広瀬 すず(ひろせ すず、1998年〈平成10年〉6月19日 - )は、日本の女優、ファッションモデル。
静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身[1]。フォスタープラス所属。
実姉は女優で元ファッションモデルの広瀬アリス。
来歴
姉のアリスが専属モデルをつとめていた雑誌である『Seventeen』のイベントに母と来場した際、アリスが所属していた現所属事務所の社長から声をかけられたことがきっかけで芸能界に入った[2]。
2012年8月、『Seventeen』の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2012」のグランプリを受賞し、同誌専属モデルとして芸能界デビュー[3][4]。姉妹で『Seventeen』の専属モデルを務めることになった。同年、日本テレビの『天才!志村どうぶつ園』でテレビ初出演、および姉のアリスと初共演。以降も、姉とはイベントやテレビで度々共演している。12月には、ベネッセコーポレーション「進研ゼミ高校講座」のCMに起用され、CM初出演を果たした。
2013年、関西テレビ4月期ドラマ『幽かな彼女』で女優デビュー[5]。同年9月、映画『謝罪の王様』でスクリーンデビュー[5]。11月には、山下達郎の「クリスマス・イブ(30th Anniversary Edition)」ショートフィルムで自身初となる主演を務めた[6]。
2014年4月、大塚食品「MATCH」のCMで姉のアリスとCM姉妹初共演[6]。同年11月1日発売の『Seventeen』12月号で初表紙を単独で飾った。また、同年から翌年にかけて開催された第93回全国高等学校サッカー選手権大会では、応援マネージャーを務めた。
2015年、日本テレビ1月期ドラマ『学校のカイダン』で連続ドラマ初主演。同年1月31日発売の『Seventeen』3月号では、姉のアリスと同誌史上初となる姉妹表紙を飾った[7]。同年5月、出演作『海街diary』が第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され[8]、公式上映に出席した[9]。7月、劇場版アニメ『バケモノの子』において、初めて声優を務めた[10]。
2015年度は、映画『海街diary』での演技が高く評価され、数多くの映画賞で新人賞を総なめにした。また、ビデオリサーチの「2015年タレント別テレビCM広告主数ランキング」では、首位を獲得した[11]。
2016年3月公開の『ちはやふる』で映画単独初主演[12]。2016年度は、第40回日本アカデミー賞において『ちはやふる -上の句-』で優秀主演女優賞、『怒り』で優秀助演女優賞をダブル受賞した[13]。また、その年最も活躍し将来の活躍が期待される俳優に贈られるエランドール賞新人賞も受賞した[14]。
2017年3月、高校卒業後は進学せず、女優業に専念することを発表[15]。同年7月、2017-2018秋冬パリ・オートクチュールコレクションに参加[16]。同年8月、アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』で初の主演声優を務め、劇中でカバーした松田聖子の楽曲「瑠璃色の地球」でCDデビューを果たした[17]。同年9月、出演作『三度目の殺人』が第74回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され[18]、公式上映に出席した[19]。
2018年、日本テレビ1月期ドラマ『anone』で、3年ぶりとなる連続ドラマの主演を務めた[20][21]。同年8月、パシフィコ横浜で開催される読者イベント「Seventeen夏の学園祭2018」で卒業式を実施し[22]、10月1日発売の11月号を最後に『Seventeen』専属モデルを卒業[22]。同年12月、NHK放送の『第69回NHK紅白歌合戦』で紅組司会を務めた[23]。
2019年、前期放送のNHK連続テレビ小説100作目となる『なつぞら』でヒロインを務める[24][25][26][27][28]。同年10月から上演された『Q:A Night At The Kabuki』で初舞台に挑戦[29]。同作で第54回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した[30][31]。同年12月、美容雑誌VoCEが表彰する「2019年最も美しい顔」に選出された[32]。また、同月にgooが発表した「2019年検索ランキング」の芸能人カテゴリでは、1位にランクインした[33]。
2020年1月、アパレルブランド「ルイ・ヴィトン」のアンバサダーに就任[34][35]。同年12月、ニホンモニターの「2020年タレントCM起用社数ランキング」、並びにエム・データの「2020年テレビCMタレント会社数ランキング」で1位を獲得[36][37]。
2021年3月、『桶狭間 OKEHAZAMA〜織田信長〜』で時代劇初出演[注 1][39]。11月7日に翌2022年2月18日にデビュー10周年を記念した写真集 『レジャー・トレジャー』 を発売することを発表した[40]。
人物
特技は小学生の頃に習い始めたバスケットボール[41]。好きな食べ物はさつまいもとニラ[41]。
2021年まで姉の広瀬アリスと同居していた[42]。
日課は、その日の出来事をノートに書くこと[43]。小学生の頃から継続しており、気持ちがリセットされてストレス発散になるという[43]。また、その日の出来事だけでなく「日頃の嫌な出来事などを綺麗な文字でノートに書く」習慣もある[44]。
憧れの女優はたくさんいるが、こういう人になれたらすごく嬉しいと思う女優は松たか子[45]。また、近い世代の中で一番尊敬している役者には二階堂ふみの名前を挙げている[46][47]。
主演を務めた水曜ドラマ『anone』の撮影現場で共演した猫に「あの」という名前をつけ、共演後も一緒に暮らしている[48]。
好きなミュージシャンにPUFFYの名前を挙げており、昔から聴き続けている大切な楽曲として「これが私の生きる道」を挙げている[49][50][51]。
好きな芸人にシソンヌの名前を挙げており、2人が出演している舞台などにも足を運んだことがある[52]。
友人同士や家族、もしくは息抜きに1人でカラオケに行った時には森七菜の楽曲や合唱曲の「翼をください」を歌うことが多い[53][54][55]。
出演作品の脚本や台本を覚える際には、シーンごとのページを写真のように記憶してから撮影の現場に臨んでいる[56]。
キックボクシングに強い興味を示し、「どんどん練習してもっと強くなりたい」と話している[57]。
社会貢献活動
2017年、東日本大震災の3.11チャリティオークションに参加し、私物のバッグを寄付した。2020年、新型コロナ感染症で不足したハンドジェルを静岡県の学校に寄付した。2022年、ウクライナの復興支援のためにクラウドファンディングを行い1000万円以上寄付した[58]。
出演
映画
劇場アニメ
舞台
- Q:A Night At The Kabuki(作・演出:野田秀樹 / 2019年10月8日 - 15日、東京芸術劇場 プレイハウス / 10月19日 - 27日、新歌舞伎座 / 10月31日 - 11月4日、北九州芸術劇場 大ホール / 11月9日 - 12月11日、東京芸術劇場 プレイハウス) - 源の愁里愛 / 愁里愛の面影 役[87]
- Q:A Night At The Kabuki Inspired by A Night At The Opera(作・演出:野田秀樹 / 2022年8月2日 - 9月11日[88]、東京芸術劇場 プレイハウス / 9月22日 - 24日、サドラーズウェルズ劇場 / 10月7日 - 16日、新歌舞伎座 / 10月25日 - 30日、国家戯劇院)[89][90]
テレビドラマ
配信ドラマ
テレビ番組
ラジオドラマ
ラジオ番組
ウェブ番組
ミュージックビデオ
ファッションショー
広告
テレビCM
広報大使
書籍
単行本
写真集
雑誌連載
- Seventeen(2012年10月号 - 2018年11月号、集英社) - 専属モデル
- 「アリスvsすず 広瀬姉妹のしばき合いトーク」(2014年5月号 - 2015年4月号)[288]
- 「すずぼん。」(2015年5月号 - 2018年11月号)[289]
- B.L.T. 「ぜんぜん、はじめてです♪」(2014年6月号 - 2016年5月号、東京ニュース通信社)
- CM NOW 「ありすず」(2014年7 / 8月号 - 2017年7 / 8月号、玄光社)
- 日経エンタテインメント!「負けず嫌い。」(2017年4月号 - 2018年7月号、日経BP社)[290]
カレンダー
ポストカード
小説表紙
- 推定幼なじみ〈上〉・〈下〉(2013年5月24日・6月25日、集英社ピンキー文庫) - カバーモデル
ディスコグラフィ
アルバム収録
CDジャケット
イベント
写真展
- 女優顔 - 日本の女優50人を撮りおろした写真展、撮影:富取正明[300]
- 香港(2016年)
- 上海(2017年)
- マカオ Art Macao 2019 ジャパンパビリオン(2019年8月10日 - 29日)[301]
- 東京 表参道 スパイラル(2021年7月14日 - 8月8日)
- OH MY SISTER! -広瀬姉妹・写真展- - 姉の広瀬アリスと姉妹での写真展、撮影:藤代冥砂・川島小鳥[302]
- 東京 銀座プレイス common ginza(2019年3月1日 - 10日)
- 大阪 梅田ロフト(2019年12月28日 - 2020年1月26日)[303]
受賞歴
映画賞
- 2015年度
- 2016年度
- 2017年度
- 2020年度
- 2021年度
- 2022年度
- 2023年度
その他の賞
- 2012年度
- 2015年度
- 2016年度
- 2017年度
- エム・データ 2017年テレビCMタレント会社数ランキング 第1位[327]
- 2019年度
- 2020年度
- 2021年度
- 第25回 日刊スポーツ・ドラマグランプリ・春ドラマ 主演女優賞 『ネメシス』[329]
脚注
注釈
- ^ a b 当初は2020年夏放送予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期された[38]。
- ^ 山﨑賢人とのW主演。
- ^ 松坂桃李とのW主演。
- ^ a b 櫻井翔とのW主演。
- ^ 当初2024年公開の予定だったが、2025年に変更された[80]。
- ^ 杉咲花、清原果耶とのトリプル主演。
- ^ 2週連続放送。ひとりの人物を2週連続で取り上げるのは、放送開始以来2例目。2007年11月に放送された「役者/小栗旬」から14年ぶり。
- ^ a b 1983年に発売された山下達郎のシングル「クリスマス・イブ」とは異なり、2013年に同シングルの発売30周年を記念して再発売された“30th Anniversary Edition”である。同曲初の公式ミュージック・ビデオと30周年記念ショートフィルムに出演。なお、同ショートフィルムは初回限定盤のDVDに収録された。同年12月には同じキャストでラジオドラマがTOKYO FM系で放送された。
- ^ トップバッターとしてランウェイに登場。
- ^ 姉の広瀬アリスと姉妹でトップバッターとしてランウェイに登場。
- ^ WEBプロモーション動画「思い出マシマシマジック」[195]。
- ^ 姉・広瀬アリスも第89回大会で6代目応援マネージャーを務めており、姉妹で応援マネージャーに起用されるのは初の例となった。また、高校1年生での起用は広瀬アリス以来の2回目である。
- ^ 姉の広瀬アリスとともにメンバーとして参加。
- ^ 総務省が展開するPR活動「18歳からの選挙権」のイメージキャラクターを務める。
- ^ 完全生産限定盤のボーナスディスク「風街でよむ」に収録。
- ^ a b c 初回限定盤に出演。
- ^ 今田美桜と首位タイ。
出典
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
広瀬すずに関連するカテゴリがあります。
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※2021年以降はアナウンサー以外の女性司会者(2021年以降は紅組だけでなく全体の司会を担当) |
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