臨時で運行される。
九州オルレさいき・大入島コース[19]に指定され、国内はもとより韓国からも多数観光客が訪れるきっかけとなった。また、みんなで歩くイベントも不定期に開催される。その際は、牡蠣やアジなどの地元食材を使った料理の提供もある(参加費あり)。
普該庵(日向泊)では、毎年1月、5月、9月の18日に、長さ約15メートルの大数珠を地区総出で回転させながら、南無阿弥陀仏を唱え、亡くなられた方への供養や家族の無病息災を祈る。浄土宗潮谷寺から住職も訪れ、お経をあげる。終わりに、大数珠を丸めて背中にあて、無病息災を祈念する。普該庵の本尊は観音様で、縁日が18日となる[20]。
それぞれの地区で行われていた供養の盆踊りが、荒網代と竹ヶ谷の2地区だけになってしまったことを受けて、2023年8月13日に大入島太鼓の会が復活させた。初盆や先祖のご供養に、お盆の帰省に、飲み食いの楽しみに盆踊りを行う。なお、平成8年から平成11年の4年間にも、合同盆踊りが開催されている。島への架橋の早期実現の願いを込めて、島民の気持ちをひとつにする思いで、神の井会(会長 清家皆一)によって実施された。
毎年開催される。
毎年開催される。2024年に恐竜レースが開催され、話題となった。
毎年10月に開催される。
竹ヶ谷では、毎年1月24日と8月24日に千願心経を上げる。千願心経とは、般若心経を1000回唱えること。ただし、参加人数によって回数が変わる。例えば、10人で唱えれば、100回で良い。近年、竹ヶ谷では20人くらいが集まるため、心経を上げる回数は50回程度という。一回がおよそ3分であるので、2時間半はかかる計算となる。
佐伯市と佐伯市教育委員会の主催のもとで、1990年(平成2年)3月に始まる。第1回大会の出場選手は359名。その数は次第に増え、第8回大会では750名が参加し、関係者を含め1,000人以上が関わる大きなイベントとなった。2005年(平成17年)の佐伯市の合併に伴う措置で、 2004年(平成16年)を最後に休止している。
1995年(平成7年)にマリンフェスタという佐伯市のイベントの一環として、開催される。葛港から守後まで遠泳し、自転車で島を2周。さらに、マラソンで島の南部を半周するというレース。2005年(平成17年)の佐伯市の合併に伴う措置で、 2004年(平成16年)を最後に休止している。
島内にある88ヶ所の札所を巡る。
島民向け商店
非実効支配下の島は除く。※印は民間人の定住者が居ない島嶼。太字は特定有人国境離島地域に指定されている島嶼。 △印は架橋などにより本土・沖縄本島と陸続となったが、引続き離島振興法などに指定されている島嶼。 ◇印は本土・沖縄本島と橋で繋がらない有人島と架橋されている島嶼。☆印は一般利用可能な定期航路・航空路等を有しない未架橋の島嶼。 +印は過去に離島振興法などに指定されていた島嶼あるいは法令上で無人指定離島として扱われる島嶼。 関連項目:日本の島の一覧 - 日本の離島架橋 - 離島振興法 - 小笠原諸島振興開発特別措置法 - 奄美群島振興開発特別措置法 - 沖縄振興特別措置法 - 離島航路整備法 - 有人国境離島特別措置法 - しま山100選
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