国鉄タ1900形貨車
国鉄タ1900形貨車(こくてつタ1900がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した私有貨車(タンク車)である。 概要1940年(昭和15年)6月7日にタム300形4両( タム315、タム325、タム329、タム330→タ1900 - タ1903)の専用種別変更改造(濃硫酸→希硫酸)が行われ形式は新形式であるタ1900形とされた。 12 t積み希硫酸及びリン酸専用とされ、本形式の他に希硫酸(及びリン酸)を専用種別とする形式は、タ1370形(3両)、タ1400形(3両)、タム3500形(6両)、タラ300形(13両)、タサ400形(14両)、タサ2100形(1両)、タキ1450形(1両)、タキ1700形(31両)、タキ4700形(3両)、タキ4750形(6両)、タキ7600形(2両)、タキ19700形(6両)の12形式がある。 所有者は、全車日産化学工業(現・日産化学)でありその常備駅は、高山本線の速星駅であった。その後所有者は日本鉱業、日本硫硝酸統制、日本硫硝酸と変遷し最終的に再び日産化学工業へ名義変更された。(タ1904のみは更に北海道日産化学へ名義変更され五稜郭駅へ移動した。) 走り装置はシュー式であった為貨物列車の最高速度引き上げを目的とした1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正には対応できず3両(タ1900 - タ1902)が1968年(昭和43年)9月30日に廃車となった。最後まで在籍した1両(タ1903)も1969年(昭和44年)2月26日に廃車となり、同時に形式消滅となった。 車体色は黒色。寸法関係は不明点が多く軸距は3,060 mm、実容積は8.1 m3、自重は10.3 t - 11.5 t、換算両数は積車2.4、空車1.2、走り装置はシュー式の二軸車で、最高運転速度は65 km/hであった。 参考文献
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