大韓航空 대한항공
法人番号
6700150004988 設立
1969年 3月1日 ハブ空港
仁川国際空港 金浦国際空港 準ハブ空港
金海国際空港 済州国際空港 焦点空港
大邱国際空港 清州国際空港 マイレージサービス
スカイパス 会員ラウンジ
KALラウンジ 航空連合
スカイチーム スカイチーム・カーゴ 親会社
韓進グループ (韓進KAL ) 子会社
ジンエアー Korea Airport Service Air Korea CyberSky Global Logistics System Korea HIST Air Total Service 保有機材数
159機[ 1] 就航地
121都市[ 1] スローガン
Excellence in Flight 本拠地
大韓民国 ソウル特別市 江西区 空港洞260 代表者
趙源泰 (조원태)(代表取締役会長 ) 売上高
12,683,475,810,458ウォン (2019年) 営業利益
257,589,648,273ウォン (2019年) 純利益
-622,851,449,218ウォン (2019年) 資産総額
27,071,174,122,368ウォン (2019年) 外部リンク
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大韓航空 (だいかんこうくう、ハングル : 대한항공 ; ハンチャ : 大韓航空 ; RR : Jusikhoesa Daehan Hanggong , 英 : Korean Air )は、韓国 最大の航空会社 (フラッグ・キャリア )。イギリス のスカイトラックス 社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。
2000年 に発足した航空連合 「スカイチーム 」の創設メンバーである。
概要
韓国最大かつアジアで大手の航空会社の一つであり、仁川国際空港 を国際線用ハブ空港としてヨーロッパ 、アフリカ 、アジア 、オセアニア 、北アメリカ を結ぶ航空ネットワークを構築している。また、国際貨物輸送で世界2位、国際旅客輸送では世界17位である[ 2] 。国内線用ハブ空港は金浦国際空港 。航空券 の座席予約システム(CRS )は、アマデウスITグループ が運営するアマデウス を利用している[ 3] [ 4] 。
韓進グループの中核企業として
韓進グループ の中核企業で、創業家の趙一家が経営を握っており、2000年代初頭にグループ会長となった趙亮鎬のワンマン 企業と目されている。後に、趙亮鎬の家族らも大韓航空の要職に就いたが、2014年に当時の副社長である趙顕娥 が大韓航空ナッツ・リターン事件 を起こしたほか、他の一族が私物を大韓航空の機材と称して関税を払わずに国内に持ち込んだ容疑などが浮上して[ 5] 大韓航空本社が家宅捜索を受けるなど、企業イメージを失墜させる事件も発生している[ 6] 。2017年には、趙亮鎬の長男である趙源泰 が社長に就任したが、過去の大学編入時の手続きに問題が指摘[ 7] されるなど創業者一族に依然として厳しい目が向けられている。2019年の定期株主総会では、趙亮鎬会長の取締役再任案が、第2位株主である国民年金公団や外国人株主などの反対で否決された。
歴史
1946年 設立の大韓国民航空社 を前身とし、韓国の国営会社である大韓航空公社 として1962年 に設立された。
国営航空会社時代は、国内線と近距離国際線をダグラス DC-3 やDC-4 、日本航空機製造 YS-11 などで運航していたが、赤字が続いていたため、当時の大統領である朴正煕 が韓進グループ の創業者・趙重勲に民営化を相談、1969年 に韓進グループ主導で民営化され、株式会社となった。
初めての国際線は日本で、大阪 (当時は伊丹)に開設された。民営化当時は、ジェット機1機、プロペラ機7機の計8機で運用していた。その前後にボーイング707 やダグラス DC-8 を導入し、韓国経済の急成長に合わせてヨーロッパ 線やアメリカ 線、中東 線などの長距離路線を開設した。
1984年 に英語名称を「KOREAN AIR LINES」から、現在使用している「KOREAN AIR」に変更した。ただし、近年までATB券の発券航空会社名欄では「Korean Airlines」を使用しており、また現在でも英文による正式な会社名は「KOREAN AIR LINES」である。英語名称変更以前は、機体には「大韓航空 KOREAN AIR LINES 」と漢字と英字で表記され「KAL」との略称も書かれていた。
1988年 までは、韓国では唯一の航空事業者として知られていたが、アシアナ航空 が設立されたことで両社は歴としたライバル関係になり、運航機材や航空路線などにおいて激しい競争を繰り広げている。特に、欧州エアバス社 が開発した世界最大級の超大型旅客機、エアバスA380に関しては、大韓航空が10機を発注し、2011年に就航させたのに続き、6機を発注したアシアナ航空も、その3年後の2014年に就航させるほどである。
機体のカラーリングは、かつては白地にレッドとブルーを配したデザインだったが、英語名称の変更と相前後して現在のライトブルーとシルバーを基調としたものにし、同時にシンボルマークも韓国の国旗 にも描かれる「太極 」をイメージしたものに変更された(公式ロゴではKOREAN AIRの「O」の字にこのマークが当てられる)。
2000年 6月、デルタ航空 やエールフランス 、アエロメヒコ航空 とともに航空連合 「スカイチーム 」を設立。
2007年 12月、LCC の「エア・コリア」(後にジンエアー と改称)を設立した。
2016年 12月1日から、日本航空 (JAL)の「JALマイレージバンク 」との相互提携を開始。大韓航空運航便の沖縄/那覇ーソウル/仁川線以外の日韓線が対象となる[ 8] 。
2018年 、世界最大規模の航空会社、アメリカ のデルタ航空との共同事業を開始。
2020年 4月7日、新型コロナウイルス の感染が拡大する中で航空需要が激減。従業員1万9000人のうち7割を対象に6カ月間一時帰休を行うことを発表した[ 9] 。
2020年11月17日 、大韓航空がアシアナ航空 を買収し、経営統合することが正式に決定した[ 10] [ 11] 。
2020年12月10日 、イギリス に拠点を置く航空サービスリサーチ会社の、スカイトラックス に5つ星エアラインに認定された[ 12] 。
制服
2005年10月から着用されている制服は、薄いベージュのジャケットにスカート、パンツ。アシスタントパーサー以上は薄いブルーのジャケット、同2色のブラウス、カーディガン、スカーフ 、エプロン 、そして髪飾りがある。なお、デザイナーは、ジャンフランコ・フェレ である。
機内サービス
機内サービスの中でも、特に機内食 では国際機内食協会が授与する機内食部門のオスカー 賞と呼ばれるマーキュリー賞において、最優秀機内食賞(金賞)を2度受賞しているなど評価は高い。(1998年 -「ビビンバ 」、2006年 -「ビビンククス (韓国風そうめん)」最優秀機内食賞)。
座席のクラス編成
長距離路線はファーストクラス 、プレステージクラス(ビジネスクラス )、エコノミークラス の3クラス制を採っていたが、2019年より座席を効率的に運営して収益性を高める措置として、70%の路線でファーストクラスを廃止し、ビジネスクラスに移行させる措置を発表している[ 13] 。
機内誌
機内誌は『Morning Calm 』(モーニング・カーム)で、大韓航空の韓国国内線と国際線の全路線、全便の機内に搭載される。朝鮮語に加え、英語 のページが掲載されている。以前は毎月発行されていたが、現在は年6回の発行となっている。
就航都市
43カ国・121都市に就航[ 1] [ 14] [ 15] 。
運航路線図
韓国
就航地
貨物のみ
就航地一覧
(一部情報未更新) 一時運休:COVID-19 やロシアのウクライナ侵攻 の影響により一時運休中[ 16] 。
過去の就航地一覧
共同運航便
スカイチーム 加盟航空会社を含め、日本航空 など35の航空会社とコードシェア をしている。2022年12月現在[ 24]
スカイチーム加盟航空会社
なお、ロシアのウクライナ侵攻 によりスカイチームの会員資格が一時停止されているアエロフロート・ロシア航空 とのコードシェアは、全ての便で一時停止となっている[ 25] 。
スカイチーム加盟航空会社以外
備考
先述のように1960年代 へ日本に乗り入れを開始した。東京-ソウル間に集中する日系航空会社とは対照的に、日本市場からの乗り継ぎ客の取り込みを図って、地方都市にも採算度外視で積極的に乗り入れていた[ 26] 。
特に成田 ・羽田 ・関西 ・中部 ・新千歳 ・福岡 にソウル (仁川 ・金浦 )から、それぞれ1日に複数便で乗り入れている上、2004年8月から日本航空 とコードシェア便 提携を行い[ 注釈 1] 高頻度運航を実現し、高い利便性を誇っている。また、成田 - ホノルル線も運航中。
かつては以遠権 を用いて成田 - ロサンゼルス、関西 - グアム線も運航していた。日韓関係の悪化に伴い、2019年7月以降関西国際空港をはじめとした主要空港の発着便数が順次縮小されていた[ 27] 。しかし、2023年冬スケジュールでは多くの便が再開している[ 28] 。
将来的には2025年に国際チャーター便、2030年に国際定期便が解禁される予定の神戸空港 への就航も目指している[ 29] 。
保有機材
現在の保有機材
ギャラリー
エアバスA220-300
エアバスA321neo
エアバスA330-200
エアバスA330-300
エアバスA380-800
ボーイング737-800
ボーイング737-900
ボーイング737-900ER
ボーイング737 MAX 8(
2030年国際博覧会 ステッカー付)
ボーイング747-400ERF
ボーイング747-8I
ボーイング747-8F
ボーイング777-200ER
ボーイング777-300
ボーイング777-300ER
ボーイング777-300ER(スカイチーム塗装)
ボーイング777F
ボーイング787-9
保有機材・発注機材について
大韓航空は、エアバス の機材とボーイング の機材をほぼ均一に運航していることも特徴である。
7機のエアバスA380 型機を注文し、3機分のオプション も加える。最初のA380型機の納入予定は、2007年の終わりから2009年 までに引き渡しが開始される[ 65] 予定であったが、納入予定からずれ込んでおり、2011年5月より引き渡しが始まった。その後は順調に受領が進んで、2014年7月28日には最終号機となる10機目(HL7628)が導入され[ 66] [ 67] 、計画当初の通り10機が出そろった。
同年5月31日には、ボーイング 747-400ERF を8機発注している。
旅客部門では2006年にボーイング 747-400 の代替と位置づけ、ボーイング 777-300ER を9機(引渡し1機・オプション4機)発注し、2009年にはボーイング 747-8IC を5機発注している[ 68] [ 69] [ 注釈 2] 。貨物部門ではボーイング 747-8F を7機、そしてボーイング 777F を5機発注している。同社は747-8における旅客型と貨物型両方を運航する、世界で唯一の航空会社である[ 70] 。
ボーイング 787-9 型初号機(機体番号 HL8081)を2017年2月22日に受領。2月24日、韓国に到着(今年[いつ? ] 中に更に4機、2019年までに更に5機〈合計10機〉導入する計画)。ファーストクラス6席、プレステージ(ビジネス)クラス18席、エコノミークラス245席の計269席で構成。3月7日より韓国国内で運航を開始。6月ごろよりトロント、マドリード、ロサンゼルスなどの長距離路線で運航する予定[ 71] 。
なお、大韓航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード) はB5で、航空機の形式名は747-4B5 、747-4B5 F、777-2B5 ER、777-3B5 などとなる。
2015年 11月7日 には小型機のA321neoを30機確定発注したと発表した。今回の契約では、20機のオプションも設定した。今年[いつ? ] 初に結んだコミットメントに基づくもので、大韓航空がA320ファミリーを発注するのは初めてである。
その後、導入され、羽田空港などの近距離国際線などに使われた。
過去の保有機材
エアバスA300-600R
ボーイング707-320C
ボーイング727-100
ボーイング727-200adv
ボーイング747-200B
ボーイング747-200SF
ボーイング747-300
ボーイング747-400
ボーイング747SP
ダグラス DC-3
マクドネル・ダグラス DC-10-30
マクドネル・ダグラス MD-11
マクドネル・ダグラス MD-83
YS-11
マイレージサービス
マイレージサービス は、SKYPASS(スカイパス) である。2008年6月までは加算したマイルの有効期限が無かったが、同年7月からは10年間の有効期限がある[ 72] 。配偶者、両親、子供、祖父母(父方のみ)、孫(父方のみ)のうち本人を含め5人までマイレージ合算して、特典に利用できる。また、11歳までの子供会員には「スカイパスジュニア」という専用の会員組織がある。大韓航空が加盟しているスカイチーム 加盟各社のほか、下記の航空会社と提携している。
日本国内では、三菱UFJニコス (「DCカード 」《VISA ・MasterCard 【一般・ゴールド】》、「MUFGカード 」《American Express のみ》)とJCB (一般・ゴールド)と提携したクレジットカード をショッピングにて利用する事でマイレージが加算される。
Kリムジン(旧KALリムジンバス)
Kリムジン(旧KALリムジンバス)使用車両はヒョンデ・ユニバース
仁川国際空港 (金浦国際空港 )と韓国の首都、ソウル市内 を結んでいる。搭乗航空会社に関係なく利用できる。2021年、株式をプライベート・エクイティ・ファンド に売却し、Kリムジンに社名を変更した。
かつては釜山・金海国際空港 発着路線も存在したが、廃止された。
航空宇宙部門
大韓航空は1976年 に航空宇宙部門「製造事業部」を設立しており、現在Korean Air Aerospace Division (KAL-ASD) として知られている。
航空宇宙に関する研究開発以外にも、航空機のライセンス生産や部品製作も請け負っており、世界で唯一の航空機を製造する部門を持つエアラインとなっている[ 73] 。
UH-60 、F-5 、F-16 のライセンス生産や、ボーイングやエアバスの旅客機向けの部品も幅広く手がけている。
製造事業部は、金海国際空港に位置してあり、業界従事者たちからテクセンターと呼ばれている。
事件・事故・トラブル
大韓航空は、1997年から1999年にかけて3年連続の墜落事故を起こした為、連邦航空局 (FAA)は韓国の航空安全管理体制の評価をカテゴリー「1」から「2」に格下げした[ 注釈 4] 。なお、その後同社はデルタ航空 の副社長を社長に招聘するなどし、現在では元のカテゴリー「1」へと戻っている。 [要出典 ]
竹島デモフライト事件
2011年 (平成23年)6月16日 、成田 - 仁川間に、新型機「エアバスA380 」を投入するのに先立ち、同社の会長やマスコミを搭乗させ、トランスポンダ を切った上で、日本と領有権問題のある日本海 海上の竹島 上空でデモ飛行を実施した。
これに対して、日本の外務省 は、「明確に領空侵犯にあたる」として、日本国 外務省の全職員が公務での大韓航空機の利用を同年7月18日から1ヶ月間、自粛することを決定し発表した[ 74] [ 75] 。
これに対し韓国政府は、「非常に遺憾」とし撤回を要求したが、自粛は予定通り実施された[ 76] [ 77] 。
この件についてサーチナ によると、『KOREAN AIR』と書かれている旅客機に大韓航空の会長と韓国の各省庁の長官まで搭乗させて竹島上空を飛んだのは、領有権を主張する日本からすれば敏感にならざるを得ないとの航空関係者の見方を伝えた[ 78] 。
脚注
注釈
^ 当初は日本から韓国へ就航するJAL路線へのKALのコードシェアは全便であったのに対して、韓国から日本国内へ就航するKAL路線へのJALのコードシェアは一部路線であったが、2014年4月22日から両社の日本 - 韓国間の全路線に拡大された。その一方でJAL自社の機材による運航は関西・成田発着便がなくなり、羽田-金浦のみに縮小された。
^ 世界で初めて747-8の旅客・貨物両型を発注した。
^ 東京(羽田)-ソウル(金浦)のJAL運航便における特典航空券利用に限る。JAL便名でのSKYPASSへのマイレージ加算および日本-韓国間直行便以外のJALの路線における特典航空券利用はできない。2016年12月1日から提携開始。(JALと大韓航空(KE)、特典航空券の相互交換を開始 )
^ カテゴリー「2」国家 の民間航空会社は、アメリカ合衆国 路線の新設や増便、米航空会社とのコードシェア便 が認められない。
出典
^ a b c 会社紹介の詳細 | 大韓航空
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^ “韓国検察、大韓航空本社を家宅捜索…横領・背任容疑 ”. 中央日報 (2018年5月31日). 2018年12月7日 閲覧。
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^ 국토부 “대한항공 아시아나 인수 불가피…고용유지 원칙 추진”
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“대한항공, 아시아나 인수 공식 확정”
^ Korean Air achieves the prestigious 5-Star Airline recognition
^ “大韓航空が国際線の70%でファーストクラスなくす理由 ”. 中央日報 (2019年5月2日). 2019年5月2日 閲覧。
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^ 2020 Korean Air Sustainability Report
^ 運航状況 | 大韓航空
^ “여행사, 차별화 위해 전세기에 눈독”
^ “원시 자연에서 아늑한 휴식 맛보세요 대한항공과 함께 하는 명품 휴양지 5곳”
^ “한진관광, `나가노현 포함` 마츠모토 직항 전세기 여행 상품 운영”
^ 대한항공전세기 일본의 숨은 매력, 미야코지마 힐링 4일-브리즈베이마
^ “대한항공, 日 하늘길 장악‥시모지섬 이어 '아사히카와' 신규 취항”
^ “한진관광, 이시가키 직항 여행상품 출시”
^ 서울∼평양 직항로 연말까지 40회 운항
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^ MSN産経ニュース 2011年6月16日 あえて竹島上空でA380のテスト飛行した大韓航空
^ 2011年7月18日 聯合ニュース
^ 韓国、日本に大韓航空利用自粛の撤回を求める 2011年7月15日 CNN
^ 外務省、大韓航空の竹島デモ飛行に反発、職員に利用自粛を指示 2011年7月14日 サーチナ
関連項目
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外部リンク