片平 なぎさ(かたひら なぎさ、1959年7月12日 - )は、日本の女優、タレント。元アイドル歌手[1]。東京都品川区二葉町出身[2]。身長166cm。B84cm、W60cm、H85cm(1976年2月)[3]。血液型はO型。ホリプロ所属。
東京都品川区に生まれ[2]、不動産会社経営の両親、姉の4人家族の中で育つ。生後まもなく富山県高岡市[2]、新潟県糸魚川市筒石[2]、福島県福島市と一家は引っ越しを繰り返し[2]、なぎさの保育園入園と同時に東京品川に戻った[2]。小学校入学と同時に大田区六郷へ転居し[2]、高畑小学校に通うが、一年の一学期で品川区中延へ転居したため[2]、中延小学校へ転校。どこへ行っても転校生といじめられ毎日泣いた[2]。友達を作る機会はほぼなく[2]、両親が共働きのカギっ子で、唯一の楽しみは手のり文鳥と遊ぶことだったという[2]。大人になったら、学校帰りに優しく声をかけてくれるみどりのおばさんになろうと思っていた[2]。あまりの寂しさに耐えられず、小学3年生のとき、母親に抗議し、母は仕事を辞めて家にいてくれるようになった[2]。のち区立荏原第二中学校に進学。堀越高等学校卒業。
1974年に日本テレビのオーディション番組『スター誕生!』に出演し合格[1][4]。1975年に東芝から「純愛」で、当初はアイドル歌手としてデビュー[5]。同年に「美しい契り」で第17回日本レコード大賞新人賞、新宿音楽祭銀賞などを受賞した。
歌手デビューの1975年、映画『青い山脈』で女優デビュー。その3年後には歌手活動を休止し本格的に女優業へ転向[5][1]。ホリプロからは山口百恵二世として期待された[6]。ヒットドラマ『スチュワーデス物語』(1983年 - 1984年)では、当時ホリプロの後輩で主人公役を務めた堀ちえみをいじめる悪女役を演じ一躍評判となる[1]。だが、若者世代を中心に高視聴率だったこともあり、この時期は街を歩けば揶揄されるなど苦悩している。
平成に入ってから、清楚感溢れる聡明な女性や、気丈で正義感の強い女性探偵役が増え始める。『火曜サスペンス劇場』(日本テレビ)の『小京都ミステリー』シリーズ、『山村美紗サスペンス 赤い霊柩車シリーズ』(フジテレビ)、『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日)の『子づくり旅行』シリーズなど2時間ドラマの主演シリーズが多数続いた。以降「2時間ドラマの女王」等の異名で知られるようになる[1][4][5][7]。
1989年、『わたしは女優・貞奴恋の漫遊記』で舞台デビュー。以後、2000年まで年一度のペースで1ヶ月の座長公演をこなしつつ、女優としてはテレビドラマを中心に活動し、映画から遠ざかっていた。しかし、『TRICK-劇場版2-』(2006年)にて、『瞳の中の訪問者』(1977年)以来、29年ぶりの映画出演を果たした[7]。
トーク番組『新婚さんいらっしゃい!』(朝日放送〈現:朝日放送テレビ〉制作・テレビ朝日系)では、1981年11月15日から1992年5月17日までの10年半にわたり、桂三枝(現・六代桂文枝)の4代目アシスタントを務めた[1]。番組アシスタントとしては、事務所の後輩である山瀬まみが2008年1月6日放送分で更新するまで最長出演を記録。女優メインの活動の中では異例の長期起用で人気も高かったが、これ以外に司会の仕事は少ない。
2023年3月、『赤い霊柩車』(フジテレビ)シリーズの終了をもって2時間ドラマの主演が全てなくなった。
他多数
江美早苗 / 梓みちよ / ジョーン・シェパード / 片平なぎさ / 岡本夏生 / 渡辺美奈代 / 山瀬まみ / 井上咲楽