国鉄タキ11250形貨車
国鉄タキ11250形貨車(こくてつタキ11250がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍している私有貨車(タンク車)である。 概要本形式は、アセトアルデヒド専用の32t 積タンク車として1982年(昭和57年)3月26日に2両(タキ11250・タキ11251)、同年4月26日に1両(タキ11252)、同年10月30日に1両(タキ11253)、1991年(平成3年)6月20日に2両(タキ11254・タキ11255)が日本車輌製造(タキ11250 - タキ11253)、富士重工業(タキ11254・タキ11255)の2社にて製作された。 本形式の他にアセトアルデヒドを専用種別とする形式には、タム8400形、タキ6850形、タキ9250形、タキ10400形の4形式があった。 化成品分類番号は、「燃32」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合1(大))が標記された。 所有者は、日本陸運産業(現・日陸)、ダイセル化学工業の2社でありその各々の常備駅は総武本線越中島支線の越中島駅、信越本線(現・えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン)の新井駅である。 38系に属する普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製のタンク体に、厚さ150mmのグラスウール断熱材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。 荷役方式は、タンク上部の液出入管からの上入れ、液出入管と窒素加圧による上出し方式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は15,200mm、全幅は2,728mm、全高は3,862mm、台車中心間距離は11,000mm、実容積は41.0m3、自重は21.9t、換算両数は積車5.5、空車2.2であり、台車はコロ軸受・コイルばね式のTR225-2である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承され、JR化後も1991年(平成3年)まで製作され、1995年(平成7年)度末時点では全車健在であったが、2007年(平成19年)10月に最後まで在籍した4両(タキ11250 - タキ11253)が廃車となり同時に形式消滅となった。 参考文献
脚注
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