その後、「My Mother Was Her Name」(1972年)、「Beautiful Day, Beautiful Night」(1973年)、「To Make You My Baby」(1974年)といったシングルが続いた。しかし、成功した録音をプロデュースする彼のその後の試みは、とらえどころのないものだと証明された。スミスはソロでのレコーディング作の販売に尽力して、バンドとダンサーたちを伴い、当時繁栄していたイングランド北部のキャバレー・サーキットを2度ツアーした。スミスは、セッション・ドラマーであるピーター・ボイタの助けを借り、一時的に解散していたバンド「ボブ・ミラー・アンド・ザ・ミラーメン」のメンバーで大部分が構成されたスミスのバンドを「固定」した。このラインナップは、1973年にリリースされたEMIレコードのためにスミスが作った最後のアルバム『Razzmahtazz Shall Inherit The Earth』を録音するまで続けられた。
スミスはまた、ウェスト・ミッドランズを拠点とするラジオの司会者であるトニー・バトラーが、テーマ音楽として採用した「Theme From a Unmade Silent Movie」というタイトルのインストゥルメンタル・トラックを録音し、スポーツ番組において、地域の地元サッカー・チームがゴールを決めたり、多くは成功を収める場面で、この曲が頻繁に流された。アストン・ヴィラFCのファンたちによって、この曲は彼らの非公式のクラブ・テーマ曲とみなされており、試合前とハーフタイムの間にヴィラ・パークで演奏されることがよくある。2008年6月6日には、バーミンガム市交響楽団によって演奏された[13]。
2004年、スミスは新しいコンピレーションCD『From Me To You - With My Stories』(SFMCD030)をリリースした。このCDには、彼の最大のヒット曲「太陽を消さないで」と「オウ・ベイブ」の新録ヴァージョンが収録されている。ライナーノーツには、ポール・マッカートニーとピンク・フロイドのメンバーからのメッセージが含まれている。
スミスは『John Lennon Called Me Normal』というタイトルの回想録を書いた。2007年3月16日に、ニュージャージー州セコーカスで開催された「The Fest for Beatles Fans」にて限定版としてお目見えした。そこにスミスが登場して「オウ・ベイブ」を歌った。この本には、これまでに公開されたことのない写真、アビー・ロード・スタジオでのビートルズとピンク・フロイドについて新たに明らかにされた歴史的事実、およびイギリス空軍のグライダー・パイロットとしてのスミスの人生の詳細が含まれている。