アレイシ・エスパルガロ
アレイシ・エスパルガロ・イ・ビリャ ( Aleix Espargaró i Villa, 1989年7月30日 - ) は、スペイン・カタルーニャ州グラノリェース出身のオートバイレーサー。アレックス・エスパルガロとも表記される。2012年よりロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦する。弟のポルも同じくオートバイレーサー。 経歴2004-20082004年のスペインロードレース選手権(CEV)125ccクラスで史上最年少のチャンピオンに輝いたエスパルガロは、翌2005年よりロードレース世界選手権125ccクラスにフル参戦デビューを果たした。セードルフ・レーシングでアルバロ・バウティスタのチームメイトを務め、シリーズランキング16位でデビューシーズンを終えた。 2006年はBQRチームに移籍し引き続き125ccに参戦していたが、第8戦ダッチTTよりマルティン・カルデナスの後釜[1]として、250ccクラスにステップアップを果たした。250ccデビューシーズンはシリーズランキング19位を記録した。またこの年には弟のポルが125ccクラスに参戦を開始した。 2007年はブルセンス・アプリリアチームに移籍しシリーズ15位、翌2008年はロータス・アプリリアチームでアレックス・デボンをチームメイトにシリーズ12位と成績を伸ばしていった。 20092009年シーズン開幕前のエントリーリストではカンペテーラ・レーシングからの参戦が予定されていたが後にキャンセルされ[2]、世界選手権でのレギュラーシートを失ってしまった。そのためエスパルガロは次年度より始まるMoto2規格のマシンの開発ライダーを務め、スペイン国内選手権にテスト参戦することになった。MotoGP第7戦ダッチTT・第9戦ドイツGPには、ガボール・タルマクシが去った後の250ccクラスのバラトンリンク・チームから代役参戦[3]し、それぞれ4位・7位という好成績を残した。 第12戦インディアナポリスGPと第13戦サンマリノGPには、ミカ・カリオの代役[4]としてプラマック・レーシングから最高峰MotoGPクラスにデビューを果たした[5]。スペイン選手権時代より宇井陽一に憧れて、宇井と同じゼッケン41を使用し続けてきたアレイシだったが、MotoGPではすでにガボール・タルマクシがNo.41を使っていたため、この年に限っては弟のポルと同じゼッケン44を付けることになった[6]。この2戦でエスパルガロはそれぞれ13位、11位という安定した成績を残した。これが評価され、翌2010年からはニッコロ・カネパに代わりプラマック・レーシングのレギュラーシートに収まることになった[7]。終盤2戦にはそのカネパが負傷欠場となったことによって再び代役参戦を果たし、合計4戦出場・全レースでポイントを獲得し、シリーズランキング18位を記録した。 2010MotoGPフル参戦初年度となった2010年シーズン、エスパルガロはほぼ全てのレースでチームメイトのカリオを上回る結果を残し、第4戦イタリアGPと第16戦オーストラリアGPでベストリザルトとなる8位でフィニッシュ、シリーズランキング14位を記録した。 20112011年シーズンはMotoGPクラスでのシートを確保できなかったため、シト・ポンス率いるポンス・レーシングからMoto2クラスに参戦することとなった[8]。また弟のポルも125ccからMoto2にステップアップするため、同クラスでの兄弟対決が実現することとなる。開幕して数戦は思うようなパフォーマンスを発揮できなかったが、第4戦フランスGPで予選4位・決勝6位と初めて上位に食い込むと、地元となる第5戦カタルニアGPでは自身およそ3年ぶりとなるフロントロウ2番グリッドを獲得。レースでも優勝争いに絡む走りを見せ、自身初の表彰台3位を獲得する活躍をみせた。 2012-20132012年シーズンより、MotoGPクラスへの昇格が決まる。アスパーチームよりアプリリアのCRTマシンで参戦する。CRT勢のライダーでありながら、2013シーズンは複数回一桁順位で完走する等ワークスマシン勢を超える安定した成績を度々残し、CRTクラスでは2年連続トップとなる総合年間ランキング11位となり「CRT勢の雄」と称された。 2014Forwardに在籍。アラゴンGPにて最高位2位を獲得。 2015チームスズキ・エクスターへ移籍する。ファクトリチームへの在籍は初。カタルーニャGPにてPPを獲得。フランスGPではFP中の転倒により、レース後に右手親指の腱の手術を行なった。 20222004年シーズン以来のファクトリーチームとして参戦するアプリリア・レーシングから参戦。第3戦アルゼンチンGPではMotoGP出走回数200戦目にして、ポール・トゥ・ウィンを飾った[9]。 2024カタルーニャGPにて、今シーズン限りの現役引退を発表[10]。来季はホンダのテストライダーを務めることになった[11]。 戦績
脚注
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