Share to: share facebook share twitter share wa share telegram print page

ビートルズ物語

ビートルズ > 作品リスト > ビートルズ物語
『ビートルズ物語』
ビートルズドキュメンタリー / コンピレーション・アルバム
リリース
録音
ジャンル
時間
レーベル
プロデュース
専門評論家によるレビュー
後述を参照
チャート最高順位
後述を参照
ゴールドディスク
後述を参照
ビートルズ U.S. 年表
  • ビートルズ物語
  • (1964年)
ビートルズ 日本 年表
  • ビートルズ物語
  • (1966年)
テンプレートを表示

ビートルズ物語』(The Beatles' Story)は、ビートルズアメリカ合衆国における6作目のアルバムである。1964年11月23日にキャピトル・レコードから発売された。インタビューや記者会見で録音された音源、ビートルズの楽曲やオーケストラの楽曲の抜粋を収録した2枚組LPの作品で、本作のオリジナル・ライナーノーツで「ビートルマニアの物語と音楽の伝記」と説明されている[1]。プロデュースはロサンゼルスのソングライターであるロジャー・クリスチャン英語版と、ディスクジョッキーゲイリー・アッシャーが手がけた。音声による解説はクリスチャン、ジョン・バブコック、アル・ワイマン英語版が担当。

キャピトル・レコードは、ロサンゼルスのラジオDJが行なったビートルズとのインタビューの音源をまとめた『Hear the Beatles Tell All』(ヴィージェイ・レコード)に対抗するかたちで本作を発売[2]。この時期には、インタビュー音源が複数のレーベルからビートルズの許可を得ずに発売されていた[3]。『ビートルズ物語』は、『ビルボード』誌のTop LPsチャートで最高位7位を獲得し、アメリカレコード協会からゴールド認定を受けた。2014年1月にボックス・セットTHE U.S. BOX』内の1枚としてCD化された。

背景・制作

当初キャピトル・レコードは、1964年8月23日にカリフォルニア州ロサンゼルスで行なわれた[4]ハリウッド・ボウル公演からアルバムを制作することを計画していた[5]。同公演にて録音が行なわれたものの[6]、ビートルズおよびプロデューサーのジョージ・マーティンは、音が悪くファンの歓声が大きかったことから発売を断念[7]。しかし、本作には同公演での「ツイスト・アンド・シャウト」の演奏から48秒分を抜粋した[8]音源が収録されている[9]。これにより、本作は初めてビートルズの生音源が収録された作品となった[10]

『ビートルズ物語』は、インタビューや記者会見で録音された音源と楽曲の抜粋などを収録した作品で[10]、プロデュースはゲイリー・アッシャーロジャー・クリスチャン英語版が手がけた[2]。ビートルズの楽曲をイージーリスニング調にアレンジした音源も含まれており、演奏はホリーリッジ・ストリングス英語版が担当[10]。音声による解説は、クリスチャン、ジョン・バブコック、アル・ワイマン英語版による[8]

リリース・評価

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic星2 / 5[5]
The Rolling Stone Record Guide星2 / 5[11]

キャピトル・レコードは、アメリカで1964年11月23日に[8]『ビートルズ物語』をシングル『アイ・フィール・ファイン』と同時発売した[12]。LPのカバーアートは、ユニオンジャックの上に写真家ジョー・カヴェロが撮影したビートルズの各メンバーの写真を並べたデザインとなっている[1]。『ビルボード』誌のTop LPsチャートに17週にわたってチャートインし[13]、1965年1月2日付のチャートで最高位7位を獲得[14]。1964年末にアメリカレコード協会からゴールド認定を受けた[15]。本作は、キャピトル・レコードから発売されたビートルズの5作目のアルバムであり、これらのアルバムはアメリカでビートルズが商業的な躍進を遂げてから1年以内に発売された[16]。日本では、1966年8月5日にオデオンレコードからボックス・セット仕様で発売され、カバーデザインはキャピトル・レコードから発売されたものと同じデザインが使用された[17]

作家のバリー・マイルズ英語版は、本作について「露骨な搾取」とコメントしている[12]。『オールミュージック』のスティーヴン・トマス・アールワインは、本作を「ビートルズの活動期に発売された全アルバムの中で、最も奇妙なアルバム」と表現し、「音楽の断片、インタビューの抜粋、台本に沿った物語を通じて、ファブ・フォーの権力の台頭を物語る退屈なネオ・ドキュメンタリー・レコード」と評している[5]

2014年1月にボックス・セットTHE U.S. BOX』内の1枚として初めてCD化された[18]

収録曲

アナログA面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ビートルズ登場」(On Stage With The Beatles)  
2.「ビートルズマニア誕生」(How Beatlemania Began)  
3.「熱狂のビートルズマニア」(Beatlemania In Action)  
4.「ビートルズを動かす男―ブライアン・エプスタイン(Man Behind The Beatles - Brian Epstein)  
5.ジョン・レノンのすべて」(John Lennon)  
6.「億万長者は誰か」(Who's a Millionaire?)  
合計時間:
アナログB面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「永遠のスター、ビートルズ」(Beatles Will Be Beatles)  
2.「ビートルズ・サウンド陰の男」(Man Behind the Music - George Martin)  
3.ジョージ・ハリスンのすべて」(George Harrison)  
合計時間:
アナログC面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ビートルズ映画第一弾―ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night - Their First Movie)  
2.ポール・マッカートニーのすべて」(Paul McCartney)  
3.「ビートルズ・カット誕生―ポールについてもう一言」(Sneaky Haircuts And More About Paul)  
合計時間:
アナログD面
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ビートルズの人生観」(The Beatles Look At Life)  
2.「ビートルズマニアの犠牲者たち」("Victims" of Beatlemania)  
3.「ビートル・メドレー」(Beatle Medley)  
4.リンゴ・スターのすべて」(Ringo Starr)  
5.「世界のリヴァプール(Liverpool and All the World!)  
合計時間:

本作には、以下の楽曲が収録されている[19]

チャート成績・認定

チャート成績

チャート (1964年) 最高位
US Billboard Top LPs[14]
7

認定

国/地域 認定 認定/売上数
アメリカ合衆国 (RIAA)[15] Gold 500,000^

^ 認定のみに基づく出荷枚数

脚注

出典

  1. ^ a b Womack 2014, p. 130.
  2. ^ a b Womack 2014, p. 129.
  3. ^ Schaffner 1978, p. 18.
  4. ^ Miles 2001, p. 163.
  5. ^ a b c Erlewine, Stephen Thomas. “The Beatles' Story (2 LPs) - The Beatles | Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. All Media Network. 2022年2月10日閲覧。
  6. ^ Castleman & Podrazik 1976, p. 254.
  7. ^ Gaar 2013, p. 217.
  8. ^ a b c Castleman & Podrazik 1976, p. 40.
  9. ^ Womack 2014, p. 93.
  10. ^ a b c Gaar 2013, p. 54.
  11. ^ Marsh & Swenson 1983, p. 31.
  12. ^ a b Miles 2001, p. 177.
  13. ^ Schaffner 1978, p. 51.
  14. ^ a b The Billboard 200”. Billboard. 2022年2月10日閲覧。
  15. ^ a b "American album certifications – The Beatles – The Beatles' Story". Recording Industry Association of America. 2022年2月10日閲覧
  16. ^ Marsh & Swenson 1983, p. 32.
  17. ^ Spizer 2000, p. 210.
  18. ^ “ビートルズ、アメリカ編集盤を集めたボックスセット『THE U.S. BOX』が1月にリリース”. rockinon.com (ロッキング・オン). (2013年12月13日). https://rockinon.com/news/detail/93913 2019年6月14日閲覧。 
  19. ^ Womack 2014, pp. 129–130.

参考文献

Kembali kehalaman sebelumnya