2000年10月5日にアンソロジー・プロジェクトの書籍版となる『THE BEATLESアンソロジー』(英語: The Beatles Anthology(ISBN4845605228)が、13カ国語版ともに世界同時発売された。同作は唯一の公式な自伝といえる作品となっていて、各年代のメンバーの発言を中心に、貴重な未発表写真などを加え編集されている。無名時代から絶頂期、解散に至るまでの経緯がメンバー自身の言葉で語られている。日本語版の監修・翻訳はザ・ビートルズ・クラブ(BCC)が担当した。
1967年に開催された芸術祭のために制作されたレノン=マッカートニー作の実験音楽「Carnival Of Light」は、『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に収録されることが計画されていたが、ジョージ・ハリスンが拒否したことにより未収録となった[9]。この音源は2020年4月時点でも、海賊盤も含めて発売されていない。
レノンが生前に残したデモ・テープは、新曲として発表された「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」の他に、「ナウ・アンド・ゼン」と「グロー・オールド・ウィズ・ミー」の2曲も存在しており[10]、うち「ナウ・アンド・ゼン」は制作に着手されたが、デモ音源に入っていた雑音を完全に除去することができず、前2曲よりも多くの作業を必要とすることから未完成となった[11]。また、1995年3月に『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』に収録することを想定してマッカートニー、ハリスン、スターの3人で「All For Love」という楽曲の制作も行なわれたが、作業は中断され未発表となった[11]。
^The Beatles Anthology DVD 2003 (Special Features: Recording Free as a Bird and Real Love – 0:03:10–0:03:32) McCartney talking about the quality of Lennon's demo cassette.
^Womack, Kenneth (2016) [2014]. The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. Santa Barbara, California: ABC-CLIO. p. 39. ISBN1-4408-4427-5
^Mulligan, Michael. The Story of NOW That's What I Call Music in 100 Artists. London: Orion. p. 16. ISBN1-4091-7995-8