国道171号
国道171号(こくどう171ごう)は、京都府京都市南区から兵庫県西宮市を経由して、神戸市中央区に至る一般国道である。 概要大阪府高槻市、茨木市、箕面市などを経由し、阪大坂下をはじめ大阪府池田市の複数箇所で国道176号と交差し、猪名川を渡って兵庫県伊丹市へ至り、西宮市を経て神戸市へ至る。しかしながら兵庫県西宮市から終点・神戸市までは国道2号との重複区間である。全線が国土交通省管理の指定区間である。京阪神地域では、「西国街道」、「イナイチ」と通称されている。 高槻市(八丁畷交差点:国道170号との交点)から池田市(新開橋交差点)に至る北摂地域の区間は国道170号とともに大阪外環状線を構成する。ただし、1980年(昭和55年)頃までは国道171号の該当区間にも「大阪外環状線」の名称板が表示されていたが、交通情報などではもっぱら国道170号新線(バイパス)を「大阪外環状線」と称しており、国道171号を「大阪外環状線」と表示するのはごく一部の地図のみとなっている。なお、池田市内には新道(池田バイパス)と旧道の2本がある[注釈 1]。 路線データ一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史京都と神戸とを結ぶ道は古代の山陽道にまで遡り、近世以降は西国街道と呼ばれた。どちらも、京都から大阪を経由せずに直接神戸に向かっていた。明治18年内務省告示第6号「國道表」で指定された国道3号「東京より神戸港に達する路線」(現在の国道1号・2号相当)も、西国街道のルートをそのまま引き継いでいた。大正9年施行の旧道路法に基づく路線認定で、国道2号「東京市より鹿児島県庁所在地に達する路線(甲)」は大阪を経由するようになり、京都から直接神戸に向かうルートはいったん国道から外された。 年表
路線状況
茨木市畑田から東は、もともとは昭和初期に大阪府道・京都府道14号大阪高槻京都線と指定されていた区間である。それより西の区間は、おおむね昭和40年代以降に整備されており、工事・供用時期は名神高速道路のほうが古い。また、東の区間も名神高速道路の建設時に並行して再整備され、これらの区間は名神高速道路を縫うようにジグザグに通っている。 国道指定された当時は整備されている部類の路線であったが、茨木市畑田 - 高槻市井尻の区間は交通量の割に走行レーンが狭く、右折用のポケットが設けられていない交差点やセパレート信号がない交差点も多い。ただ、最近では高槻市の大畑町交差点、富田丘町西交差点などで右折用のポケットが整備されたほか、茨木市の西河原西交差点では立体交差事業が完成しており、以前より状況は改善されている。 一方で箕面市から伊丹市にかけての区間は立体交差の区間や立体交差化された交差点も多い。京都府内の区間も整備度がよいが、随所で速度違反の取り締まりが実施されている。大山崎ジャンクションからアクセスできる京滋バイパス・国道478号・洛南連絡道路・油小路通・第二京阪道路・阪神高速8号京都線の供用開始以後は国道1号や国道24号などとの連絡がよくなり、各路線に交通が分散されて京都市南区での慢性的な渋滞は緩和された。 大阪府内でも対策として大阪府道・京都府道14号大阪高槻京都線バイパス(十三高槻線)の整備が進んでいる。 バイパス
通称
重複区間単独区間は25.8 km[要出典]と少なく、京阪間、阪神間の主要道と大半が重複しているのが特徴である。 道路施設橋梁交通量2005年度(平成17年度道路交通センサスより)
地理通過する自治体交差する道路
路線バス
ギャラリー
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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