『ファミリーヒストリー』(FAMILY HISTORY)は、NHK総合テレビジョンにて2008年から放送されているドキュメンタリー番組である。
概要
各界で活躍する人々の父母や先祖がいかに生き抜いてきたかを日本国内外や関連人物へ取材し、VTRと視聴する本人の感想で番組は構成される。
番組立ち上げのきっかけとなったのは、番組立ち上げメンバーの小山好晴(NHKエンタープライズプロデューサー)の義父が亡くなる直前に自身の生い立ちを話し始めたことに心を動かされ、(芸能人をきっかけに)市井の人物の生活史・家族史をたどることが面白いのではないかとの着想から企画されたものだという[1][2]。『ゴッドファーザー』など、家族史を扱った映画や小説を見聞きしていたのもヒントになったという[1]。
2008年以降毎年不定期に放送され、2012年以降[3]はレギュラー扱いとなった。
2016年度当初は、時代劇『鼠、江戸を疾る2』[注 3](4月14日 - 6月2日、20:00 - 20:43)放送のため、20:00までの短縮版(30分)として放送された。
休止中だった2017年8月に初の特番(19:30 - 20:43)を放送、同年9月よりレギュラー放送[注 4]を再開した。
2018年度より、不定期(基本月1回)放送[注 5]となった[4]。
2020年1月には初めて人物以外(パンダ)のテーマで放送された[5]。2024年4月以降は、不定期の特番となった。
出演者
ゲストの選定にあたっては「家族の歴史に興味のありそうな人物」を選定するものの、オファー前に調査を行うことはない[1][2]。番組の認知度が上がるにつれて、一度断られた人物にオファーを受諾してもらえることもあるという[1]。出演者が応諾した後、先祖の居住先などを調査。その後は、ひたすら地道に周辺人物や、先祖の旦那寺にある人別帳を含む古文書などをもとに取材を重ねる。取材は基本的に担当ディレクター一人で行い、リサーチャーやアシスタントディレクターはあくまでも「ディレクターの取材の補助」という役回りで[1]、調査に関して特別な専門性があるわけではないという[2]。
- 司会
☆はNHKアナウンサー。
- サブゲスト
評価
『現代ビジネス』(講談社)の専属契約記者でコラムニストの高堀冬彦は、家系について調査し放送することが「本人」を重視する現代社会の精神に反し差別の助長につながるなどの問題点を述べている[8]。こうした問題点とあいまって、出演者の出自によってNHKはナレーターの構成を変えているのではないか、といった様々な風評が流れた。
2015年7月10日放送の鳥越俊太郎の回では、鳥越家18代当主・鳥越光から家系図が違うと抗議を受けている[9]。
朝日新聞は、2015年10月14日付の朝刊の中で、「歴史に名を残すことのない市井の人たちにもドラマがあり、誰もがみな時代を作った一員だと感じられる構成。ときに海外まで出向く取材力、経済力はさすがNHKである。」と評している。
受賞
パロディ
NHKでのパロディ
民放でのパロディ
テーマ曲
レギュラー版(2012年度以降):くるり「Remember me」[13][注 7]
出版物
放送リスト
2008 - 2016年
2017 - 2024年
2025年
2025年
# |
放送日 |
ゲスト |
サブタイトル |
語り・ナレーション
|
2025年
|
219 |
1月7日 |
山里亮太(南海キャンディーズ) |
夢を支えた家族の約束 |
余貴美子
|
主要スタッフ
※2025年分
- 過去(2024年分)
関連項目
脚注
注釈
- ^ a b レギュラー扱いとなって以降担当。
- ^ 2017年度からリニューアルされた。
- ^ 改編後のため、『木曜時代劇』枠外で放送された。
- ^ 水曜日22:25 - 23:15枠。
- ^ 月曜日19:30 - 20:42枠、通常は『鶴瓶の家族に乾杯』を放送。2022年度からは原則として最終週の金曜22:00-22:45(通常は『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』を放送する時間帯)で放送していた
- ^ 通常は当番組ナレーション(不定期)。
- ^ 2013年1月16日にiTunes限定で配信が開始された[14]。
- ^ 2016年4月21日に「パラオからの脱出 運命を分けた手違い」として30分リメイク版が放送された。
- ^ 第153回芥川賞受賞に伴い、2015年7月24日に九州・沖縄地区を除きアンコール放送した(九州・沖縄地区は当該時間帯に『ガチアジア』(福岡局制作)を放送したため休止)。
- ^ 同年12月14日の9:00 - 9:50に再放送あり(当日は日曜日であり、通常は『日曜討論』の時間だが、衆院選投開票日でそれに伴う開票速報の準備との兼ね合いで休止されたため、穴埋めとして放送された)。
- ^ 反響が大きかったとして、2016年10月6日にアンコール放送された[45]。なお、冒頭の紹介部分以外の内容は同じ。
- ^ 2018年1月4日に星野が逝去したことを受け、追悼企画として同月10日にアンコール放送が実施された[51]。
- ^ 本放送中に奄美地方を震源とする震度5弱の地震が発生し、緊急地震速報が発令され中断、そのまま関連ニュースに移行し途中で打ち切りしたため[52][53]、6月5日に改めて放送された[54]。
- ^ 富山県は当該時間帯に富山局開局80周年記念番組『富山改良計画!?〜こんなとやまがいい感じ〜』を放送したため休止。休止分は同年9月4日14:05 - 14:55に放送した。
- ^ a b 75分拡大版。
- ^ ニューヨークで収録。
- ^ 水曜日に放送、73分拡大版。
- ^ 73分拡大版。
- ^ 取材開始からまもなく病に倒れ入院していたため、2016年12月23日の収録には参加出来なかった。
- ^ 九州・沖縄地区は当該時間帯に『ダイスキ!フェス』(福岡局制作)を放送したため休止。休止分は同年3月18日8:45 - 9:30に放送のうえ、『週刊ニュース深読み』は8:45までの放送。『新章スタート!「精霊の守り人」バルサ・チャグム再会への道のり』は非ネット。
- ^ ニューヨークで収録、73分拡大版。
- ^ 内容は#1・8・36・113のダイジェスト、放送後の新展開、番組の舞台裏など。
- ^ a b c d e f g h i j k l クレジットには表記されていないが、大江戸よし々が引き続き予告ナレーションを担当している。
- ^ 京都大学iPS細胞研究所で収録。
- ^ 10月18日に放送予定だったが、衆院選政見放送のため延期された。
- ^ 体調に配慮するため横浜の自宅で収録、73分拡大版。
- ^ 1:35 - 2:25に放送、視聴者版第4弾も放送された。
- ^ 予告ナレーションは池田伸子アナが担当。
- ^ 亡くなった翌日の2020年3月30日に急遽追悼アンコール放送された。
- ^ 北海道にルーツを持つ過去の出演者のダイジェストと視聴者版第5弾も放送された。小樽市で収録。
- ^ 北海道では7月20日に先行放送された。
- ^ 21:00 - 21:50に放送。
- ^ 当初は5月27日に放送予定だったが『NHKニュース7』枠を延長し宮中晩餐会を生中継したため延期となった。
- ^ 妻の太田光代も収録に参加。
- ^ 通常回とは別部屋で収録。
- ^ 当初、2020年3月16日に放送予定だったが、日本国内における新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、同月16日は特別番組『新型コロナウイルス いま、あなたの不安は何ですか?』に差し替えとなり、また、20日に予定していた『NHKのど自慢チャンピオン大会 2020』が同様の理由で開催中止になったため、代替として20日19:30 - 20:42に放送することになった[64][65]。
- ^ 19:30 - 20:42に放送予定だったが、小池百合子東京都知事の記者会見を中継したために中断。改めて4月2日11:50 - 翌1:02に放送された。
- ^ a b c 内容は名場面に加え、放送後の取材も加えられた。
- ^ a b c 通常回とは別部屋にて単独で収録、MC陣は今田のみが別撮りで冒頭のみ出演。
- ^ 当初は10月4日に放送予定だったが、岸田内閣発足に伴う『NHKニュース7』拡大並びに諸事情で9月28日の放送を延期していた『うたコン』の振替放送に本枠を充当するため、該当日に延期となった[66][67]。
- ^ 関西地方は当該時間帯に『巨大魚&幻の魚を追え!』を放送するため、同年11月25日23:35 - 24:17に振り替え。
- ^ a b c 予告ナレーションは別の女性アナウンサーが担当。
- ^ a b c d e f 19:30 - 20:42に放送。
- ^ 2023年度の大河ドラマに出演、2023年2月20日にリメイク版を放送。
- ^ 『クローズアップ現代』の放送時間の拡大(19:30 - 20:00)に伴い、20:00 - 20:45に放送。
- ^ a b c 19:30 - 20:15に放送。
- ^ 視聴者版第6弾、沖縄県域で先行放送、のちに3回に分けて全国放送された。
- ^ #203の続編。
- ^ 21:00 - 21:45に放送。
- ^ 19:57 - 20:49に放送。
- ^ a b c d 19:57 - 20:42に放送。
- ^ a b c 19:30 - 20:55に放送。
- ^ 予告ナレーションは斉藤貴美子が担当。
- ^ 19:58 - 20:52に放送。
出典
外部リンク
NHK総合テレビジョン 月曜日 22:00 - 22:50 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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ファミリーヒストリー (2010年8月23日 - 9月13日)
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プロフェッショナル 仕事の流儀
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ファミリーヒストリー (2012年10月1日 - 2013年3月4日)
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プロフェッショナル 仕事の流儀
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NHK総合テレビジョン 金曜日 22:00 - 22:45 |
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ファミリーヒストリー (2013年10月4日 - 12月13日)
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総合診療医ドクターG
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ファミリーヒストリー (2014年10月10日 - 2016年2月26日)
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ドラマ10(第2期) 【火曜22:00 - 22:50枠から移動】
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ファミリーヒストリー (2023年4月28日 - 2024年3月13日)
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NHK総合テレビジョン 金曜日 22:45 - 22:50 |
総合診療医ドクターG
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ファミリーヒストリー (2013年10月4日 - 12月13日)
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NHKスペシャル ソチオリンピック中継 ちょこっとサイエンス 特別番組など
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総合診療医ドクターG
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ファミリーヒストリー (2014年10月10日 - 2016年2月26日)
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ドラマ10 (第2期) 【火曜22:00 - 22:50枠から移動】
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NHK総合テレビジョン 木曜日 19:30 - 20:15 |
クローズアップ現代※19:30 - 19:56 【改題のうえ、22:00 - 22:25枠に移動して継続】
番組宣伝枠 ※19:56 - 19:58
気象情報 ※19:58 - 20:00
(第二次) 木曜時代劇※20:00 - 20:43 【改題のうえ、土曜18:10 - 18:45枠に移動】
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ファミリーヒストリー (2016年3月24日 - 2017年3月16日)
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NHK総合テレビジョン 水曜日 22:25 - 23:15 |
総合診療医ドクターG
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ファミリーヒストリー (2017年9月27日 - 2018年3月14日)
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NHK総合テレビジョン 月曜日 19:30 - 19:57 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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ファミリーヒストリー (2018年4月23日 - 2022年3月21日) ※不定期月1回
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クローズアップ現代 ※月曜 - 水曜 19:30 - 19:57 【「クローズアップ現代」に再改題のうえ、 火曜 - 木曜 22:00 - 22:30枠から移動】
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NHK総合テレビジョン 月曜日 19:57 - 20:42 |
鶴瓶の家族に乾杯 【プロフェッショナル 仕事の流儀】 ※拡大版、不定期月1回
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ファミリーヒストリー (2018年4月23日 - 2023年3月22日) ※不定期月1回 【2022年4月から27分短縮】
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NHK総合テレビジョン 月曜日 20:42 - 20:43 |
鶴瓶の家族に乾杯 【プロフェッショナル 仕事の流儀】 ※拡大版、不定期月1回
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ファミリーヒストリー (2018年4月23日 - 2020年2月24日) ※不定期月1回
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